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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
サッカーJ2チーム清水エスパルス・大前元紀選手が、「肺挫傷」により肺に微量の血がたまっているというニュースがありました。
試合中のケガにより、肋骨を骨折した際に起こったと言われています。

ここで1点気になるワード、「肺挫傷」とはどのような症状なのであるかを医師に聞きました。

肺挫傷とは、そもそもどのようなことでしょうか。

肺挫傷は胸に受ける鈍的な外傷の一つで、最も発生頻度が高いです。

まず、肺には、肺を構成している肺胞と呼ばれる小さな部屋のような組織が存在します。
そこに鋭利ではない強い力が加わった時に、肺内部の圧力が急激に高まります。そのため肺胞やその周囲に細かく張り巡らされた血管が断裂してしまい、肺挫傷が起きるのです。

肺挫傷はスポーツによる衝突などでも起こることがありますし、交通事故や高いところから落ちたり、他人とのけんかなどで胸を殴られたりすることで起きます。

肺挫傷が起こるとどのような症状が現れますか。

肺挫傷の典型的な症状としては以下が挙げられます。

・呼吸が浅くなる
・血の混じった痰が出る
・唇や手足などが紫色になるチアノーゼが出る
・呼吸困難に陥る場合がある

また、重症例では呼吸困難から低酸素血症をきたしたり、血圧が低下したり、意識がなくなったりする場合もあります。

しかし軽症の場合はほとんど何の症状もなく、本人も気づかないことがよく見られます。

肺挫傷とわかったら、どのような治療が行われるのですか。

肺挫傷の治療として行われるものに以下に主な方法が挙げられます。

・安静にして横になること
・酸素を吸入すること
・肺の理学療法

他にも咳払いによって、気道の中に入った血液や気管支の分泌物などを、体の外へ吐き出すことを促す治療も行われます。

これを行うことによって、肺の一部から空気が抜けてしぼんでしまったような状態になってしまう、無気肺と呼ばれる障害を避けるのにも役立つと考えられます。

また、空気や血液の漏れが続く場合には、手術で行って患部の穴をふさぐ場合もあります。
肺挫傷の程度が重度で、酸素の吸入だけでは血中の酸素濃度が適切に保てない場合には、気管にチューブを通して(気管内挿管と呼びます)人工呼吸管理を行うことになります。

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肺挫傷になると治るまでに時間がかかるのですか。

肺挫傷の範囲や、その程度により治療期間はさまざまです。
完全に元の状態に回復するためには、月単位で治療がかかると考えたほうがよいでしょう。

医師からのアドバイス

肺挫傷は比較的身近なケガではありますが、程度が重いと命にかかわることもあります。
胸を打った後、何かおかしいなと感じたら迷わずに医療機関を受診するようにしましょうね。

(監修:Doctors Me 医師)

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