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医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
ペットを飼っている人が長期海外出張に出ることになったら…?可能であれば出張先にペットを連れて行くという選択もあります。

今回は、仕事で海外に行くことになったときに、ペットを連れて行く場合、日本で誰かに託す場合と両方のパターンについて、獣医師に詳しい話を聞いてきました。

連れて行かずに、日本で預ける場合

安心して預けられる場所があるなら、お願いするのもいいでしょう。現実的に考えて、長期間預けられる先は
・家族や親戚
・動物好きの友だち
などに限られるでしょう。

預けている間に何かあった場合の対処法など事前に話し合っておいてください。各種予防接種、フィラリア症の予防薬やノミ・ダニの予防など、日常的にしている予防も忘れずにお願いしてください。

動物病院で数年間という長期にわたって預かってもらったケースもあるそうですが、破格の値段で数年も預かってくれる奇特な獣医師は探しても簡単には見つからないでしょう。

海外に連れて行く場合

2004年に検疫制度が抜本的に見直され、ペットを一緒に連れて行く場合、出発前から数ヶ月後、数年後に帰国する時までのことを前もって調べておく必要があります。

【輸出検疫】
まずは輸出検疫を受けなければならないので、出張先の国の受け入れ条件を確認します。確認は出張先の国の大使館や動物検疫機関で行います。輸出検疫は予約、費用は必要ありませんが、出張先の国が定める予防接種や各種健康診断にかかる費用は飼い主さんの負担となります。

【帰国時の輸入条件】
そして帰国するときの為、日本への輸入条件を必ず先に確認しておきます。出国準備だけでもかなり時間や労力を必要とするので「帰国するときで構わない」と調べずにいると、後々、大変困ることになります。

ペットの輸送方法は?行き&帰り

出張先への送り方、日本への帰国の仕方は3つあります。
1. 貨物として輸送
2. 手荷物として預ける
3. 機内に一緒に乗る

状況やペットの性質などを考え、このうち一番良いと思われる方法を選択してください。準備を万全にすることで係留期間を縮めることができ、ペットの負担を減らすことができます(過不足なく用意できていれば12時間以内に引き渡し)。

【行き】
・出張先の国の条件によっては、検査に日数が必要だったり、検査機関が限られたりするため、早めに動くこと
・輸出予定の1週間前までには輸出検査申請書の提出する

【帰り】
・帰国するときは日本到着の40日前に輸入の届出を提出しなければならない
・マイクロチップによる個体識別が必要

日本に着いたときに挿入されているマイクロチップ識別番号と出張先の国の政府機関が発行する証明書類に記載されている識別番号との照合が行われます。

各種証明書の入手や記述は基本的に飼い主自身でするものです。渡航に伴う検査や予防接種等の証明書を書いてもらうのはかかりつけの獣医師かもしれませんが、あくまで飼い主が主導で行う手続です。

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獣医師からのアドバイス

海外への移動は、ペットにとっては多大なストレスがかかります。老齢、幼齢、病弱、妊娠中、授乳中、投薬中、既往症がある、怪我をしている…など、何か気掛かりがある場合は連れて行くべきではないでしょう。

それでもやむを得ず連れて行かなければならない場合は、輸送手段の会社(航空会社、船舶会社)に事前に問い合わせ、状況を把握し、輸送のストレスに耐えられるか、係留検査に耐えられるかを、かかりつけの獣医師によく相談してください。

(監修:Doctors Me 獣医師)

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