記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
「ケトン体が気になる」と友人がつぶやきました。わたしも気になったので少し調べたのですが、一体何をしているのかよくわかりません。ダイエットの記事と一緒に出てくるときもあるのですが、ケトン体が身体の中で何をしているのか、何がどうなっているのかもよくわからなかったので、医師に聞いてみました。どうやらケトン体は糖質制限ダイエットに関係があるようです。

今回のテーマは「ケトン体」です。改めて、ケトン体とはどういうものか、医師に聞きました。

Q.ケトン体とは何ですか。

ケトン体とは、脂肪酸やアミノ酸が体の中で代謝されることで作られる物質です。
過度なダイエットや絶食、飢餓状態のときに脂肪酸の代謝が進み、ケトン体は増えていきます。

通常は、体の中では脂肪酸やアミノ酸は、水、二酸化炭素、に分解され、その過程で生命活動に必要なエネルギーが得られます。

この分解の途中で出てくる『アセチルCoA』という物質がたくさんあったり、分解の過程が正常に進まなかったりすると、分解経路が異なってきます。この違う分解経路によってケトン体ができます。ケトン体も、体の中のさまざまな臓器でエネルギー源として利用されます。

Q.身体の中のケトン体が多すぎると何か問題はありますか。

ケトン体は酸性の物質です。
体の中で多少増えても体には体内のpHを一定に保つ機能が備わっているので、通常は大きな問題はありません。

しかし、大量にケトン体が増えてしまうと、このバランスを保てなくなり、体内が酸性になってしまいます。すると、さまざまな臓器の働きを障害し、生命活動に悪影響を与えてしまうおそれがあります。

Q.身体の中のケトン体が少なぎると何か問題はありますか

ケトン体は体が異常な状態になったときに出てくることが多いものです。ケトン体が少ないからといって、特に体への影響はありません。

Q.最近ダイエット関連記事で「ケトン体」の文字を見ます。

糖質(炭水化物)制限ダイエットにまつわる記事でよく見るのではないでしょうか。

糖質制限ダイエットは、体の余分な脂肪を代謝させることを目的としています。
糖質の摂取を制限することで、体は脂肪を優先的にエネルギー源として利用するようになり、ケトン体が増えてきます。

ケトン体もエネルギー源として利用できますので通常は大きな問題はありませんが、やはり過度な糖質制限を行うと栄養のバランスが崩れてしまい、体に不調が出てしまう可能性があります。

Q.妊娠中のつわりの記事でも「ケトン体」について言及があったようですが……。

つわりで食事があまり摂取できない、いわゆる「飢餓」の状態になると、体に蓄えられている脂肪が分解され、ケトン体が増えます。妊婦検診では必ず尿検査が行われます。このときに「ケトン体が出ている」といわれることがあるのはこのためです。

ケトン体が過剰に増えてくるのは、妊娠中に必要なエネルギーを摂取できていないことのサインでもあります。もし、つわりがひどい場合には我慢せず、産婦人科の先生に相談しましょう。

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最後に医師からアドバイス

ケトン体が出ているのは、体が異常を知らせるサインです。正しい知識を身につけずに自己判断で行う過度なダイエットは控えましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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