記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
男性よりも女性のほうが、尿漏れに悩んでいるイメージがあります。
尿漏れに悩む女性からの質問に対し、女性特有の病気が尿漏れの原因になっていることがあると、Doctors Me医師から回答がありました。

月経過多の原因として、子宮筋腫や子宮腺筋症などがあります。
子宮筋腫や子宮腺筋症が大きくなりますと、尿漏れの原因となることもあります。

出典 https://doctors-me.com

子宮筋腫や子宮腺筋症とはどのような病気なのでしょうか。尿漏れとの関係はどのようなものなのでしょうか。今回は泌尿器科の医師に話を聞きました。

Q.尿漏れが女性の病気のサインとなることはあるのでしょうか。

はい。女性の病気のサインとして尿漏れが現れることはあります。

必ずしも尿漏れが女性の病気のサインにつながるわけではありませんが、女性の原因が尿漏れとなっていることはよくあることです。よくある病気として、この質問のように「子宮筋腫」や「子宮腺筋症」が挙げられます。

Q.「子宮筋腫」とはどんな病気でしょうか。

子宮の筋肉から発生する良性の腫瘍が「子宮筋腫」です。
子宮の粘膜の下は筋肉で成り立っています。その筋肉の収縮で出産が行われるのです。

子宮筋腫の原因は、その成長は女性ホルモンによって増悪することが特徴となっており、筋腫は腫瘍ですから次第に大きくなりますが、閉経すると女性ホルモンが減り、縮小します。

症状は、筋腫による圧迫症状としての疼痛や不正出血などが起こることがあります。
圧迫症状のひとつとして、膀胱や尿道が圧迫されることによって尿が出にくくなることが挙げられます。筋腫による圧迫で尿の排出がうまく行えないために、尿をした後でも膀胱の中に残った残尿が多くなってしまいます。そのため、少し尿がたまっただけ、咳や笑いなどのちょっとした衝撃でも尿漏れが起こるのです。

Q.質問の回答にあった「子宮腺筋症」とはどんな病気でしょうか。

子宮腺筋症は、子宮の内膜が異常な場所である筋内で増殖してしまう病気です。
子宮が全体的に肥大して硬くなっていきます。

婦人科的な症状としては子宮筋腫と同様です。

子宮の前面にある膀胱に子宮は広く接しています。そのため子宮が硬くなると、同時に接している膀胱も弾力が減ってしまい、膀胱の畜尿機能がうまく働かなくなります。その一例として尿道がうまく閉じきる能力を失ってしまい、尿をためるために尿道を締めておくことができず尿漏れしてしまうことが挙げられます。

Q.このほかにも、尿漏れが現れる「女性特有の病気」はあるでしょうか。

婦人科の手術を行った後に尿漏れしてしまうことがあります。
お伝えしたように、子宮の近くには膀胱があります。子宮の手術をしたことで膀胱へ伝わる神経線維が損傷してしまい畜尿の能力が落ちるため、尿漏れ症状になることがあります。この場合、逆に尿が出ないこともあります。

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最後に医師からアドバイス

これまで記載したように、不正出血や生理痛が気になる場合にはぜひ婦人科も受診しましょう。

子宮と膀胱は解剖学的に近接しているため、婦人科と泌尿器科は同時にかかることでより病態把握できることがあります。婦人科系の悩みも尿漏れの悩みもあるときは、どちらも医師に伝えて相談するといいでしょう。

(監修:Doctors Me 泌尿器科医師)

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