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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
薬には、顆粒状のものや錠剤など、形状に種類があります。
なぜこういったさまざまな薬の形状があるのでしょうか? この違いはどういった影響があるでしょうか?

薬剤師の吉澤先生に薬の形状の違いや特徴について聞いてきました。

薬の形状にはどんなものがありますか?

薬の形状で代表的な形状は以下のようなものです。一般的に呼ばれている名前も一緒に紹介します。
錠剤 = 錠剤
散剤 = 粉薬
水剤 = シロップ

そのほかの薬の形状には「カプセル剤」や水なしで噛み砕いで服用できる「チュアブル」などがあります。

なぜ薬の形状に種類があるのでしょうか?

同じ薬でも、いろいろな形状で作られていることが多いです。
服用する人の年齢・病状・好みなど、条件によって使い分けができます。

形状がさまざまな理由はいくつかあります。
1.服用しやすくするため
年齢や病状によっては、飲みやすい形状が異なります。薬の形状は、状況に合わせて形状を選ぶことができます。

2.使いやすくするため
シロップよりも錠剤やカプセル剤の方が、持ち運びや保存にも耐えられます。

3.効果が現れるまでの時間を変えるため
形状によって効果が現れるまでの時間が異なります。
一般的には、『シロップ>粉薬>錠剤>カプセル』の順で吸収が早いといえます。

4.効果が続く時間を延ばすため
さまざまな技術で、1回の服用で長時間効果が持続するような薬も開発されています。

「錠剤」の特徴は、どのようなものがありますか?

1.安定している
携帯や保管にも便利です。

2.飲みやすい
苦い薬でもコーティングするなどの方法で、飲みやすい錠剤を作ることができます。

3.効き目時間のコントロールができる
最近では、溶ける時間をコントロールするために、異なる層で何層にもコーティングして長時間作用する錠剤も作られています。1日1回の服用で効果があれば病状がコントロールしやすくなりますね。
高血圧糖尿病、その他の疾患の薬の製造にも、その技術は利用されています。

「散剤 = 粉薬」の特徴は、どのようなものがありますか?

1.早く効く
錠剤に比べて、吸収される速度が早いことが特徴です。

2.飲みやすい味もある
顆粒やドライシロップがあり、どちらも飲みやすい味でコーティングしてあります。

3.量をコントロールしやすい
小児は年齢や体重によって用量が違います。粉薬は飲む量を調整しやすいのが利点です。小児用の抗生物質などは、散剤がほとんどです。

「水剤 = シロップ」の特徴は、どのようなものがありますか?

1.より早く効く
錠剤や散剤と比べて、吸収が早いことが特徴です。

2.乳児や高齢者にやさしい
散剤や錠剤が服用できない乳幼児や高齢者でも服用しやすいです。

3.長期保存に向かない
反面、調整の際に精製水を入れたりすることもあり、長い保存には向かないというデメリットもあります。

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最後に薬剤師からアドバイス

処方する薬にいくつかの剤形があれば、希望する剤形で処方してもらうことが可能です。苦手な剤型や希望の剤型を、受診したときに医師へ伝えることをおすすめします。一つの薬で複数の剤形が存在する場合、剤形による効果の差はほとんどありません。自分の飲みやすい剤形で服用するといいでしょう。

ただし、調剤薬局で薬をもらう場合は形状によって金額が異なる場合があります。詳しくは、薬剤師におたずねください。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)

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