命あるものは全ていつかその終わりを迎えます。自分が死ぬ時のことを想像したことがありますか?筆者は子供を持ってから、また父が病気になってから、頻繁に「死」について考えるようになりました。

筆者自身はアラフォーですが、いつ「その日」がやってくるかはわかりません。自分の最後をどこで迎えられるかもわからないのですが、死に直面した時に「もっとこうしておけば…」といった後悔の念が湧くことがあるだろうか、と考えることもあります。もしくはそれを考える時間を与えられることができるのだろうかと。

このほど、イギリスのあるプライベート病院で長年、死に直面する患者さんを見てきた一人の女性看護師、Bronnie Ware(ブロニー・ウェア)さんが「The Top Five Regrets of The Dying」という本を出版。

仕事柄、日常的に死と関わっている看護師だからこそ「その日」に直面している患者さんから直接、後悔していることを聞くことが多いそう。

財産、名誉、成功よりも後悔するものは…

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ウェアさんによると、死を覚悟した患者さんによってはこれまでとは劇的な変化を遂げる人もいるのだそう。今まで歩んできた道のりから更に死へと向かう旅の途中で様々な感情が入り交じり、人によってレベルは違えど、後悔や恐怖、否定、怒りを表す患者さんも多くなるそうです。

そして、死に対して否定な態度を取っていた患者さんが、死を受け入れるようになった時、ポツリポツリと自分の人生のことをウェイさんに語ってくれると言います。患者さん一人一人がそれぞれの死への旅立ちを迎え入れる時、施設には穏やかで平和な時が流れるのだとか。

「人の期待に応える人生を送るよりも自分らしく生きるべきだった」

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ウェイさんは著書の中で患者さんが最も後悔する5つのことを述べています。一番多いのは「人の期待に応える人生を送るよりも自分らしく生きるべきだった」ということ。

人生が終わりに近付いた時に、ほとんどの人が自分の夢がほとんど叶えられていなかったことを知るそう。これまで親や教師、上司など誰かの期待に応えるために努力したことはあっても、自分の夢を叶えるための努力は中途半端になってしまって、結局叶わず終わってしまったことがある。

でもその選択をしたのは他ならぬ自分だった…というような気持を抱いている人が意外にも多いことを知ったとウェイさんは8年の経験から語っています。

「あんなに必死で働かなくてもよかった…」

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死期が迫ったほとんどの男性が口にする言葉が「あんなにがむしゃらに働かなくてもよかった」ということだそう。一生懸命家庭を支えて仕事をしてきた男性は、家族からすれば誇るべき存在。

でも、その仕事のために子供の成長の瞬間を見逃したり、パートナーとの時間を十分に作れなかったりと後悔する男性が多いのが事実だとウェイさんは言います。「シンプルでハッピーな生活には、思っているほどお金は要らないということに今気が付けば、あなたのライフスタイルも変わり、このような後悔がなくなるかも知れません。」

「言いたいことを我慢せずに口に出せばよかった」

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きっとほとんどの人が周りとの人間関係を円滑に保つために言いたいことを我慢している人の方が多いでしょう。でも、そうした上辺の関係は精神的なストレスをもたらします。それが理由で病気になってしまう人も決して少なくないのです。

「どうして正直に生きなかったのか」ということはきっと人生の終わりに近づき、ただ待つだけの時間がゆっくり流れている人にしか感じない後悔なのでしょう。

「もっと友達と連絡を取ればよかった」

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財産や、名誉や成功よりも、友達や家族のことに思いを寄せる患者さんがやはり多いとウェイさんは語ります。人が生きる上で最も避けられない、そして大切なものが「人間関係」。死を迎えた時に改めて自分の人生は友達に恵まれていたか、家族を十分に愛したかということが頭に巡り巡るのでしょう。

会いたい人がいてもベッドの上で動くことができなくなってしまったら、それは願望ではなく後悔としてしか残らなくなってしまうのでしょうね。

「もっと自分自身、幸せになるべきだった」

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「自分が幸せになるかそうでないかは自分の人生の選択肢でもあるということに、人は死ぬ間際にならないと気付かないものなのでしょう」とウェイさん。社会の様々な圧力や家族との折り合いの中で、本当に自分が幸せな人生を送っているかということを考える余裕さえもなく過ごしている人も多いことでしょう。

夢や希望など、月並みな言葉ではあってもそれを叶えることすらできなかった自分の人生は果たして「幸福」だったと言えるのだろうか…そう考えた時に「どうしてもっと自分を幸せにしてやれなかったんだろう」と後悔する患者さんが決して少なくないそうです。

「人生は一度きりだから後悔のないように」と誰もが耳にする言葉。でも結局は自分が死期を悟った時に後悔の念が浮かぶ人がほとんどなのでしょう。筆者はこの5つの後悔、既にしているものもあります。

アラフォーといえば、ちょうど人生の折り返し地点。今からでも遅くはないのでしょうか。人生には選択肢があり、幸せと感じることを選択する自分がいることはとても大切なこと。死ぬ間際にたくさん後悔してしまうとなんだか悲しいですよね。でもきっとそれが人の人生というものなのでしょう。

とはいえ、そんな後悔に今気付くことができれば、まだ人生の修正は可能かもしれません。ウェイさんが死を悟った患者さんたちから何度も聞いたこの5つの言葉で、私たちも気付く「何か」があったなら、少しでも最期に後悔の少ない人生を生きたいものですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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