昨年の秋頃から、テレビでよく見かけるようになったある女の子。

ショートカットに人懐っこい笑顔が印象的な、岡井千聖さん。深夜バラエティで密かに注目を集めていた彼女は、2015年頃から本格的にゴールデンタイムに進出し、人気が急上昇。

今年に入っても「櫻井・有吉THE夜会」「行列のできる法律相談所」「秘密のケンミンSHOW」と立て続けに人気番組のオファーが続き、特に準レギュラーとして出演している「優しい人なら解ける クイズやさしいね」では、司会を務めるウッチャンナンチャン・内村光良さんとの掛け合いが話題となっています。

・・・しかしそんな彼女ですが、実は、本業は「現役アイドル」
しかも所属はモーニング娘。などを生んだあのハロー!プロジェクトで、彼女はその中の5人組アイドルグループ、「℃-ute」のメンバーという顔も持ち合わせていました。

本来ならばその道で、”王道アイドル”として生きることも選べる岡井さん。しかし彼女はなぜ、真逆のバラエティに挑戦し続けているのか?

そこには笑顔に秘めた、ある強い思いが存在していました。

すぐ有名になれるはずだった、モー娘。の妹分

まだ21歳ながら、実はすでに14年の芸歴を持っている岡井さん。芸能界入りのきっかけは2002年に開催された「ハロー!プロジェクト・キッズ オーディション」で、合格時、彼女はまだ7歳の小学生でした。

何もわからないまま、”モー娘。の妹分”になれてしまった女の子。しかも実際に追い風を受ける形でグループは結成、CDデビュー、そして日本レコード大賞・最優秀新人賞の受賞と、順調にステップアップしていきます。

℃-uteとしてデビューしたときの勢いっていうのはあったと思うし、いろんな賞も取れてすぐ有名になれるんじゃないかって雰囲気もあった

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute 10th Anniversary Book」

しかし小中学生でデビューした彼女たちの前に待っていたのは、明るい未来ではなく、新たな夢の芽生えでした。
思春期の到来とともに、新たな道を見つけた仲間が相次いでグループを卒業。

そしてこの頃℃-uteに残った岡井さんは、4人の仲間とともに、初めてある現実を目の当たりにしています。

ライブをやっていても今まで埋まっていた場所が埋まらなかったり、目に見えて会場の半分くらいしか人がいなかったり

出典矢島舞美 / ワニブックス「℃-ute 10th Anniversary Book」

このままだったら℃-uteは終わっていく

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute OFFICIAL BOOK 9月10日は℃-uteの日」

「私は何もできてない」そんな彼女を、ある自信が変えた

「もう1人辞めたら、本当に終わりかもしれない」。そんなセリフが出るほどの現状を打破すべく、メンバーは少しずつソロ活動にも挑戦していきます。
しかしそこで岡井さんはもう1つ、新たな壁にぶつかりました。

みんながそれぞれ新しいことにも挑戦してる中で、私自身は自分が好きなことを見つけられなくて

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute OFFICIAL BOOK 9月10日は℃-uteの日」

ソロの仕事で℃-uteにいい影響も与えてくれていたのに、反対に私は何もできてない

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute OFFICIAL BOOK 9月10日は℃-uteの日」

他のメンバーが個性を生かして芝居、モデルとグループに次々刺激をもたらしていくのに、”自分のすべき事”がなかなか見つけられなかった岡井さん。
裏を返せば、それは彼女が℃-uteの一員として「自信を持てていなかった」、そのジレンマでもありました。

そんな時、彼女のある映像がYoutubeにアップされます。

出典 YouTube

普段着で℃-uteのヒット曲を踊る岡井さん。
これは当時流行りはじめていた素人のダンス文化(「踊ってみた」)をなぞったものでしたが、彼女にしかできない逆転の”セルフパロディ”はまさかの反響を呼び、再生回数は200万回を記録。
テレビや新聞で取り上げられるほどの注目も集め、彼女の投稿動画は次第に岡井千聖と℃-uteという名前を改めて知ってもらう、大きな入口へ育っていきました。

人から言われて挑戦してみたことだったんですけど、そこで自分を見てもらえて、自分発信で℃-uteを知ってもらえたことが、すごい嬉しかったですね。やってよかったって

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute OFFICIAL BOOK 9月10日は℃-uteの日」

℃-uteのために初めて自分が活動できた

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute 10th Anniversary Book」

そして初めて出来たその小さな勇気は、次第に彼女が本来持っていた歌の才能も開花させていきます。℃-uteの姿が再び多くの人に見てもらえるようになっていった時、岡井さんはアイドルとしてのステージでも、最早欠かすことのできない大切なメンバーの1人になっていました。

出典 YouTube

℃-uteを見てもらうため、そして5人で、夢のステージに立つために

2016年6月11日に、結成11周年を迎えたアイドルグループ・℃-ute。昨年には横浜アリーナでの単独公演も見事成功させている彼女たちですが、その先にはまだ、成し得ていない目標があります。

みんなでさいたまスーパーアリーナに立ちたい

出典中島早貴 / 2015年6月11日「9→10(キュート)周年記念℃-uteコンサートツアー2015春~The Future Departure~」

誰しもが、自分だけの夢を持っています。
アイドルとして育ち、今もアイドルとして生きる彼女たちには、歌と踊りを見てもらうことこそが最大の生きがいなのかもしれません。

だからこそ今、岡井さんには自分を通じて知ってほしいことがあるのです。
岡井千聖を見つけてもらうこと、それはアイドルグループ・℃-uteを見つけてもらうこと。
そこには、彼女の大切な仲間が待っています。

℃-uteとしての道を諦めなきゃなのかな?と思った時も何度かありました。
だけど千聖は℃-uteというグループを一人でも多くの方に見てもらいたい。
見つけてもらいたいんです。

出典 http://ameblo.jp

アイドル・岡井千聖が今日も臆せずバラエティに、挑戦し続ける理由。

そこには歌と踊りを愛しそして仲間を信じる、アイドルの”矜持”が、ありました。

普通の女の子として生きていたら、何の取り得もない人生を送っていたと思いますよ、私なんかは

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute 10th Anniversary Book」

私たちにとって、例えば最後に思い出すような永遠の思い出っていうのは、℃-uteの活動であることは間違いないと思います

出典岡井千聖 / ワニブックス「℃-ute 10th Anniversary Book」

こちらの記事も読まれています

この記事を書いたユーザー

小娘 このユーザーの他の記事を見る

twitter→ @drifter_2181 / 1983年生まれ。北海道在住。2012年にブログ「小娘のつれづれ」をスタート、2014年からはフリーライターとしても活動。デビューから応援しているアイドルの再評価をきっかけに、新規 / ライトファンを意識したエンタメ記事を日々研究しています。

得意ジャンル
  • 音楽
  • 話題
  • テレビ
  • カルチャー
  • エンタメ
  • ニュース

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス