医師免許のない彫り師による入れ墨は違法ってご存知ですか?

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筆者、最近知ってびっくりしたのですが、入れ墨やアートメーク等、人体に色素を入れる行為は医療行為、つまり医師にしか出来ないと…そんな通達が急にあったそうです。

「医師免許を有しない者による脱毛行為等の取扱いについて(平成13年11月8日医政医発第105号厚生労働省通知)」というものが厚生労働省から発表されており、この中で「針先に色素を付けながら、皮膚の表面に墨等の色素を入れる行為」(つまり刺青を入れる行為ですね)について、「医師が行うのでなければ保健衛生上危害の生ずるおそれのある行為であり、医師免許を有しない者が業として行えば医師法第17条に違反すること」と明記されています。

出典 http://gorilla.clinic

これが、その通達のようですが、彫り師等の、それまではそれを生業にすることに問題のなかったはずの人々が、一枚の通達で、突然違法な職業となってしまう…。

これはひどいのではないかと、そして無理があるのではないかと、筆者は調べることにしました。

なんと!逮捕者も出ている

医師の免許を持たずに客にタトゥーを入れたとして、警察は、大阪・ミナミのタトゥーショップのスタッフなど5人を医師法違反の疑いで逮捕しました。警察は、男らが違法な行為を繰り返していたとみて調べています。

逮捕されたのは、大阪・ミナミのタトゥーショップのスタッフら5人です。警察によりますと、ことし4月までの1年間、医師の免許を持たずに、11人の客にタトゥーを入れた、医師法違反の疑いがもたれています。

出典 http://gorilla.clinic

これは一例ですが、今までは通常業務として行われていたタトゥーを入れる施術が、医師でないという理由で逮捕者が出る騒ぎになっています。

(引用した文章から個人名は削除しました)

ちょっと待ってくださいよ!医師と彫り師はそもそも志す方向が違いますよね?

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人体に影響のある仕事というのは、筆者は思いますが沢山ありますよね?

医師は勿論、歯の場合は歯科医師、薬を提供する薬剤師、骨等に関する整骨や整体など、髪のことは理容師・美容師、医療業務では看護師・レントゲン技師・歯科衛生士など…。

今列挙したものは国家資格などが必要で、制度上違法になりえないのでしょうが、こういった場合はどうでしょう?

入れ墨の彫り師、アートメークの技術者、一般的なマッサージ師、サプリを販売する業務従事者、酒・煙草などの販売従事者、酒を調合するバーテンダー、脱毛などの美容に関する業務の従事者、トレーニングなどの指導者、爪を加工するネールアーチスト…

筆者がいくつも例を挙げましたが、これらの職業は、人体に影響のあるものを扱ったり提供したり、場合によっては施術する可能性のある仕事ですが、国家資格が無かったり(民間資格はある場合もありますが)、自分で勉強や修行をして会得した技術で成り立っていた職業ですよね?

そして、どの職業も、長年その仕事を志した人が、それなりの年月をかけて到達する職業でもあります。

でありますので、通達一つで、急にその職業が医師でないと出来ないということになると、志す職業に対して、そういったリスクを考えなくてはならない、若しくは、念のため医師にならないとならない、そんなことになりませんか?

例えば、酒を調合するバーテンダー、酒の調合は人体に大きな影響のある医療行為!

だから今日から禁止!おかしくないですか?

この状況に民進党初鹿議員も立ち上がりました!

National Diet Building
by Dick Thomas Johnson

タトゥーの団体「SAVE TATTOOING」が署名を集めて提出!

5月20日12時頃、衆議院第一議員会館にて、紹介議員である初鹿明博議員に無事、署名を提出してきました。

5月17日に集計してから、その後なんと8000筆近くの署名がさらに届き終わってみれば、わずか3週間で23513筆の署名が集まりました。

出典 http://savetattoo.jp

現状、法廷闘争にもなっている、入れ墨・アートメークの問題。

現在業としている人々は多く、民進党の初鹿議員も、急な通達一枚で既存の職業が急に違法になるという状況に対して出来ることを考えていくということのようです。

筆者は思ったのですが、入れ墨・アートメークも、何か資格や許認可制にすればと…

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その問題に関して、初鹿議員のPRなどもあり、裁判も法整備も、彫り師・アートメイク側に不利にならないような動きも見えているそうですが、その時に筆者が思ったことは、免許または許認可制にして、通達一枚で禁じるようなことではなく、グレーだったところがあるのであれば、きちんと認めていく方に動けないのかと…。

つまり「入れ墨彫り技師」「アートメーク施術師」のような資格を作ることや、一定の研修を受けた者に許認可をするなど、法整備すれば出来ることがあると考えたのですが…。

現在のところ、公的な資格は無く、人体に針を刺すことが出来る職業である鍼灸師による施術の場合も、医師ではない場合、違法性が問われる可能性が高いという弁護士の見解もありました。但し、判例は無いようです。

勿論、彫り師になるために医師を目指す人は極めて少ないと推測されますし、現状医師の資格を持ちながら、彫り師・アートメーク業務に専属している人はいない模様です。

因みに、入れ墨を消すことを行っている医師はいるそうです。

ということで、入れ墨・アートメークを今から行うことは、日本国内では取り敢えず全て違法ということになるのでしょうか…。

好き嫌いや、良し悪しではなく、今まで文化として、ファッションとして、望む者ならば誰でも出来たであろうそれらのものが、急に禁じられるのはいかがなものかと思いました。

「表現の自由」というものがあるのですから!

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入れ墨・アートメークをする自由はあるということだと思います。

但し、現状では、それを行う技術者が違法な存在ということになってしまい、後ろめたさ無しに気持ちよくそれらを行える場所が無いことになってしまいます。

新しい法律を作るよりは、何かを禁じることの方が、政治家や役人の労力が少なく早いと聞いたことがありますが、まさかこれもそんな事情じゃないのかと考えさせられます。

一刻も早く、彫り師やアートメークに関わる人々、若しくはそれらを試してみたい人々にとって、気持ちの良い世の中になるよう筆者も願いますし、「SAVE TATOOING」の人々や、民進党初鹿議員のPRにより、より多くの国民に、この現状を知ってもらい味方になってもらって、問題の解決をしてほしいと思います。

最後までお読み頂き有難う御座います。

この記事を書いたユーザー

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東京都大田区大森生まれ。立正大学附属立正高等学校、尚美学園短期大学音楽ビジネス学科、放送大学教養学部生活福祉専攻卒業。STAY UP LATEオーナー。 ライター業と、セミナー講師、司会業も実質少々。江戸川区在住、一児の父。愛猫家。

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