記事提供:おたぽる

1990年の番組開始時よりTVアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)で、主人公のまる子ことさくらももこのお姉さん、さくらさきこ役を演じていた声優の水谷優子さんが5月17日に乳がんのため亡くなった。

29日の『ちびまる子ちゃん』では、水谷さんが声を吹き込んだ最後の回が放送されたのだが、これが「本当に神様っているんだと思う」という感想があがるほど、偶然にも“さきこ”が活躍するエピソードだったためファンの涙を誘っているようだ。

まず、あらすじを紹介する前に、ネット上の“さきこ人気”を紹介しておこう。

『ちびまる子ちゃん』は『サザエさん』(フジテレビ系)とならんで、ツッコミを入れまくりながら見るのがネット上のお約束となりつつある。『サザエさん』のノリスケやタラオ並みに嫌われているのが、大食いで太っちょの小杉だ。

彼が出てくると「出たなデブ」「うぜえええ」「クズ過ぎる」と反響が起こる。

また、まる子の親友のたまちゃんの心の内のキャラクター・タミーが登場すると「スタンド召喚!」「タミーキター!」といった声が。

まる子に至ってはその怠惰な性格から「クズまる子」なんて言われてもいる。

その中で、ひと際大きな歓声でもって迎えられるのが“さきこ”だ。水谷さんの落ち着いた優しい声と、ちょっとませた雰囲気のさきこのキャラが、見事な化学反応を起こし大きなお友達を中心に大人気。

登場すると「さきこおおおおおおお」と歓声が起こるのは定番で、「さきこ愛してるよ」「出番少な目だったけどさきこの甘い声が聞けたから満足!」「ヒデキにお熱なさきこはかわいいよね」など、愛の言葉が飛び交う。

ではそんな背景をふまえながら最後の水谷さん・さきこの回のあらすじと反響を。

この日放送されたのは第1054話『お姉ちゃんと写生大会に行く』の巻と『友蔵、まる子を叱りたい』の巻。

『お姉ちゃんと写生大会に行く』の巻では、まる子とさきこが「お母さんが美味しいお弁当をつくってくれるから」という理由で姉妹で公園の写生大会に行くことに。

まずは絵を描く場所を探したのだが、カップルがイチャついていたり、バレーをする集団がいたりと集中して描ける場所が見つからず、場所決めだけでも一苦労。ようやく2人は絵を描き始めるもすでに険悪なムードに。

絵を描き始めてしばらくすると、まる子がさきこの絵の様子をみようとするも、さきこは「まる子が真似しそう」と隠す。するとまる子も「真似なんかしないよ!“いじわる子”!」と口撃した。

これには「姉妹喧嘩キター」「最後の最後に喧嘩とか泣ける」「クズまる子には言われたくないわ」と反響が起こった。

こうして最悪の空気の中2人は絵を描いていたのだが、しばらくして同時に2人のお腹が鳴ると、さきこが頬を赤らめながら「お弁当にしよっか」と仲直りし、仲良くお弁当を食べだした。

そんな2人の前に弁当も水筒も忘れたというまる子のクラスメイトの山田が現れ、さきこはお弁当を分けてあげるととても感謝されるのだった。

写生大会の結果はまる子とさきこがともに入賞、さらに特別賞には『いのちのおんじん』というタイトルで山田が描いた、まる子とさきこと山田の絵が選ばれていたというオチ。

このエピソードには「楽しそうにお弁当食べるお姉ちゃんとまる子は、やっぱり仲の良い姉妹なんだなぁ」「いつもの姉妹喧嘩じゃなくほっこり回ってのがより泣かせる」「お姉ちゃんマジでいいお姉ちゃんだったな」といった声が寄せられた。

なお、後編の『友蔵、まる子を叱りたい』の巻ではさきこの登場は少なく、水谷さん・さきこの最後の台詞は、友蔵に向けて言った「えっ?いいの?おじいちゃん、話があったんじゃ…」というものだった。

この回の視聴率は10.0%と先週の5.6%から大きく上げ今年最高の記録を打ち立てた(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)。

また、2桁に乗せたのは2015年12月27日に放送された『ちびまる子ちゃん~ありがとう!アニメ25周年&映画公開記念さくらももこ原作1時間SP~』の10.4%以来。

水谷さんの夫でアニメーション監督の西久保瑞穂によると、水谷さんは親族にも病気のことを隠していて、最後まで「仕事に行きたい」と言っていたという。

台詞の少ない日には寂しそうにもしていたらしいが、結果的に最後の収録はそんな水谷さんの想いが届いたのか、さきこが活躍する回だった偶然に感謝したいところ。

後任には豊嶋真千子が発表されたが、水谷さんが築き上げたさきこ人気を守ってくれることに期待したい。

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