短時間の留守番でも家の中を荒らす犬の比率は4分の1以上

普段はどんなにお利口な犬でも、短時間の留守番をさせると約4分の1以上の確率で家の中をぐちゃぐちゃにすることが、イギリスのPDSAの研究でわかりました。

人間は、働くために生まれた犬から仕事を取り上げた

20世紀前半までは、犬は狩猟犬や牧羊犬など、人間のために1日中働くための動物として飼われていました。しかし、人間の暮らしがアッと言う間に変化してしまったのです。

犬は働くために生まれた、人間によって作られた動物でした。(狼から人間の手によって品種改良された動物)それなのに、我々は犬たちから仕事を取り上げてしまったのです。つまり、人間が犬を失業状態に追いやってしまったようなものなのです。

長い時間、誰もいない家の中で過ごさなければならない犬の時間は退屈極まりない

近年、犬たちは家の中で、まるで人間に子育てされているような状態でペットとして飼われるようになりました。現在は、共働きの家庭が増えています。そして、その家の子供たちは昼間は学校へ、そして放課後は塾で過ごします。

そんな誰もいない家の中で、何もすることもなく過ごさなければならない犬にとっての時間は、とても長く、退屈でつまらないかなり苦痛の時間なのです。

本能的に働く習性のあるコリーやレトリーバー、スパニエルなどは特にその傾向が強い場合があります。

もし、犬を飼う場合は、あなたたち家族のライフスタイルと、犬の本来持っているその犬種の習性をよく知ったうえで、一番適している犬を選ぶことをお勧めします。それが結局双方のためになるのです。

ホームアローン・シンドローム

しかしながら、殆どの人たちは犬と24時間ずっと過ごすことはできないため、犬たちには我々なしでも過ごせるように覚えてもらわないとなりません。

犬たちだけで留守番させると、家の中をめちゃくちゃにする破壊行為を『ホームアローン・シンドローム』と呼んでいます。一緒にいる時はどんなにお利口な犬でも、家の中で留守番させられるとこの現象を起こしてしまう可能性があります。すべての犬たちはその可能性を秘めているのです。

“ホームアローン・シンドローム”は、飼い主が家を出てから最初の15分に“分離不安”が生まれ、そこから“パニック発作”が起こります。最初は飼い主の注意を引こうとドアを爪でガリガリしたり吠えたり声を上げます。

それでも飼い主が戻ってこないことが分かると、飼い主の臭いがするものに頭を突っ込んだり噛んだりして一人でいる不安を解消しようとします。

犬はただストレス発散で家の中を破壊しているのではなく、自らの不安を抑えようと飼い主さんの臭いが染み込んだ家の中を彷徨った挙句、家の中を荒らしてしまうのです。

出典 http://tsunayoshi.tokyo

ホームアローン・シンドロームとは

留守番というストレスに耐えられるのは4時間まで

この現象を起こさない犬たちは、誰も家にいなくなった瞬間に、自分のベッドで寝たり、玄関ドアのすぐそばで飼い主が帰ってくるまで大人しく寝ているのです。

しかしながら、イギリスの獣医学では、犬が留守番というストレスに耐えられるのは平均して4時間までという見解を出しています。

留守番の訓練の仕方

では、どうやってしつけたら、犬が『ホームアローン・シンドローム』にならないのでしょうか?

犬を飼い始めたら、すぐにしつけを始めましょう。最初は数分間という短い時間から訓練していきます。

留守の間は、犬にとって安心して寝れる場所(ハウス/ケージ)に、水と犬がお気に入りのおもちゃを常備して入れておくのです。そこで数分間、大人しくお留守番ができたら、徐々に時間を延ばしていきます。

留守番を日常的なことだと覚えさせる


飼い主が一番してはいけないことは、留守番させる時=ハウスまたはケージに犬を入れる時に、あなたが犬に対して申し訳なさそうにすることです。更に帰って来た時に、留守番させて寂しい思いをさせてかわいそうだったと、大げさに犬をかわいがることです。これらは絶対にやってはいけません。あなたが留守番に対して犬に申し訳なさそうにすることこそが最もNGなのです。

例えば「ごめんね!この中でお利口に待っててね!」と言う風な声かけをして出かけたり、「ごめんね!寂しかったよね!」と言う風な声かけで、かわいそうにと大げさに犬を抱きしめたりすると、犬は次から留守番させられることが恐怖に感じてしまいます。留守番=嫌なことだとあなたの口調で感じ取らせてはならないのです。

帰ってきても、「ただいま!」と声かけるだけで、帰ってきてすぐに犬に特別な注意を払わないようにして、犬をむやみに興奮させる言動及び行動は慎みましょう。

まずは、あなたがやるべきこと、例えば、着替えたり、手を洗ったりうがいをしたりなどを犬を無視して優先してやり、その間、犬の方を見ないようにして、犬は自分の番が来るのをジッと待つようしつけるのです。犬をかわいがるのは、あなたがやるべきことをすべてやった後でいいのです。犬に待つということとを教えると同時に、その順番を覚えさせるのです。

犬に対して、留守番はたいしたことではない日常的なことなのだということをしかりと覚えさせなければなりません。

欧米では職業となっているドッグシッター

でも、共働きとかでそんなしつける時間はないという人は、留守の間は、犬をドッグシッターに預けるという方法もあります。欧米では、ドッグシッターという職業が人気があります。犬をケージに閉じ込めておくのではなく、留守中、散歩や餌やりなど、あなたの代わりにしてくれるベビーシッターと同じ職業です。

しかし、残念ながら、日本では、まだこういう職業はきいたことがありません。犬の幼稚園(しつけ教室)やペットホテルくらいしか日本ではまだありませんが、いずれ、欧米のようなドッグシッターが職業として成立する日が来るかもしれませんね。

散歩前に疲れさせておく 複数の犬を飼うなど

犬に留守番をさせる前に、犬の散歩をしておいたり、犬と思い切り遊んでやったりして、犬を多少疲れさせておくのも一つの手です。

また、犬が1匹で寂しくないように2匹目の犬を飼うということも悪くないアイディアの一つでしょう。けれども、それで問題が悪化する場合もあります。

犬を2匹以上飼う場合は、あまりサイズが違わない犬を選びましょう。サイズが違い過ぎると、体が大きな犬が加減がわからず、小さな体の犬と一緒に遊んでいるうちに怪我をさせてしまう危険性がでてきます。複数の犬を飼う場合は、互いの相性、性格などが合う犬を選ぶよう心がけましょう。

リラックスできる環境づくり

どんなにしつけが行き届いている犬でも、長時間の留守番はストレスになってしまいます。

犬に留守番させる時には、リラックスできる環境づくりを心がけてあげましょう。

参考資料

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さくらまい (Mai Sakura) このユーザーの他の記事を見る

最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。
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