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妊娠してから急に鼻血が出やすくなった?
そんな悩みを抱える方もいらっしゃるかもしれません。普段、鼻血とは無縁だった方は本当にびっくりしてしまいますよね。

今回は「妊娠中に鼻血が出やすくなる」についてです。その原因や対処の仕方を、医師に聞きました。

原因1:血液の増加

妊娠中期に入ると、お母さんの体の中ではおなかの赤ちゃんに十分な血液を送るため、急激に血流が増加し始めます。
そのため、体内では特に血液量が増えます。これが妊娠中に鼻血が出やすくなる最大の要因と考えられています。

具体的には…
・血液量が急激に増加することにより、血圧が上昇する
・血液の成分が相対的に薄くなり、貧血のような状態になる
・血液を固める働きのある血小板も濃度が薄い状態となる
・本来はすぐに止まるべき多少の傷から出血でも、血が止まりにくくなる

このため、普段ならば気づかない程度のものでも出血量が増えているため、「出血」として認識する機会が増えていると感じます。

原因2:ホルモンバランスの変化

妊娠中、ホルモンバランスは劇的に変化しています。
それに伴って自律神経のバランスが乱れやすくなり、更年期障害などと同じようにのぼせたりしやすくなります。

加えて、妊娠に伴って血中での濃度が高まっているホルモン(エストロゲン、プロゲステロンなど)の働きによって、鼻の粘膜に血流が集まり、充血した状態になります。
そのため、鼻をかむ、こするといった些細な刺激でも出血しやすい状態にもなっています。

同じくホルモンの作用により、例えば歯茎などほかの粘膜からも出血しやすくなる妊婦さんもいらっしゃいます。

妊娠して鼻血が出やすくなる時期は?

鼻血が出やすくなる時期には個人差があります。
妊娠の初期から鼻血の出やすさを自覚される方もいれば、後期に入ったり、臨月近くなって急に鼻血の出やすさを自覚される方と、それぞれです。

鼻血が出たとき、どう対処すればいいの?

妊娠中に鼻血が出た場合も一般的な対処方法と同じです。

まず安静にすることが大切です。
少し下を向いた感じで座り、鼻の根元に近い部分を抑えることで止血するとよいでしょう。慣れている方は、出血部位まで脱脂綿を詰めることもできますが、難しい場合も多いかもしれません。

通常の鼻血は10分程度で収まります。

妊娠中の場合は特に上を向くと気持ちが悪くなってしまうかもしれません。
流れ出た血がのどに降りてくる可能性もあります。気分がすぐれないときには、下を向く方法は避けたほうがいいです。

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医療期間に行く必要はあるの?

通常の場合、鼻血の量は全身の血液量に比べるとごくわずかな量です。
妊娠前と比較して多少鼻血が出ることが増えたとしてもあまり心配することはありません。また、多少の鼻血であれば、お腹の赤ちゃんに影響が及ぶこともありません。こちらも心配は不要です。

ただし、以下のケースでは早めにかかりつけの産科に連絡しましょう。
・大量に鼻血が出る
・いつまでも止まらない
・同時にめまいや立ちくらみ、吐き気などがある

このような場合は産科を受診する、あるいは妊娠していることをきちんと伝えたうえで耳鼻咽喉科を受診する、といった対応を取りましょう。

【医師からのアドバイス】

繰り返しになりますが、多くの場合妊婦さんの鼻血は自然な妊娠経過の一部で、特に心配する必要はないものです。
過敏になりすぎることなく過ごしましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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