記事提供:Doctors Me

医師が解説する医療・健康サイト「Doctors Me」編集部です。
薬の種類の分け方に"OTC"というものがあります。
このうちOTCは、ドラッグストアなどで自分で選んで買うことができる薬を指します。

今回のテーマは「OTC」と「スイッチOTC」です。
Doctors MeのTwitterでアンケートを取ったところ「スイッチOTC」を知らない方のほうが多いと結果が出ました。

OTCやスイッチOTCについて、薬剤師の吉澤先生より詳しく教えてもらいました。

Q.そもそもOTCは、どういうもの?

OTC医薬品は、自己責任の元、セルフメディケーションのために使用する薬です。
OTCは「Over The Counter」の略で、「(カウンター越しに薬を販売する)市販薬」を意味します。

OTC薬は、副作用などのリスクに応じて4つに分類されます。
・要指導医薬品
・第1類医薬品
・第2類医薬品
・第3類医薬品

このうち「要指導医薬品」「第1類医薬品」は、薬剤師のみが販売できる薬です。
ドラッグストアで取り扱いがあっても薬剤師が不在の場合は、販売することができません。安全な服用のため、薬剤師が副作用および相互作用について説明する義務があるからです。

Q.「スイッチOTC」の特徴は何でしょうか?

「スイッチOTC」とは、もともと医療用医薬品として処方薬として販売されていた医薬品が、成分も用量・用法も同じのままOTCとして市販薬として販売されるようになったものです。

前述したOTCの中で第1類医薬品のほとんどが医療用医薬品からOTCにスイッチされたものです。

Q.「スイッチOTC」には、どのようなものがありますか?

「スイッチOTC」には多くの医薬品があります。
ここではよく知られているお薬の成分についてご紹介します。

【内用薬】
ロキソプロフェン(解熱鎮痛剤):痛みや熱を抑えます。
ファモチジン(消化性潰瘍剤):胃酸を抑え、胃炎や胃潰瘍を改善します。
ファキソフェナジン(抗アレルギー剤):花粉症、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹などを抑えます。
エピナスチン(抗アレルギー剤):花粉症、アレルギー性鼻炎、蕁麻疹などを抑えます。

【外用薬】
テルビナフィン(抗真菌剤):水虫を治療します。
ビダラビン(抗ウィルス剤):口唇ヘルペスを治療します。

市販薬の成分で比較的よく見かける成分を紹介しました。

他にもたくさんのスイッチOTCがあります。
スイッチOTCについて気になることがあれば、お気軽にDoctors Meの医師・薬剤師へ質問をしてくださいね。

Q.これまで医療用だったものというと、副作用が心配です。

基本的にスイッチOTCは、再発治療のための薬です。
つまり、過去に同じ症状で医師の診断、治療を受けた経験がある人が使用することが前提で販売されている薬です。

過去に同じ成分の処方薬で服用、使用の経験があれば副作用の有無は、スイッチOTCを使用する本人がわかっていると考えられています。

とはいえ、過去に副作用がなくても、体調などによっては副作用が起きる可能性はゼロではありません。服用後、体調に違和感や明らかな副作用の症状があれば、購入した薬局の薬剤師に相談するか、医療機関を受診してください。

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最後に薬剤師からアドバイス

過去に治療歴がある薬を薬局で購入できるので、特に忙しい人にとってはOTC医薬品は便利と考えられるのではないでしょうか。

ただし、あまり頻繁に同じ症状を繰り返す場合は、根本的な治療が必要な場合もあります。
その場合、一度医師に相談して、改めて検査などを必要な対応を受けるようにしましょう。

(監修:薬剤師 吉澤 恵理)

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