記事提供:長谷川豊 公式ブログ

私はオバマ氏の広島訪問に関して、2つのコラムを執筆した。それが以下の2つのコラムである。

広島の方々には本当に申し訳ないのだけれど…どうしてもオバマ氏の広島訪問はモヤモヤします

メディア報道は、もう少し両論併記できないか?

これに対しては、大変多くのお叱りの声を頂き、私自身、送っていただくメッセージにはすべて目を通し、受け止めるべきは受け止め、自身の今後の糧となるご意見にはもちろん耳を傾けたいと考えている。

が。

先日のオバマ氏広島訪問に関して、日本人の…これはもう「病的」ともいえる情けなくあまりに悲しい現実が明らかとなった。あのオバマ氏の広島訪問を…

93%もの日本人が支持したと報じられたのだ。

2つ目のコラムにも示した通りで、今回はあまりにもメディアの一方的な報道が目立ちすぎる。確かに参院選前で、安倍政権にヨイショしていなければ情報をもらえないと考える大メディアが賞賛一手になる気持ちは分からなくもない。

事実、広島で苦しんできた人々にとって…「表面上は」何らかの救いが訪れたような気になることについては私も反論をする気はない。

しかし、だ。

それはあくまで「表面上」であって、現実的には何の「結果」を伴わない「パフォーマンスに付き合っただけ」という現実を、日本の大メディアも少しは伝えるべきだ。

私もコラムに対して多くのメッセージを頂いたが

「長谷川さん、パフォーマンスでもいいじゃないですか。これが第一歩になるのです!」

という、先進諸国に住む人間とは到底思えないコメントが散見されているが…こんなメッセージを送ってきたすべての人間に対して、私は断固、叱り付けたい。

それは違う!政治を何だと思ってるのか!

政治とは「結果」である。

金をいくら使ったと思っているのか?今回のサミットに対して日本政府は600億円もの予算を投入している。これらは私たちから巻き上げている税金である。

「パフォーマンスでいいじゃないですか」だ?

「いい人」でいるのもいい加減にしないか!

広島・長崎という世界唯一の被爆国である日本が求めなければいけないことは…ただ一つ。『核兵器を減らすこと』だ。

これは、日本しか訴えることができないのだ。なのに、こんな三文芝居に付き合って、大喜びしているから世界中からバカにされる国家になったのだ。

オバマ氏の正体について、アメリカに2年半滞在し、現地の空気感も知っている人間として、明確にお教えする。彼は一流のパフォーマーだが、それ以上のものはない!

夕刊紙の日刊ゲンダイでも紹介されていたが、こちらの動画を見て頂きたい。

出典 YouTube

こちらは2014年当時、ロンドン支局にいた JNNの貞包史明という記者が日本に届けた、渾身のルポである。私自身はこの貞包氏という記者と面識はないが、極めて秀逸な素晴らしいルポだ。

2014年6月にフランスで行われたノルマンディー上陸作戦記念式典は、ロシアのクリミア半島併合後、初めて西側諸国の首脳陣とロシアのプーチン大統領が顔を合わせる場として、世界的な注目を集めた。

そこに取材に行った貞包記者が目にしたのは「戦争」をモチーフにしたパフォーマンス。

原爆が投下される映像が大スクリーンで流され、会場に詰めかけた多くのアメリカ軍関係者をはじめとする観客からは大きな拍手が巻き起こった。当然だ。アメリカにおいて、原爆とは「戦争を終わらせた正義の神の矢」だからだ。

そして映像をちゃんと確認してほしい。

オバマ氏が何をしている?

原爆の映像に対して何をしている?

拍手してるじゃないか!?称えてるじゃないか!

対して、ドイツのメルケル氏がどうしている?顔を歪めて、ただ、映像を見ているだけ。

そして、ロシアのプーチン氏だ。柔道を通じて、親日家としても伝えられるロシアのプーチン氏は…原爆が投下される映像を見ながら、顔を歪めたと思ったら、次の瞬間である。

胸の前に十字を切り、日本の犠牲者への祈りを送ったのだ。拍手に包まれる、笑顔全開の会場の中で!頼むから、日本人全員、このリポートを見ろ!

政治とは「結果」だ。政治とは「何かを動かすこと」だ。それをするために、政治家たちは大量の通常ではとても考えられない金と権力を持つことを許されているのである。

原爆投下映像に賛美の拍手を送っていたオバマ氏の…「歴代大統領下で最も優秀」と噂されるスピーチライターが書いた原稿の「上手な朗読」に拍手を送る93%の日本人全員に下記事実だけ告げる。

2009年。プラハ演説。

『核なき世界』を訴えたオバマ氏。彼はこれでノーベル平和賞をゲットする。

ちなみに、アメリカは…

我々日本が国連に対して提案した決議案

核兵器廃絶に向けた統一行動」(←国連加盟156国が賛成/2015年11月2日)

を…

相手にもせずに欠席したことを報告しておく。

大手メディアの報道局の人間は、少しでいいから「両論併記」してくれ。

繰り返す。政治とは「結果」である。「宗教」じゃない。オバマ氏のような2枚舌男は、世界で誰も相手にしていない。いま世界が相手にしているのはD・トランプ氏だ。




ps、そうそう。「こんなの去年のことじゃないか~」とかバカなコメントしてこないように。この国連の部会は先月、まさにオバマ氏の広島パフォーマンスの3週間前の5月2日にスイスでも第2回が開かれており、アメリカは当然のようにこの会合を欠席している。ちゃんとニュースにもなってるからチェックしてくれ。

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