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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
フリーアナウンサーの小林麻央さんが乳がんを患っているとニュースにありました。小林さんは33歳とのことです。ニュースの中には「進行性がん」であるとの記事も見られます。たびたびニュースになる乳がんや進行性がんについて医師に聞きました。

自分は関係ない、と言わず一度がんについて考えてみませんか。

Q.小林麻央さんが乳がんとのことです。乳がんとは、そもそもどのようなことでしょうか。

乳がんとは、乳房にある乳腺に発生するがんのことを言います。

乳腺は、大人の女性であれば乳首の部分を中心として放射状に15~20個くらい並んでいて、さらにその先で小葉と呼ばれる部分に細かく分かれています。この小葉の部分はそれぞれ乳管という管でつながれています。乳がんのうち9割はこの乳管に発生すると言われています。(残りは小葉に発生するといわれています。)

Q.進行性がんとは、他のがんとどう違うのですか。

進行がんは、ある程度病状が進んだがんのことです。進行がんでないものを早期がんといいます。
どのような状態のものを進行がんというのかについては、がんのできた部位やタイプによって異なります。

乳がんの場合は下記のようなポイントで判断をします。
・触診でわかるがんの塊の大きさが2cmより小さいか
・リンパ節の腫れやしこり、転移の徴候がないか
・胸壁に固定されておらず、乳房の皮膚や乳房以外の部位への転移がないか

ここで挙げたものは一例ですが、このような条件を満たすものを早期がん、そうでないものを進行がんと呼んでいます。

Q.がんのステージはどのように決められているのですか。

がんのステージは、がんのできた臓器やがんの種類によっても異なります。

乳がんの場合は0期、Ⅰ期、Ⅱ期、Ⅲ期、Ⅳ期に分けられます。
さらにⅡ期はⅡa期、Ⅱb期の2つ、Ⅲ期はⅢa期、Ⅲb期、Ⅲc期の3つに細かく分類されます。

それぞれの病期は、次のように判断されます。
【0期】
乳がんが発生した乳管の中にとどまっている。

【Ⅰ期】
しこりの大きさが2cm以下。わきの下のリンパ節に転移していない。

【Ⅱ期】
Ⅱa期:しこりの大きさが2cm以下。わきの下のリンパ節に転移がある、あるいはしこりが2~5cmでわきの下のリンパ節に転移がない。
Ⅱb期:しこりが2~5cmでわきの下のリンパ節に転移がある。

【Ⅲ期】
局所進行乳がんとも呼ばれ、しこりの大きさ、わきの下や胸骨などのリンパ節への転移、周辺の組織との癒着などによりⅢa期からⅢc期に分けられます。

【Ⅳ期】
遠隔臓器に転移している。

Q.「進行性がん」の乳がんの場合、どのような治療が行われることが多いですか。

ステージⅠ期からⅢ期までの乳がんの場合は手術が行われることが極めて多いです。(ケースによってはⅣ期の場合にも手術を行うことがあります。 )

また、手術後の再発予防や転移巣(転移してできたがんの巣)の痛みの緩和などのために放射線療法がおこなわれることもあります。

薬物を用いた薬物療法では、ホルモン補充療法、抗がん剤による化学療法、分子標的療法などが行われることがあります。

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本日のまとめ

乳がんは遺伝の影響などがある場合もあります。閉経後の肥満や出産経験がないことがリスクになるといった考え方もあります。

ただ、そのようなリスクとなる要素がない場合にも乳がんにかかることはあります。大切なことは定期的にセルフチェックを行い、万一の場合にも早期発見できるように検診を受けることです。

乳がんは誰でもかかる可能性のある病気ですので、自分だけは無縁と思わず定期的に検診を受けるようにしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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