日本でも人気のアメリカン・イーグル。その下着ブランド「aerie(エアリー)」は2006年に設立され、18歳~25歳を対象としたアンダーウェアをアメリカ国内だけでなく世界中に展開させています。

海外下着メーカーといえば、あのミランダ・カーも起用されている「Victoria's Secret」は有名。ゴージャスでセクシーなアンダーウェアを、スタイル抜群のモデルたちが着て宣伝しているのですが…なんだか現実味がないような気もしませんか?

モデルたちは美しくショーはとっても豪華なんですが、現実社会で私たちが「これ、着てみたい」と思っても身に着けた感じが想像できない…そんな気持ちになりませんか?普段のモデルの広告はフォトショや加工が当たり前の世の中になっているために、修正、修正で現実体型からかけ離れた理想の姿がそこにはあるのです。

太ももをちょっと細くし、ウエストラインにくびれを、更にはほくろやシミを消し…といった感じで特に下着メーカーはモデルの肌の露出が多いために修正は必須。でも、2014年以降、「エアリー」ではこうした加工を一切禁止するように。

モデルのほくろも、シミも、傷跡も、脂肪のたるみ具合も全て本人そのまま、一切の加工無しにして写真を掲載したところ売り上げが大幅にUPしたというのです。

#aeriereal(エアリー・リアル)というキャンペーンを開始

そもそも「美しい」とされる定義はなんなのか。それをエアリーは考えたというわけです。スタイル抜群なモデルだけを起用するのではなく、普通にいそうな「ちょっとぽっちゃりさん」なモデルも積極的に起用。

エアリーはキャンペーンにあたり、このようなメッセージをしています。

「時代が変わる時がやってきました。私たちブランドはリアルさを求めて、そしてそのリアルさがいかに美しいかということを知ってもらいたく、起用する全てのモデルの加工を一切止めることにしました。そのままのモデルでなにが悪いんだろう、と思ったからです。私たちは、『ありのまま』が十分美しいと感じているからです。」

Instagramにも称賛の声が続々と!

このキャンペーンを開始してはや2年。エアリーの今年の売り上げは既に35%近くもアップしているというから、嬉しい悲鳴を上げていることでしょう。インスタにもフォロワーから「自然体のモデルは美しいわ」「この企画、大賛成!」といったキャンペーンを指示する声も多く、どうやら順調に成功を収めている様子。

「単なる一過性のプロジェクトではありません」

キャンペーンとはいえども、エアリーは「一過性のものではない」ことを主張。「ある日、気付いたんです。もし、モデルにエアブラシをかけなかったらどうなるんだろうと。そしてどうしてそうする必要があるのだろうと。

エアリーというブランドは、私たちのDNAを背負っているといっても過言ではありません。ただの下着ブランドではなく、あなたは美しいと全ての女性に自分の身体を祝ってもらいたいのです。だからこのプロジェクトは決して一過性のものではありません。」

エアリーの製品に関わる全てのスタッフが、いかにこのブランドに誇りを持って仕事をしているかがメディアへのコメントからも伺えます。そして起用するモデルを、理想を追い求めるだけのものではなく現実性を重視したものにすることで、私たち消費者からも親しみやすいブランドとして認識され、今回の大幅売り上げに繋がったのでしょう。

また、エアリーはアメリカの摂食障害団体のキャンペーンに初のオフィシャルスポンサーとしても参加しているそうで「見た目にこだわって本物の美を失ってほしくない」という願いを訴え続けています。

そのままでいいのよ!

加工無しのプロジェクトを始めてから、更に多くのファンの心を魅了しているエアリー。Victoria's Secretのように全てにおいて派手さや優雅さはないけれど、普段心地よく身に着けられる下着メーカーとして、これからも「ナチュラル・ビューティー」を応援していく姿勢は、私たち一人一人の心にも必要なエッセンスではないでしょうか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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