愛犬の体調が突然悪化、助かる見込み望めず苦渋の決断 安楽死

米国、オレゴン州ポートランドに住むメテニーさん夫妻の10歳のシェトランド・シープドッグの愛犬‘オリー‘は、外で遊ぶのが大好きだった。

ある日、夫妻はオリーを連れてキャンプに行った。だが、そのキャンプから帰宅して数日後、オリーの体調が急に悪化し始めたのだ。

すぐさま動物病院に連れて行くも原因不明。オリーは食べることも飲むことも、そして排泄することもできなくなり、体が麻痺した状態となってしまった。何度検査しても原因はわからず、もう治療法はないという。

日に日に衰弱していくオリーに対して、夫妻はこれ以上オリーを苦しめさせたくはないと安楽死をさせる決意をした。それは、夫妻にとって苦渋の決断だった。

出典 https://www.thedodo.com

診察を受けるオリー

安楽死をする直前に奇跡が

そして、とうとうその日が来た。オリーを安楽死させる日である。

担当したのは、アダム・ストーン医師。そしてその助手としてインターンのニーナ・ゴールデンさんが安楽死の準備に入った。

オリーを安心させようとしていたインターンのゴールデンさんが、オリーの耳の後ろを撫でていた時のことだった。ゴールデンさんは、オリーの耳の後ろにできた塊に気付いた。

それは、ダニだったのだ。

キャンプに行った際にオリーの体にダニが寄生したと考えられる。そのダニの唾液(だえき)に含まれた猛毒が、血中に流れ込み「ダニ麻痺症」と呼ばれる珍しい疾患がオリーの容態を悪化させていたと考えられた。

ダニを取り除いて10時間後に回復

安楽死は即刻中止になり、オリーに寄生したダニをすべて取り除くために、オリーの全身の毛がそられた。ダニを取り除いたオリーは約10時間後に元気を取り戻すことができた。

飼い主によると、オリーはキャンプ中にダニ除け用の首輪をしていたという。


インターンのゴールデンさんがオリーの耳の裏を触ってダニを発見していなければ、オリーは安楽死させられるところであった。

ゴールデンさんは「ダニ麻痺症は、とても珍しい病気で実際に症例を見たのは初めて。助けることができて本当によかった」と話している。

出典 https://www.thedodo.com

体毛をそられたオリー

ダニ麻痺症

マダニの中には種類によって唾液中に毒性物質を産生するものがいます。そうしたマダニに吸血されると神経障害を起こすことがあります。

出典 http://tomo-ah.jp

とも動物病院ホームページ

マダニの唾液に末梢神経性毒が含まれることがあり、この毒により後肢、前肢、胸部と麻痺が起こり、呼吸不全で死亡する場合もあります。

出典 http://www.sapporomotomachi-ah.co.jp

さっぽろ元町動物病院ホームページ

ダニ麻痺症の症状

犬のダニ麻痺の主な症状は以下です。ダニに噛まれた後、6~9日間の潜伏期を経て発症します。筋肉に付着している末梢運動神経が最も多く障害されますが、脳神経(迷走・顔面・三叉)や交感神経が影響を受けることもしばしばです。
・フラフラ歩く
・後肢の脱力
・顔面筋の弛緩
・発声障害と嚥下困難
・呼吸筋麻痺
・瞳孔散大

出典 http://www.koinuno-heya.com

子犬のへや 「犬のダニ麻痺症」

ダニ麻痺症は人間にも起きる

グランド郡山中に住む78歳女性は、5月22日全身性衰弱と歩行困難で、顔面筋力低下、会話不明瞭、味覚低下、錯乱へと進展した。5月25日、ルームメイトが彼女の髪の生え際下の首後部にダニを発見した。救急診療の検査者が首後部上皮を切りダニを除去した。患者は退院し24時間以内に衰弱、味覚変調、錯乱状態も解消したが、退院3週間後まだ疲れ易かった。彼女の報告によればハイキング、散歩などは毎日していた。

出典 https://www.imic.or.jp

一般財団法人 国際医学情報センター 「ダニ麻痺症例-コロラド州、2006年」

ノミ・ダニ予防は医薬部外品は殆ど効果なし 動物用医薬品を

オリー君、助かって本当によかったですね!危機一髪でしたが。。

山やキャンプや公園の草むらなどで犬を遊ばせたときは、ダニが寄生する可能性が高くなります。その後でペットの具合が悪くなった時は、まず、ダニを疑いましょう。

私も知り合いの犬が、草原で遊ばせた直後から食欲がなくなり容態がどんどん悪化して亡くなってしまったという話をきいたばかり。まるでオリー君と同じ状態だったみたいなので、きっとその犬もダニが原因だったのでしょう。

スーパーやペットショップで販売されている安いノミ・ダニ予防の商品(液体タイプや首輪など)は、医薬部外品で、効果は殆どありません。これらをしているからといって安心しているとこのようなことが起きてしまいます。

効果があるのは、動物病院やネットで購入できるマイフリーガードやフロントラインで、それらは動物用医薬品とちゃんと明記してあります。値段も、ネットショップなどで購入すれば、安く手に入ります。大切なペットを守るために、外に出るペットはちゃんとそれらをしてあげましょう。

更に室内外のペットも、外に出るペットと同居の場合は、ノミ・ダニ予防をしないと外から連れてきたそれらがうつる場合があります。動物用医薬品で予防を毎月ちゃんとしているペットたちでも、ノミやダニが体についてくることがあるからです。でも、予防しているペットたちの体でそれらは長くは生きていけないので、その前に他の生き物に移動する可能性があるのです。

ダニは1年中活動しています。なので予防は1年中必要となります。

参考資料

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最後まで読んでいただきありがとうございました。
日本生まれですが、米国に30年間住んでいた米国籍のライターです。2014年に家族で日本に移住してきました。どうぞよろしくお願いします。

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