記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
熊本で大きな地震が起こりました。
亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、被災されたみなさまに心よりお見舞い申し上げます。

Doctors Meでは、いずれまた起こりうる大きな地震に備えるべくコラムを作成しています。
今回のテーマは『ペットと被災するということ』です。ペットと暮らす人は、もしもに備えてどのような行動をとればいいのか獣医師に聞きました。

Q.ペットと暮らしている人が、避難をするときに特別準備しておくものはあるでしょうか。

避難後に自宅に戻れないケースを想定して、準備をします。
いまからお伝えするものは避難をする時にすぐ持ちだせるように、あらかじめまとめたりリストアップしたりするとよいでしょう。

≪生活するために≫
・食べ慣れたフード
・ペット用の飲み水
・排泄時に使うペットシーツ
これらはいずれも数日分を用意しましょう。
また、持病があって日常的に投薬している場合は、薬を忘れずに持って行きましょう。

≪ストレスケアのために≫
・普段使っている食器やタオル
・お気に入りのおもちゃなど
災害時はペットも精神的ストレスを受けるものです。避難先でも自宅と同じ環境に近づけられるグッズがあればよりベターです。

≪犬の場合≫
また避難に際して犬は必ずリードを持って行きましょう。
このとき、長さが変わらないしっかりした紐のタイプにしたほうが安全です。

≪猫の場合≫
猫と避難する場合、洗濯ネットが安全に持ち運びができるので役に立ちます。(猫を入れても少し余裕があるくらいの大きさを選びます。)

出典 YouTube

※参考:【簡単すぎる】猫 洗濯ネット 入れ方

≪もしものもしもに備える≫
万が一ペットにはぐれてしまった時に備え、ペットの顔つきと外貌がわかる写真を持っておくと安心です。
人に見せて説明できるように準備しておくといいですね。
もしもに備えて、ペットにも迷子札をつけておくことも検討しましょう。

Q.ペットと暮らしている人が、避難に備えて日頃から準備しておく行動はあるでしょうか。

避難をするにあたり、想定すべき行動をお伝えします。

≪ペットの運び方≫
避難する時に、どのようにしてペットを持ち運ぶかをあらかじめ複数のケースを想定して検討しておきましょう。
避難している道中、割れたガラスが落ちているなど路面の状況によってペットが歩けないこともあります。そのときは抱きかかえて避難すると想定されます。

小型犬や猫であれば何に入れて運ぶのか検討しておきましょう。
大型犬の場合、介護用の担架を使用する手段もあります。必要に応じて準備しておきましょう。

≪避難生活を想定して≫
犬は特に避難所などで排泄が問題になることがあります。
ペットシーツの上で排泄するようにしつけておいたり、マナーベルトに慣らしておくと楽かもしれません。

思わぬ排泄をしてしまう高齢犬では、避難グッズの中におむつをいれておきましょう。

Q.ペットと避難することになった場合、避難する道中は何を気をつけたらいいでしょうか。

災害による動揺や避難先での人混みなど、ペットもパニックになる要素がたくさんあります。
避難中に思わずはぐれてしまう、逃げてしまうといった恐れがあります。

犬の場合はリードをつけ、リードごと持ちましょう。
猫の場合は洗濯ネットに入れると安全です。猫用のキャリーバッグを使う場合も、洗濯ネットに入れたうえでキャリーバッグに入れると、なお安全です。

また、路面状況によっては歩かせることでケガをするかもしれません。運ぶことをあらかじめ想定して、可能であれば抱きかかえて運びましょう。

Q.ペットと避難することになった場合、避難場所では何をどのように気をつけたらいいでしょうか。

ペット自身が慣れない環境で、食欲が落ちたり元気がなくなる場合があります。
タオルでくるんだり静かで暗いスペースを作ったりして、安心できるスペースを確保しましょう。

特に猫の場合、極端に食が落ちると肝臓を悪くします。好物を持って避難するなど、気をつけましょう。

また、避難場所で生活する場合、ペットに対して多様な価値観を持つ人たちがいることを常に念頭に置きましょう。
猫アレルギーの人や犬を怖いと思う人もいます。特にペットの鳴き声やにおい、毛がトラブルになることが多くなります。

なお、避難しているペット同士のトラブルにも気をつけましょう。

Q.ペットと余震が続く日々を過ごす場合、何をどのように気をつけたらいいでしょうか。

余震が続くと人もペットも精神的に不安定になり、食欲不振や睡眠不足で体調を崩します。

できるかぎり安心できる環境を作るようにしましょう。
ペットは飼い主さんが近くにいることで安心を感じます。あまりに精神的に高ぶってしまう場合には、鎮静剤を内服することで対処することもあります。動物病院に相談できる環境であれば相談しましょう。

なお、心疾患を患っているペットでは病態が悪化してしまう恐れがあるので特に注意が必要です。

≪デスクワークや長時間同じ姿勢でいると危険…!≫
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最後に獣医師からアドバイス

災害が起こった場合、ペット用の食糧や飲み水、医療品などについてさまざまな考え方があることも事実です。
しかしもし被災して、かかりつけの動物病院と連絡が取れなくなってしまった場合にも、治療を提供してくれる場所は必ず存在します。情報を集めるためにSNSなどが役に立つケースもあります。

災害はいつ起こるかわかりません。いざというときの備えを日頃から確認しておきましょう。

(監修:Doctors Me獣医師)

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