主体的に家事・育児に取り組む男性、主夫。世の中に認知されつつあるものの、未だにネガティブなイメージで見られがちです。そんな現状を変えていこうと、真面目な志を持ちつつ柔らかい発信を続ける「秘密結社・主夫の友」の皆さんに、Spotlight編集部がインタビューをしてきました。

今回インタビューさせて頂いたメンバーの皆様は7名。前列左から、杉山ジョージさん、佐久間修一さん、インド支局長、後列左から村上誠さん、坪井博一さん、吉田尚史さん、堀込泰三さん。

今回は、自身も3児の父である編集長・渡辺が自らの育児や家庭のことを相談。さらに、男性が主体的に育児参加するために必要なことなど、具体的なアドバイスもたくさんいただきました。

編集長・渡辺の悩みは「家庭と仕事との両立」

渡辺:ちょっと悩みがあるんですが相談に乗ってもらえますか?

一同:もちろん!何に悩んでいますか?

渡辺:普段仕事が忙しく、家に帰るのも毎日遅くて。その分、土日は妻を含め家族みんなで過ごしたいのですが、妻を子育てから解放してあげたい気持ちもあり…

坪井:平日、それだけ子どものことを奥さんに任せきりにしていたらストレスが溜まるのは当然だと思います。

佐久間:奥さんには何をしてあげているんですか?

渡辺:土日は僕が子供を連れ出して、奥さんには自由に過ごしてもらう時間をつくっています。

杉山:これ、奥さんを1人にして渡辺さんが子どもと遊ぶことが本当に奥さんの求めていることなのか、というのはあると思います。

平日に短い時間でも子どもを見ていると、どういう時に何をするかという行動のサンプルが増えるんです。そのサンプルが多ければ多いほど想定できることが増え、先回りして対応できるようになります。そうなると、奥さんは心強いと思いますよ。子供と一緒にいても楽になったと感じるはずです。

だから、例えば朝の短い時間でもいいので、子どもと一緒にいられる時間は積極的に会話をしたり、子どもの様子に気を配るようにすると良いと思います。

渡辺:ありがとうございます。朝は一緒にご飯を食べたり子どもを幼稚園に送って行っているので、意識してみます。

主体的に家事・育児に取り組むには“意識改革”から

ーー皆さんは家事・育児に主体的に取り組んでいらっしゃいますが、世の男性の中にはそうではない人もいて、そんな旦那さんに対して悩む女性もいます。どんなことが男性に求められていると思いますか?

村上:女性は自分のお腹で子どもを育てて出産しているから、子どもとの一体感という軸で見た時に男性とは明らかに経験値が違います。後追いで男性が頑張っても、なかなかその差は縮まらない。

そこで大事なのは、男性が主体的に家事・育児をしようという意識を持つことですよね。この意識を旦那さんに持ってもらえないことに、多くの女性が悩んでいるんじゃないでしょうか。男性の仕事が忙しいというのはどこの家庭でもある話でしょうが、意識の部分が重要なんです。

僕が講演などで男性によく言っていることなんですが、どうしても男性は仕事が終わって家に帰ってきたらスイッチがオフになる。でも、働く女性は家に帰ってもスイッチがオフにならずに、今度は家事・育児モードのスイッチに切り替わる。

つまり、女性は常にスイッチが入っている状態なんです。男性は仕事スイッチのオン・オフしかない。ここは男性と女性の大きな違いだから、衝突してしまう。だから、男性も家事・育児のスイッチを持って、帰宅後はスイッチを切り替えるということが必要だと思います。

また、女性は共感脳を持っているから、自分が何かをしている時に他者にも同じことをして欲しいと考えるんです。自分が料理をしている時は、旦那さんには洗濯物をたたむなど別の家事をすることを求めます。この男性と女性の違いを理解して、家事・育児に取り組むことが大切です。

坪井:旦那さんが主体的に関わっていることが、奥さんにわかるようにすることも大事だと思います。

意識作りに必要なのは“情報共有”

ーー旦那さんが主体的に育児をするためには、具体的にどんなことが必要だと考えていますか?

