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記事提供:まぐまぐニュース!

福山雅治・吹石一恵夫妻のマンションに侵入したとして、そのマンションの管理などを行うコンシェルジュの女性が逮捕された事件。

「合鍵を持っているコンシェルジュに裏切られたら防ぎようがない」という論調が目につきますが、どうやらこの事件、真相は単純なものではないようです。

無料メルマガ『まんしょんオタクのマンションこぼれ話』では、管理サイドと住民との関係の「現状」、そしてメルマガ著者のマンション管理士・廣田信子さんによる「私見」が記されています。

コンシェルジュ事件、誰が悪い?

こんにちは!廣田信子です。

福山雅治さん、吹石一恵さんのマンションでのコンシェルジュ侵入事件が、先週ずっと騒がれていましたね。

実は、新聞報道の2日ほど前、産経新聞の記者さんから電話があり

「マンションのコンシェルジュが合鍵を使って住居に侵入し、窃盗容疑で逮捕されるという情報がある。コンシェルジュはどんな役割か、こういった事件を防ぐにはどうしたらいいか教えてほしい」と…。

記者の方は、その事件のマンションが分譲か賃貸かもまだわかっていなかったようなので…、

「もし、分譲マンションなら、コンシェルジュが合鍵を持っているなんていうことは絶対にないはず。

もし、預かるとしたら、警備会社との契約で、厳重に管理され、勝手に取り出せないようになっている。いったいどうやって合鍵を手に入れたのか、そこが分からない」という話をしましたが、

なんか、普通のマンション管理の取材じゃない秘密感が…。

もし逮捕されたら記事にし、コメントを載せたいので連絡先を教えてほしいと言われ、一応携帯の番号を知らせていたのですが…、事務所のスタッフとそんなことでニュースになるのかな~と言っていたら、

日曜日のニュースで、福山さんのマンションのことだったんだ~、これ、産経のスクープ記事だったんだ~、と知り、あの、事情がよくわからない取材の意味が分かりました。

福山さんがらみじゃないとニュースにもなりませんよね。

で、実は、土曜日の深夜、産経の記者さんから何度も電話やメールを頂いていたようなんですが、その日、私は、茅ヶ崎駅ラスカ屋上でのBBQですっかり飲み過ぎ、早々ダウンで、朝まで気づかず(笑)。

で、逮捕時点では、まだ合鍵入手の事情がわかっていなかったので、どうせ中途半端なコメントしかできなかっただろうから、よかった~と。

鍵を預けたのは福山サイド。なぜ管理が甘くなったのか

当初、テレビでは、「信頼して鍵を預けているコンシェルジュが事件を起こすなんて、怖い~、防ぎようがない~、信頼を裏切る行為だ~」みたいな論調でしたが、

違う、通常、コンシェルジュが合鍵をもっているなんてことはありえないし、管理会社は、厳しく社員に合鍵は預かってダメと言っているはずで、

もし、個人的に、このコンシェルジュを信頼して合鍵を預けていたとしたら、それはもう自己責任でしょう。

と思っていたら、だいぶ事情が分かってきて、警備会社が万が一のときのために厳重に預かっている合鍵とは別に、このマンションの管理員さんに、福山さん側が鍵を預かってもらっていた…との情報が。

もし、そうだとすると、たぶん、事務所の人が、急に自宅に荷物を取りに来たようなときに、鍵がないと困るから…ということなのでしょうが、この管理員さん、会社には言わずに、個人的な親切心で顧客サービスのつもりで預かったのかな~。

で、いつ緊急で鍵を出してと言われるかわからないので、当然、自分がいないときでも鍵が渡せるようにしようと思ったら、管理事務室内での鍵の管理はものすごく甘くなりますよね。

そのときに勤務している人が取り出せなくちゃいけない
のですから。

便利と安全は両立しないのです。

会社のマニュアルで、預かってはいけないことになっているのだから鍵を安全に預かる仕組みなんて、あるはずないし。普段一緒に勤務している仲間が、よもや、こんな事件を起こすとは思ってもいなかったでしょうし。

鍵が簡単に取り出せる環境にあって、自由にマンション内を歩ける立場で、しかも、留守だと分かっている…そういう条件がそろっていて、このコンシェルジュが誘惑に負けて事件を起こした…という構図なのか…と。

管理員さんの立場では、トホホさんが書いていらっしゃいます。トホホさんのブログはこちら。

福山雅治さん 吹石一恵さん あんたらアホですか?

信頼を裏切って事件を起こしたコンシェルジュが悪い、責任を持てないのに合鍵を預かった管理員が悪い、管理員、コンシェルジュの教育ができていない管理会社が悪い、その通りなのは間違いないのですが…。

じゃあ、これは特殊なケースなのでしょうか。

どんなにシステムをつくっても、人間が係わる以上、魔がさすことはあるのです。

やむを得ない事情で鍵を預かる管理人の苦悩

私は、本で読んで感銘した齋藤一人さんの言葉を思い出しました。

誰にでも、魔がさすということがあるのだから、相手のためを思ったら魔が差すような隙を作らないことが愛なんだ、

お金や鍵のような重要なものを相手を信頼して全面的に任せるというのは、決して愛がある行為とは言えない…、つくらなくてもいい犯罪者を生んでしまうことにもなるのだから…と。

で、斉藤一人さんは、経理担当の社員を信頼して大切に思っているからこそ、絶対に不正をしようがない、魔が差しようがないシステムをつくったといいます。

誰にでもある弱さ、魔が入り組む隙がないようにするのが相手に対する愛なんだと。

「お金」や「鍵」や「印鑑」というようなものには、ものすごいエネルギーがあり、エネルギーがあるところには「魔」も入り込みやすいのです。

「信頼して任せた」というのなら、もし、裏切られたとしても任せた自分が悪いのだという覚悟を持て…と。

斉藤一人さんの話はそのような話だったと思います。もし、福山さん側が鍵を預けるという行為をしなかったら、起こらなかった事件なのかな…と。

吹石さんはそれは怖かったでしょうし、もちろん、福山さんや吹石さんが悪い訳ではありません

でも、ファンにとって、その人の自宅を見たいと思う誘惑はものすごいエネルギーなのです。

鍵がそこにあったら駆られる人がいることは、十分考えられることですから、自分たちの身を守るためにも、「鍵を預かってほしい」と言ってはいけなかったのでは…と。

今後、管理会社でも、専有部分の鍵を預かってはいけないというルールがより徹底されるでしょうし、住民から鍵を預かってほしいというようなこともぐっと減ると思いますが…、

私の脳裏には、会社からは絶対に専有部分の鍵は預かってはダメだと言われていても、やむを得ない事情で、断れずに、会社には内緒で、そっと鍵を預かっている管理員さんの顔が浮かびます。

一人暮らしで健康不安を抱えていて、万が一のときにすぐ鍵を開けられなければ命にも関わる状況の方からのお願いや、鍵をすぐなくしてしまう認知症の症状が出ている高齢者の親族に鍵を預かっていてほしいと頼まれるようなケースです。

今後、人助けのためでも、どんなに頼まれても、鍵の預かりは断っていくことが徹底されると思います。

その前に、住民は、どんな事情があろうと、「鍵を預かって」と管理員さんに言うのをやめたいと思います。

心やさしい管理員さんほど断れなくて、鍵を預かっていないことで、もし何かあったらと苦しみますから。

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