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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
夜寝る前などに灯りを消すと、一瞬何も見えなくなってどんどん目が暗さに慣れていきます。しかし、この「どんどん目が暗さに慣れて」いかない人もいます。これを「鳥目(夜盲症)」と言うようです。(ちなみに、すべての鳥が夜に目が見えにくいわけではないようです。)

鳥目(夜盲症)とは、どういうことなのでしょうか。医師に話を聞きました。

Q.「鳥目(夜盲症)」とはそもそもどのようなことでしょうか。

誰でも明るいところから暗いところに移動すると、すぐには周囲が見えにくいものです。暗いところにいると、段々と暗い環境に順応して見えるようになります。この事を暗順応と言います。鳥目(夜盲症)とは暗順応ができないことが特徴の病気を指します。

Q.「鳥目」の原因はどのようなものでしょうか。

鳥目は生まれつきの場合とそうでない場合とがあります。

生まれつきの鳥目には大きく2つのタイプがあります。
症状が進行して失明するものと進行しないものです。いずれも遺伝的要素があると考えられていますが、原因ははっきりしていません。

生まれつきではない鳥目の原因は、ビタミンAの不足で起こるものと網膜等の眼底の異常や炎症、異物が原因で起こるものがあります。

Q.「鳥目」の予防方法はありますか。

ビタミンAの不足が原因となる場合はビタミンAを補充することが予防になります。

≪ビタミンAが多く含まれている食品≫
・鳥のレバー
・うなぎ
・うに
・ひじき
・かぼちゃ など

しかし、ビタミンAは水に溶けないために摂りすぎると体内に蓄積されて、以下のような不調を引き起こします。
・頭痛
・腹痛
・吐き気
・めまい
・肌荒れ など

ビタミンAは摂りすぎないように、他の栄養素とバランス良く摂るようにしましょう。

Q.「鳥目」は治すことができるのでしょうか。

鳥目の原因がビタミンAの不足でしたら、ビタミンAを補充すれば治ります。

それ以外の生まれつきのものや眼底の異常で起きている場合、有効な治療法はあまりありません。
鳥目を緩和させるために、遮光メガネをかけたり、βカロチンなどの薬を投与したりします。

目の炎症が原因の場合、炎症を起こす細菌やウイルスに対する治療を行います。
免疫の異常が原因の時はステロイドホルモン等を用います。
異物が原因の時は早めに除去する必要があります。

Q.「鳥目かも」と思った場合、どうしたらいいのでしょうか。

単なるビタミンAの不足が鳥目の原因とは限りません。
鳥目かもと思った場合は原因を調べて、適切な治療を受けるために病院に行った方がよいでしょう。

特に鳥目以外に視力の低下、眼のかすみ、まぶしさ、黒い小さなものが飛んでいるように見えること(飛蚊症)もある時は単なるビタミンAの不足が原因ではないことが多いです。早めに受診した方が良いでしょう。

日常で気をつけることはバランスの良い食事を取ることです。

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最後に医師からアドバイス

鳥目といえば、ビタミンAの不足が原因と考えることが多いです。
しかし、実はバランスの良い食事を取っていればビタミンAの不足は起こりにくいとも考えられています。鳥目かも知れないと思ったときは、安易にビタミンAを過剰に取れば良いと考えない方が良いでしょう。

ビタミンAは水に溶けないので、むやみに取りすぎると体内に蓄積されてしまいます。ビタミンAを取り過ぎるとビタミンA過剰症になりかねません。

他の原因で鳥目になっていると考えられる場合は早めに正確な診断と適切な治療が必要です。このために暗いところに移動して、しばらくしても周囲が見えにくい時は眼科を受診して、少なくとも眼底検査を受けてみましょう。

(監修:Doctors Me 医師)

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