吉田:
男性の多くは仕事の重要度が高く、家事・育児はおろそかにしてもいいやという意識がどこかにあります。そうではなく、両方とも重要だという意識を持ってもらうためには、情報の共有が不可欠です。

杉山:男性側がこう思ってしまう原因は、奥さんが子どもの予防接種のスケジュールや、保育園や学校の連絡事項などを旦那さんに共有していないから、というのもあると思います。何も情報共有がされていないために、旦那さんが主体的に関われないという側面があるのではないでしょうか。

村上:だから保育園や学校からのお知らせも、ちゃんと旦那さんに目を通してもらう。どんなイベントがあって、どういう準備をしなきゃいけないのかという情報を共有することで、何が大変なのかがわかるはずです。

ーー奥さんはどんどん情報を提供し、旦那さんはその情報を教えてもらうということですよね。

杉山:
具体的な行動としてオススメなのは、手帳に家事・育児の予定を書くこと。自分のビジネス用の手帳に、家事・育児の予定も書くんです。

仕事の打ち合わせの時間を書くように、何時から何時に子どもをお風呂に入れるなどの家事・育児のスケジュールも併記する。

主夫がオススメするGoogleカレンダーの共有

村上:うちの場合はGoogleカレンダーを夫婦で共有してます。

一同:うちもそうしてます。

杉山:一日のスケジュールを共有していないと、どちらかが何かを提案した時に「普段のスケジュールを見ていないから、そんなことが言える」という言葉が出てきちゃうんです。

でも、スケジュールを共有することで、相手がどんなタスクを抱えているのかがわかると、実現可能なことと無理なことが自ずとわかる。

村上:
色々な予定が入ってきますよね。

吉田:妻があまり見ていないと分かっていても、僕は予定を入れるようにしています。少しでも妻の目に付くようにしておかないと、家事・育児に関心を向けてくれなくなる恐れがあるので。

佐久間:僕は予定を見てくれていないと怒ります(笑)。でも、奥さん側の立場で言わせてもらうと、予定を書いておくことは奥さんのリスクヘッジにもなると思うんです。

旦那さんに奥さんのスケジュールを見ておいてもらわなければ、もし奥さんが倒れた時にタスクを頼むことができなくなるから。ご両親も遠方に住んでいるとなると、頼れるのは旦那さんしかいないんです。

情報を共有しておけば、もし奥さんが倒れてしまってもスムーズにタスクをお願いできます。

杉山:あと1つ旦那さんにアドバイスするとすれば、家中のモノがどこにあるのかを把握すること。家事を普段することがなくても、何がどこにあるのか把握だけは絶対にしておかないとダメ。これをすることで奥さんも楽になるはずです。

堀込:保険証や乳児医療証なども、どこにあるのか把握しておくべきですね。

ーー最後は具体的なアドバイスをたくさんいただき、とても参考になりました。皆様、本日はありがとうございました。

最後に

ーー今回、「主夫」をテーマにした貴重なインタビューを三部構成でお届けしました。いかがでしたでしょうか?

ジェンダーによる役割分担の考え方が根強い日本で、固定概念に囚われずに、とびきり明るく自身の育児や啓蒙活動に取り組んでいる主夫の皆さんの姿はとても印象的でした。

男性が主体的に家事・育児をすることで様々な負担の“偏り”がなくなり、最終的には夫婦二人で家庭を築くという一体感が生まれる。核家族化が進む日本の課題を解決する1つのヒントを得たような気がしました。

これからの主夫の友の皆さんの活動も応援していきたいと思います。

7月16日には都内で”主夫志望男子”と”働き女子”向けの出会いイベントを開催するそうです。詳細はこちらをご覧ください!

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