記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
赤ちゃんはよく汗をかくものです。
大人が少し肌寒く感じるくらいの気候であっても、赤ちゃんが汗をびっしょりかいているということはよくあります。

そうはいっても、あまりにも大人とは違うタイミングで汗をかくので、心配になることもあるかと思います。今回は赤ちゃんの汗について、医師に話を聞きました。

赤ちゃんも大人と同じ「汗腺」の数

赤ちゃんが汗をかきやすい理由のひとつは、新陳代謝が非常に盛んであることです。
もうひとつには皮膚にある、汗を分泌する腺である「汗腺」の数の問題があります。

汗の量が多い理由は、大人と比べて、小さい子どもは身体の表面積小さいことが挙げられます。
もちろん、汗腺の働きそのものは、大人に比べると未熟ではあります。とはいえ、汗腺の数は基本的に生まれたばかりの赤ちゃん(3kg前後の小さな体)にも大人と同じ数の汗腺があります。

なお、汗をかくタイミングや量が大人と違う理由は体温の調節機能が未熟であることです。

それでも心配…うちの子、他の子よりも汗かき?

「周りの同じくらいの月齢の赤ちゃんと比べて、うちの子は汗をすごくかく…多汗症や何か疾患による異常?」
そんなふうにお悩みの親御さんもいらっしゃるかもしれませんね。

こういったケースでもほとんどは生理的な汗、あるいは正常範囲内での個人差の範疇です。成長とともにある程度収まっていくことが多いので、あまり心配する必要はないでしょう。

ただ、数は多くはないものの、小さな子でも「多汗症」と診断されることがあります。

多汗症の種類1:「原発性多汗症」について

特に内科的な疾患がない場合の、体質的なものによる多汗症は「原発性多汗症」と呼ばれています。何らかの遺伝的な要因が関与していると考えられています。

ご両親のどちらかが多汗症をお持ちの場合などは、子どもの体質も似てくることがあります。気になる場合や多汗症をお持ちの親御さんは子どもの成長に伴う発汗の変化に注意しておくとよいと思います。
子どもが原発性多汗症の場合、塩化アルミニウム液を塗ったり、ボトックス注射などの治療も行われることがあるようです。

いずれにせよ、赤ちゃんの時点で「多汗症」を診断するのは早すぎると考えられます。
もう少し成長した後に、発汗の状況、生活に対する影響を見ながら、必要に応じて開始するケースにならうといいでしょう。

多汗症の種類2:「続発性多汗症」について

何らかの内科的疾患に伴う「続発性多汗症」と呼ばれる異常発汗は、赤ちゃんにも起きることがあります。
これは、乳児健診などで指摘される場合が多いです。

おうちで見ていておかしいな、と思ったらかかりつけの小児科の先生に赤ちゃんの状態を確認してもらうようにすると安心でしょう。

なお、続発性多汗症である場合は多汗の原因となっている病気の治療を行うことが重要です。
特に汗をかきやすくなる病気として、以下のような病気があります。
・甲状腺機能亢進症(甲状腺疾患
糖尿病

他にも薬の副作用として多汗症が表れることもあります。

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【医師からのアドバイス】

赤ちゃんの汗、シーツが濡れるほど汗をかいていたりすると確かに気になりますが、多くは生理的なものです。

ほかの人から指摘されるほどでなければ、あまり気にしなくてもいいケースが多いですよ。

(監修:Doctors Me 医師)

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