記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
アデノウイルス感染症は、別名「プール熱」と呼ばれています。特に夏場に流行する子どもの病気として、耳にすることがあるかと思います。

今回はこのアデノウイルス感染について、医師に詳しく聞きました。

アデノウイルス感染症とは、どのようなものですか?

アデノウイルスは、風邪のウイルス「ライノウイルス」のように、咳、鼻水、くしゃみ、発熱などの風邪症候群を起こすウイルスのひとつです。

アデノウイルスは、体のいろいろな場所に感染します。感染すると、下記のような症状が現れます。
・咽頭結膜炎
・流行性角結膜炎
・肺炎
・扁桃炎
・出血性膀胱炎 など

アデノウイルスには全部で51種類あり、それぞれどの臓器に感染するかが違います。たとえば、咽頭結膜炎は3型・4型、流行性角結膜炎は8型・19型・37型などが知られています。

アデノウイルスはどのように感染するものですか?

主な感染経路は3つです。

1.飛沫感染
ウイルスの入った唾液などが、感染者から他の人へ飛ぶことによって起こります。

2.接触感染
感染者と他の人とが直接触れ合うことで起こる接触感染が主です。

3.プールでの感染
接触感染では、夏場にプールに入ったとき、その水を介し感染が広がることもあります。アデノウイルスはプールで感染することも多いので「プール熱」とも呼ばれます。

集団でプールに入る小さいお子さんや免疫力が低下している人が感染しやすいと考えられています。

アデノウイルスに感染したかも…どうしたらいいですか?

アデノウイルス感染の3大症状と言われているものがあります。
・咽頭炎(のどの痛み)
・結膜炎(目やに、目の充血)
・高熱(39℃以上)
これらの症状が出たら、アデノウイルス感染を疑いましょう。

アデノウイルス感染になった場合、他人にうつす可能性があります。そのため、通勤あるいは通園・通学していれば、会社や学校などは休まなければなりません。発症してから、原則2日間は通勤・通学等は禁止されています。

ウイルス感染では、抗生物質は無効(細菌感染の場合に有効)のため、治療として特効薬はありません。栄養・休養をしっかりとり、脱水予防のため水分補給を行います。ご自身の免疫力によって回復するのを待ちましょう。

アデノウイルス感染を疑う症状があったら、早めに医療機関を受診して診断を確定するようにしましょう。症状が強い場合には、医師の判断で対症療法が行われることがあります。

アデノウイルスに感染しないためには?

アデノウイルスが流行する夏場は特に、うがい・手洗いを徹底して体にウイルスを入れないようにしましょう。

また体力が落ちていると免疫力が低下し、感染しやすくなりますので、日頃から規則正しく睡眠と食事をとるように心がけましょう。

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最後に医師からアドバイス

アデノウイルスの症状の出方や感染したときの対処法を知っていれば、決して怖い病気ではありません。ぜひ正しい知識を身につけて予防をし、そして感染した場合はまわりへの感染予防を徹底するなど、正しく行動してください。

(監修:Doctors Me 医師)

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