またまた信じがたいニュースがインドから飛び込んで来ました。結婚47年の夫婦にはこれまで一度も子宝に恵まれることがなく、夫は79歳、妻は72歳となりました。そしてこのほどその妻がIVF(体外受精)で妊娠、出産し世間を驚かせています。

元気な体重約2kgの男児が生まれた

Licensed by gettyimages ®

妻Daljinder Kaur(ダルジンダー・カール)さんの卵子と Mohinder Singh Gill(モヒンダー・シン・ジル)さんの精子によって受精した赤ちゃんは無事に生まれ、Armaan(アーマーン)と名付けられました。2年に渡るIVF治療が今回無事に成功し、妊娠&出産に至ったダルジンダーさんは「やっと私という人間が完成されたように思う」とメディアにコメントしています。

世間はどうやら批判の嵐…

Pinned from metro.co.uk

おじいちゃんとおばあちゃんがまるで生まれたての孫を抱いているかのような写真。紛れもなくお父さんとお母さんです。このニュースが世間に広がるや否や批判の嵐。

「また自分勝手な人がエゴで子供を産んだ」「だからどうしてそんな年で子育てしていけると思ってるの」「本当に無責任」といった声が挙がっていることに対し、夫婦は「この子は神に守られています。きっとこの先ずっと神のご加護を受け無事に育っていくでしょう」と涼しい顔。

ダルジンダーさんは世界で最も高齢の母親に

Licensed by gettyimages ®

同じくインドで2006年に70歳で出産したRajo Devi Lohan(ラジョ・デヴィ・ロハン)さんがこれまで最高齢の母として記録されていましたが、今回ダルジンダーさんはロハンさんを上回っての世界記録ということに。

インドでは2010年にも66歳の女性が3つ子を出産するというニュースがありました。でも3人のうち1人は生まれて数週間後に亡くなったそう。

皮肉なもので、インドでは児童婚が今や大きな社会問題になっています。若いうちに強制的に結婚させられ教育を受けさせてもらえず妊娠、出産して子育てをしている若い女性が多い中で、ダルジンダーさんのように47年間子宝に恵まれず、高齢に達してもまだ希望を諦めてず出産という、いわば奇跡といえるに等しい出来事も起こっています。

独自の宗教観により子供を望む人は多い

Licensed by gettyimages ®

インドでは子供を持たない人は「中途半端」「役立たず」という日本でいうならば時代錯誤的な思考が今でも文化として残っています。それゆえにダルジンダーさんも子供に恵まれなかったこれまでの自分は「未完成」だと思いがあったのでしょう。

世間がいくら批判しても本人が幸せで、子供も幸せに育っていくなら何より一番大切なこと。でも父親のモヒンダーさんは既に79歳。これからどうやって大変な子育てをしていくのか…子育ては体力が勝負なだけに、世間が「無責任」と批判する気持ちも理解できる筆者。

世間の反応で筆者の目に止まったのは「(妊娠)できるからといって、していいとは限らない」という声。年齢や今後の子供の成長を考えるなら、それは当たり前の考慮ではないでしょうか。ところがダルジンダーさん夫婦は「子供が生まれたことで長生きできる力をもらった」と非常に楽観的。

72歳での妊娠・出産を決意したダルジンダーさんの意志は、きっと他者には理解できないものでしょう。体外受精といえどこの高齢で妊娠したのは奇跡。まさに「神様からの授かりもの」と信じているであろう夫婦の下で、子供がすくすく幸せに育ち、1日でも両親と長く過ごせることを願ってやみません。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス