記事提供:AbemaTIMES

昨今「ブラック企業問題」「ブラックバイト問題」などが取り沙汰されているが、「ブラック保育園問題」も存在するという。

2014年に京都の認可保育園のプール(長さ6メートル、幅2.5メートル、水深25cm)で榛葉天翔(しんば・あもう)君(当時4歳)が水遊びをしていた時に発生した死亡事故が起きた。

事故当時、管理に不備があったと見られ、保育士らを業務上過失致死容疑で遺族が刑事告訴したが、原因はまだ不明。保育の現場で何が起きているのか?

11日に生放送されたAbemaTVの報道番組『みのもんたのよるバズ!』には、天翔君の父・榛葉英樹さんが中継で登場。これまでの保育園側とのやり取りや現在の心境などを語った。

また、保育園リスクコンサルタント「アイギス」社長の脇貴志氏もスタジオに登場した。

天翔君については最初、保育園側からは「トイレで吐いて喉を詰まらせたので病院に連れて行った」と説明をされたのだという。父・英樹さんが病院に行ったところ、最初に救急員に言われた言葉が「覚悟してください」だった。

そのまま一度も目を開けることなく、天翔君は亡くなった。

これまで保育園側とは一度も話し合いの場を持っていないという。英樹さんは、何度も何度も謝罪と説明を求めて、責任をどう取るかを報告して欲しいとお願いしたが、門前払いを受けていて、一度も回答を受けていないという。

刑事告訴をしたものの、不起訴となったという。理由は嫌疑不十分で物的証拠がないということ。よって、検察審査会に申し立てをしている状態だ。

認可保育園なので管轄する京都市にも責任を追及したが、民営の保育園なので、京都市としては一切の関係がないという回答を得たようだ。

これに対し、脇氏はこう語る。

「こういう言い方をすると実も蓋もないが、普通の対応。行政が『私には関係ない』というのは、原因がどこにあり、責任がどこにあるのか?再発防止がどうなるのか、ということについて関係ないと言ってる」

ここで脇氏は保育園における事故発生状況をフリップとともに説明した。内閣府によると、2015年の保育中の事故は、「重篤事故件数」が399件で、うち死亡事故は14人。

死亡事故を年齢別で見ると0歳児が7人、1歳児が5人、2歳児が1人、3歳児が1人となっている。また、死亡事故は過去11年間、毎年平均10~20件発生している。

「0歳から1歳の方が多い。4歳となると話が変わってくる。3歳以上になると、保育園が相当なミスをしない限り子供は死なないと思う」(脇氏)

ここで英樹さんが事故当時の状況を説明した。

「屋上にプールがありましたが、その中には30人程度の園児がいて、屋上の上には、そのほか20人、合計50人の園児がいた。これも分かってること。保育士が1人もいなかった時間帯が何度もあった。間違いなく溺水でしょうね」

司法解剖の結果、溺水による低酸素脳症が死因だったという。なお、保育園と当時の管理監督者は謝罪と説明責任をまったく応じる気配がなく、英樹さんは「応じないってことは、同じことが起こる」との懸念を示した。

脇氏は、こういった事故が起きるにあたって、保育園の条件や保育士の資格について言及した。

「恐らく皆さんはこう思ってるのでは?『保育施設には安全の基準がある』『保育士も安全の教育を施されて現場に配置されている』と。しかし、両方ないんです。保育士に安全とか危機管理という項目はないんです。その点、保育士も気の毒。

それでも、保育士という国家資格を持っているので、世間からは『あなた専門家でしょ?』と言われて厳しい。安倍政権には、安全の基準を作ってもらいたいですし、現場で働く方々の安全を守るためにも教育を施して欲しいです」

また、この日のコメンテーターで漫画家の倉田真由美氏も自身の経験から

「保育士も大変で、すごく給料が安いんですよ。そのくせ責任が重くて、やることがたくさんあり、本人がやらなくてはいけないことが山ほどある。すごく大変。いい保護者ばかりではなく、面倒くさい保護者もいる。

しょうもないことでクレーム入れる人もね。そういう人を相手にしなくちゃいけないし、保育園も悪いところは是正しなくてはいけないけど、保育士は大変な方も多いので、そこの事情は改善しなくては、と思う」と語った。

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