地面を掘れば古代遺跡に当たるので地下鉄工事が進まない国イタリア。やっと徐々に開通し始めた「地下鉄C線」ですが、現在工事中のローマのイッポーニオ駅エリア(Ipponio)にてお約束通り遺跡にぶつかってしまいました。これは第14代ローマ皇帝ハドリアヌス時代(在位:西暦117年-138年)の兵舎の遺跡で、フレスコ画まで見つかったそうです。

完全に遺跡です

出典 http://video.corriere.it

地下深くを掘ってこれが出てきたら、もう完全になにかの遺跡ですね…。

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地下から見上げるとこんな感じです。奥にいる人々と比べると高さがわかると思いますが、なかなかに深いです。

千年以上経っても残っていたタイル模様

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単純計算で1900年近く朽ちずに残っていたわけで、遺跡って本当にすごいんだなと感じました。これだけきれいに模様が残っていたら、壊してしまうのはちょっと…。

工事を止めるつもりはない

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地下鉄C線の工事は停止されないそうですが、駅のデザイン変更は検討されている(というか余儀なくされている)ようです。せっかく出てきたフレスコ画などはなるべくそのまま新駅のどこかに使う、といったアイデアが出ているもよう。もはや地下鉄建設業者だけではなく、考古学者の意見も必要になっている大発見・大トラブルのようです。

もう永遠に完成しないんじゃ?

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ローマ地下鉄C線イッポーニオ駅の開業予定は2020年ですが、それ以降予定年月日が発表されていない駅もまだまだあります。現在できている駅はどちらかというと現地の人々の通勤用の駅らしく、観光には不向き。今後開業する駅の方がコロッセオやバチカン美術館、ヴェネツィアなど目玉観光地の駅です。期待も高かっただけに、イタリアの人々からは「間に合うの?」「永遠に完成しないんじゃ…」と心配する声や、「間に合うわけないでしょ、イタリア人だよ?」という自虐的な声もチラホラ。

ところでなぜ地下から遺跡が出るのか?

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なんで今住んでるところの地下に古代遺跡があるの?どうしてその遺跡の位置(地面の高さ)に住まなかったの?と疑問だったのですが、軽く調べただけでも以下のような理由が見つかりました。(写真はイメージです)

・火山が噴火して、火山灰が堆積してしまった
・洪水により土砂が流れ込んでしまった
・戦争でいったん破壊され、廃墟になった後自然災害などで朽ちた(埋もれた)
・火災や戦火で焼け野原になったので、よそから運んできた土で埋めて住めるようにした
・廃虚になった後、腐葉土がたまった
・土の地面は重たいものは沈んでいくので、基盤が沈んだまま残った
・上物は撤去されたけど、基礎だけ残ったまま土が足された

などなど…。ローマのようにずっと人が暮らしている所なら、「あとから土を足していった」説が考えられますね。1900年近く昔のことなので確かめようはないのですが、不思議です。
ローマ地下鉄、どうなることやら。できれば古代からの遺物は大切にしつつ、進んでいってほしいと思いました。

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