記事提供:カラパイア

はらぺこあおむしという児童用の絵本をご存じだろうか?

アメリカの絵本作家エリック・カールが1969年に出版したもので、日曜日の朝に生まれたあおむしが毎日ムシャムシャといろんなものを食べまくり、最後には立派な美しい蝶へと変身する。

鮮やかで大胆なきり絵のような色使いと穴が開いた仕掛けが斬新で、世界中で愛読されベストセラーとなった。

このはらぺこあおむしをベースに作られたのが「はらぺこクトゥルフむし」である。

昨年キックスターターで資金募集され、目標金額を3倍以上うわまわる達成金額を得てついに商品化された。

クトゥルフ好きなら要所要所にちりばめられたクトゥルフネタにぐっとくるはずだ。

動画ではその音声にも注目したい。

出典 YouTube

◆はらぺこクトゥルフむし ベン・マンド作

それは星が輝く夜、「おや?海に沈んだルルイエに小さなお墓」。

お月様が空から見ていいました。

星辰がほぼ正しい位置についた日曜日の朝、お墓からぽんと大きなはらぺこクトゥルフが飛び出てきました。

クトゥルフむしはおなかがぺこぺこ。

とてつもない空腹感を和らげるため食べるものを探しはじめました。

月曜日、崇拝者をひとり食べました。まだお腹はぺこぺこです。

火曜日、準備不足の古物収集家をふたり食べました。やっぱりお腹はぺこぺこです。

水曜日、チャールズ・デクスター・ウォードの箱をみっつ食べました。それでもお腹はぺこぺこです。

木曜日、不気味な彫刻をよっつ食べました。まだまだお腹はぺこぺこです。

金曜日、エーリッヒ・ツァンの楽譜をいつつ食べました。それでもお腹はぺこぺこです。

土曜日、ショゴスをひとつ、ひどく硬い古のものをひとつ、ティリングハストマシーンをひとつ、ぬるぬるの深きものどもをひとつ、

宇宙の色をひとつ、人面ネズミをひとつ、脳缶をひとつ、ガグをいっぴき、ピックマンの絵をひとつ、ミーゴ(ミ=ゴウ)をいっぴき食べました。

その晩、クトゥルフむしはお腹がいたくて泣きました。

また日曜日がきました。クトゥルフは禁じられた立派な学術書を一冊むさぼるように食べました。

お腹のぐあいもよくなりました。

もう、クトゥルフははらぺこではありません。

そして大きいなんてもんじゃありません。

クトゥルフはとてつもなく巨大で太っちょになり、眠たくなりました。

クトゥルフはルルイエの巨大都市に戻り、新しい墓石を建てました。

そしてそこで数十億年過ごしました。

それからまもなく…。

クトゥルフは眠りから覚め、世界を食べました。

それでもクトゥルフはかわいいままです。

で、めでたしめでたしっとなる。

実際の絵本にはそのあとにクトゥルフ神話にちなんだクイズや小ネタなどの付録が付いている。絵本は日本のamazonでも購入可能だが、アメリカのamazonから注文した方が送料分を払っても全然安い。

アメリカのamazonだと1600円のところ、日本のamazonだと7500円だ。

電子書籍でもよいのであれば、公式サイトで4.99ドル(531円)でPDFファイルをダウンロードできる。

ちなみにはらぺこあおむしの原作者であるエリック・カール(86)は、この絵本を様々な設定で自由に使用していいという許可をだしている。なのでこれ以外にもはらぺこゾンビなどの様々なパロディーバージョンがでている。

小さなおともだちがこれをきっかけにクトゥルフに興味を持ってくれるかもしれないし、大きなおともだちがドツボにはまるというのもなかなか乙なものかもしれない。

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