私達の暮らしに欠かせないお茶

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「お茶」の存在は私たちの暮らしに必要不可欠なもの。お茶は世界中の人に親しまれ、水に次いで飲まれているものといっていいでしょう。日本では茶に泡を立て、アメリカ人は冷やして飲み、イギリス人とアイルランド人はミルクを入れて飲みます。また、チベットではバターを混ぜ、北アフリカではミントを入れ、ロシアではレモンやウイスキーを入れます。

インド人はコンデンスミルクを加えて煮詰め、アフガニスタン人はカルダモンで風味を付け…といったように世界各地でお茶の飲み方は異なります。そして口にするお茶の種類も様々。起源は、みなさんもご存知のように遥か昔に中国から生まれました。

薬として敬われていた「お茶」

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その昔、中国ではお茶は薬として飲まれており、中国人はお茶を小さな杯からすするという習慣を付けました。そして日本でも「茶」を敬意を込めて「お茶」と呼ぶようになったのだとか。

中国人にとっても生活に欠かせないお茶。「中国茶」は日本でもファンが多いと聞いています。様々な茶葉には古くからの伝説があり重宝されてきたお茶は、香りや味が崇高で小さな杯から一口すするだけで中国の歴史そのものを味わうことができます。

そんな中国茶の中でも、とりわけ歴史が古く今から約650年も前の明時代に植えられ、激動の中国歴史を生き延び奇跡といわれる「岩茶」は、まさに中国の伝統茶といわれています。

福建省にある武夷市で生産されているこの武夷岩茶(ぶいがんちゃ)はその名の通り土からではなく山肌が風化した岩の上で育つ茶樹。根が発達していないために、葉が自ら空気中の水分や養分を吸収することによって茶葉が旨味成分を蓄え、肉厚になっているそう。

樹齢1000年を超える原木から育つお茶「大紅袍」

出典 http://www.amazon.co.jp

現在、政府の管理下にある武夷山に自生するわずか4本の茶樹からとれるお茶は、中国でも滅多に一般庶民が味わえない貴重なお茶。「大紅袍(たいこうほう)」と呼ばれるこのお茶は年間800gほどしか採取されないために取引価格は100gで数百万の価値とされ、金よりも高価と言われています。

最高級茶は金よりも高価な黄金色の茶

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注がれるお茶の色はまるで輝く黄金のよう。その昔、皇帝が愛したお茶と言われるだけに何とも高貴な色合い。更に香ばしさと濃厚で重い甘さというから中国人がこぞって是非とも飲んでみたい!と思う気持ちも頷けます。

日本で出回っている大紅袍は、添え木から繁殖された茶樹のものですがそれでも高級茶として取り扱われています。飲んだ人によると、その味わい深さから中国の歴史や力強さを感じることができるそうです。体と心に沁みわたる優れたバランスの大紅袍はまさに最高級の一品として世界でも話題になっています。

1998年に中国政府によりオークションに出品された際には、なんと1kgあたり1億5,500万円(125万USドル)の値がついたことも。一般的には100g数万円単位で取引されています。花を思わせる香りと、一口飲めば数分はもつといわれる豊かな後味が魅力です。たった一口が忘れられない体験になること間違いなしの名品です。

出典 http://suzie-news.jp

筆者の住むイギリスでも、この希少価値の高い大紅袍がロンドンの「the Royal China Club」で味わえるのだとか。小さな小さな杯ちょうど4杯分で1ポットのお値段はなんと180ポンド(約28,000円)というから驚かざるを得ない価格。

伝統と歴史がそのままお茶になる文化

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筆者もお茶が大好きなので、「中国のロマネコンティ」と言われるこの高級烏龍茶、大紅袍を一度は味わってみたいですが恐らくそんな機会はないでしょう。中国の広い大陸で遥か昔から皇帝だけが味わうことのできる献上茶。伝統名茶として今後も中国に語り継がれていくに違いありません。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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