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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
年をとってくると、誰でも多少なりとも耳が遠くなるものです。老人性難聴の場合、特に高い音程の音が聞こえにくくなるという特徴があります。ある程度の年齢になって聞こえづらいことがあったら、原因が気になるし、改善法も知りたいですね。

今回は、老人性難聴について医師の話を聞いてきました。

老人性難聴の症状は?

難聴には、耳に音が伝わることが害される伝音性難聴と、耳に音が届いてからそれを認知しづらくなる感音性難聴とがありますが、老人性難聴は感音性難聴の1つです。

【老人性難聴の特徴】
・特に高い音が聞こえにくくなる
・左右差がなく両方の耳で同じ程度の難聴になる
・高い声は聞こえにくいですが、低い声は聞こえる

老人性難聴の原因は?

老人性難聴の原因は、

・加齢
・動脈硬化

だと考えられています。遺伝的要素の可能性も考えられます。

感音性難聴の原因は音をとらえる細胞に何らかの問題が起こることですが、老人性難聴はこの細胞の数が少なくなったり、働きが悪くなったりするために音が聞こえづらくなるのです。

治療法について

残念ながら数が減ってしまった細胞を増やしたり、細胞の働きを改善させる方法はまだ開発されていません。このため改善法としては補聴器をつけることになります。昔に比べると補聴器はかなり進歩してきており、難聴の種類によって使い分ける必要があります。また、補聴器は適切に調整することが必要です。

【補聴器の選び方と調整】
1. デジタル式・アナログ式
補聴器にはアナログ式とデジタル式がありますが、ノイズが入りにくい点からはデジタル式の方がすぐれています。

2. 耳の形
ご存知のように耳の形には個人差がかなりありますので、まずは耳の形にあった補聴器を選ぶ必要があります。耳の穴に入れるだけの形のもの、耳の上にかけるタイプのもの等がありますので、自分にあったものを選んで下さい。

3. 調整
次にどの周波数の音が聞こえにくいかという検査を受けます。どの周波数の音が聞こえにくいかがわかったら、補聴器を調整します。聞こえにくい周波数の音が聞こえるようになったことを確認して下さい。ピーピーという音が聞こえないように調整をすることが大切です。これらの調整を個人で行うことは難しいので、補聴器を専門に扱っているお店か補聴器外来を行っている耳鼻咽喉科で調整してもらいましょう。

老人性難聴を予防するには?

老人性難聴の直接的な予防法は、残念ながらあまりありません。大音響や重低音を長期間聞いて耳に負担をかけることはよくありませんので、注意する必要があります。また、動脈硬化を予防することによって老人性難聴を予防できる可能性があります。

【動脈硬化の予防】
1. 動脈硬化を起こす高血圧、高脂血症、糖尿病をきちんと予防、治療する
2. 禁煙する
3. バランスの取れた食事をする
(特にビタミンを不足しないように注意)

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医師からのアドバイス

老人性難聴は50歳代からも起こることがあります。難聴になっていることに自分で気づくことは難しいことが多いので、他の人と話をしていて聞き取りにくい音がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診して検査を受けるようにして下さい。

(監修:Doctors Me 医師)

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