これは、1歳になり自我を持ち始めたことで、反抗するようになってきた娘を子育て中の私が思った、ある日常の一コマのお話です。

「親になって初めて、親の気持ちがわかる」

私はこんな言葉が嫌いでした。

なんて押し付けがましい言葉だろう、と思っていたんです。

「子育てがどんだけ大変なことなのか、子育てするには自身のことをどんだけ犠牲にしなくちゃいけないか、それはなってみないとわからないのよ。あなたを育てた親に感謝しなさいよ。」


そんなふうに言われているんだと解釈していました。



でも、その言葉の本当の意味は、全く違うものでした。

進められない、終わらせられないことだらけ・・・

夜7時から2時間かけて、ようやく娘が眠りにつきました。

今日は娘と一緒に寝ちゃおうかと思い、水を飲みにキッチンに行くと、朝から片付けが進んでいない食器の山が・・・

よし!やるか!
なるべく静かに、物音を消しながら・・・


でも、10分しないうちに、娘の「まんま」の声。


横に添い寝しながら、背中をとんとん。
すると、私のお乳を探してあーんしながら、顔をゆらゆらする娘。



私が上半身を近づけると、目をつむったままなのに、見事に吸い付く娘。

私の胸元をぎゅっとにぎりしめながら、足を上げたり下げたり、私に絡ませて遊んでいる様子。


15分ほどして、娘はまた眠った様子。


もういいかな?とお乳を離すと、「まんま まんま」とまた泣く娘。


片付けを済ませてしまいたい気持ちを抑え、諦めてしばらく添い寝。


その後も、眠りが浅くなると「まんま」を繰り返す娘。


そういえば、出産後、熟睡してないな・・・

何かに没頭する時間もなくて、できなくなったこといっぱいあるな・・・

そういえば・・・

日中は、隙間時間にどれだけ家事をこなせるかにばかり気が取られ、ゆっくり娘と遊んであげれてないかも。


夜は熟睡できず、好きなことに没頭する時間もなく、心身疲労も蓄積していきます。

睡眠阻害が続いていて、なんとなく頭もぼーっとします。



私、何してんだろう・・・



タイムスケジュールをこなすように、淡々と過ごす毎日。

私、ちゃんと娘のこと「子育て」できてるのかな。


そんな日々が悶々と過ぎていくのです。

そんな悶々とした日々の中でも・・・

お昼ご飯の準備中、ふと振り返るとティッシュの端っこでテレビ台をふきふきしている娘。

思わず、くすくす。

だって、普段私がしていることなんです。

できることって、こうやって増えていくんだな〜

ちょっと買うつもりが、予想外のセールでカゴいっぱいに買ってしまった食品。

娘と、食品とお出かけグッズを抱え、肩はバキバキ、汗でびしょびしょ・・・


あーもーやだ。


買ったものをしまい終わると、スーパーのエコバックを持って、私に手を降って歩き出す娘。


思わず、くすくす。

お買い物してる様子、スリングの中からも、ちゃーんと見てるんですね。

「自分」をちゃんと持っているんだなぁ〜

ちょっとサボっちゃって、たまりにたまった洗濯物。

洗濯機を2回回して、干すたびに指先が乾燥してざらざらに。


あー、何してんだろ私。


そんな時、部屋の端っこに落ちていたお父さんの靴下を握りしめ、向こうからトコトコやってきた娘。

靴下を洗濯カゴに入れて、自分でぱちぱち拍手する娘。


思わず、くすくす。


見ていないようで、ちゃーんと見られてるんだなぁ。

いつもの風景って実は・・・

干し終わった洗濯物。

ふと眺めると、小さな洋服が乾燥機の風に飛ばされそうなほどなびいています。

お父さんの、大きなワイシャツ。

その横に、私のパジャマ。

そして、娘の小さな小さなお洋服


そんな光景に、ちょっとが。

抱き締めあうとあふれる気持ち!

でも、ちょっとくたびれちゃった私。

朝、重たい体を起こして、ようやく立ち上がります。

よし!朝ごはん作るぞ!


少しすると娘が「まんま」と泣いている様子。

一旦手を止めて娘の元へ。


「横にいてくれなかったでしょ」と私の胸にくっついて甘える娘。

寝起きの体は暖かく、ぺたっと脱力して全身を預けてきます。


私がキッチンに立つと、必ず機嫌が悪くなる娘。



そんな娘が、ただ愛おしいのです。

あの言葉の、本当の意味に気がついた時・・・

辛い気持ちも、愛おしい気持ちも、こんな日常的な気持ちの全てが、あの言葉の本当の意味なんだなと思いました。


1人の人間の心と体に真剣に向かい合うことは、体力と気力がとっても必要で本当にくたくたになります。

一心同体
になって喜んだり悲しんだり、いちいち一喜一憂して、辛い気持ちになったり・・・


叱っては、泣いている娘を見て自責の念にかられたり・・・



これがあの言葉の「親の気持ち」そのもので、そこに「良い」も「悪い」も「正しい」も「正しくない」もなくて、その気持ちを感じることが子育ての醍醐味で幸せなことなんだなと思ったんです。


その「親の気持ち」を感じながら、ただひたすらに娘を愛する。


あぁ、こんなんだけど、こんな頼りないお母さんだけど、でも、こんなんでも良いのかな、と前向きに捉えてまた明日に向かっていく今日この頃です。

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