記事提供:長谷川豊 公式ブログ

基本的に私は、マス・メディアにいる人間ですし、このコラムに関しても「メディアの中にいる人間」としての目線を中心に書こうと意識しています。

もちろん、その結果、メディア擁護だ!と批判されることも多々あるわけですが、それはそれで全く構わないと考えています。

私の役割は「多彩な視点を提示すること」だと考えていますし、多くの方が「自分の意見を構築する」手助けになれれば、私のコラムも少しは役に立っているのかな…なんて考えています。

しかし、今回のケースに関しては…さすがに度を越しているというか…あまりに不快に感じている方々も多いかと思うので、私にしては珍しくメディアへの苦言となります。

市川海老蔵さんの件。

奥さんが33歳の若さで「進行性の乳がん」であることを告げられたことは、本当にショックだったことでしょう。しかも、時期的に考えますと、待望だった長男君の誕生直後と推察されます。奥さんの麻央ちゃんの心境も、察するに余りあります。

木曜日に行われた海老蔵さんの会見。

明確に怒気を含んでいることは誰の目から見ても明らかでした。

朝のスポーツ報知が報じたスクープ。自宅前に報道陣が殺到したそうです。4歳の娘さんはその日、保育園に行くことをあきらめたようです。行けないですよね。どんな混乱を招くか分かりませんし。

1年と8か月。

普通に考えれば、テレビを見ている4歳の娘さんのためにも、そのままの真実を伝えているとは考えにくい面もあります。

しかし、海老蔵さんとしても心を強く持って毅然とした対応をされたのでしょう。質問の仕方もネットで色々と言われているようですが、

私は…「あの会見までは」流れとしてやむを得ないと考えています。

市川海老蔵さんは大変有名な歌舞伎役者です。メディアへの露出も多いですし自らブログでも多数の情報を発信されています。

その大変な人気者が…これまた大変人気のあるキャスターを奥さんにした。その奥さんがどうやら進行性のがんらしい…。

これは報じられると思います。自宅前に行くのは少し考えモノですが、でもそこまでも理解自体はできる範囲です。

しかし。

海老蔵さんは逃げも隠れもせずにしっかりと取材対応し記者団の質問にも答えていました。そしてこれ以上の過剰な取材に対して遠慮を申し入れていました。

今、ここにきてなお、ごく一部の取材陣は海老蔵さんのご実家や麻央さんのご実家を割り出し、取材攻勢を仕掛けている、という情報があります。

これはないわ、これはない。

あの会見で十分でしょうが。あとはそっと見守ろうや。あれ以上、何をしたいんだって話。要は「麻央さんの病状(ステージ)を知りたい」ってことなんでしょう?分かるよ、分かります。気持ちはね。私だって取材してた人間だ。

しかし、我々は取材陣であると同時に「人間」のはずです。

今回の問題はゲス不倫がどうの、というような問題じゃありません。人の生命にかかわる問題です。

当事者である海老蔵さんが「そっとしておいて欲しい」と言ってお願いしているのです。「会見」という形で公人としての責務はもう十分に果たされている。しかも、彼らには、すでにニュースを少しは理解できてしまう4歳の娘さんがいます。

すべてのマスコミ陣は、海老蔵さんの家庭の件からは、ここで手をきっぱりと引くべきだと思う。

一部のマスコミが行くだけでも、ネット上では心ある取材陣まで全員巻き込んで「このマスゴミがぁ!」とか言われちゃうわけです。

そして、それらはボディーブローのように必ず我々の首を絞めることでしょう。長い時間をかけて、誰も得をしない将来が待っているはずです。

繰り返しますが、今の海老蔵さんの件での追加取材は私ですらフォローできない。『全ての』メディアが止めるべきです。

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