記事提供:ホリエモンドットコム

雑誌「週刊プレイボーイ」で連載中の、対談コラム「なんかヘンだよね」。

ホリエモンとひろゆき氏が、ニッポンの“ヘン”を語り尽くします。

今週のテーマは「ピロリ菌の除菌キャンペーンをホリエモンが突然、始めた理由」について。

日本って、何で予防医療に予算をかけないんですかね?

ホリ 突然だけど、胃がんの死亡率が一番低い県って、どこかわかる?

ひろ なんとなくですけど、沖縄県ですか?

ホリ そう。「胃がんの99%はピロリ菌が原因だ」っていう調査結果があって、食生活や気候が影響しているとか、いろいろいわれているけど、「ピロリ菌の種類が違う」っていう説が有力なんだよ。

ひろ 同じ日本でも、ピロリ菌の種類が違うんですか?

ホリ ひとえにピロリ菌といっても地域によって差がある。例えば日本や韓国のピロリ菌は、欧米と比べて強力で、胃がんになるリスクが高い。

ひろ そうなんですか!?ほとんどの人はその事実を知らないですよね。

ホリ あと、がんでいうと日本人は欧米型の食生活になったこともあって、大腸がんになる人が増えているよね。でもアメリカは逆に減っている。

ひろ それは何でですか?

ホリ 理由のひとつは、保険会社がインセンティブを用意したから。アメリカは皆保険じゃないから、国民は民間の保険会社を利用するでしょ。

そして加入者が病気になると保険会社は大金を支払わないといけないから、例えば「2年に1回大腸の内視鏡検査をしたら保険料が安くなる」とか、定期的に予防医療を受けるとお得になるプランを用意したんだよ。

そういう仕組みを作ったら検査する人が増えて、大腸がんの死亡者が減ってきたんだって。

ひろ おもしろい話ですね。保険会社はお金儲けのためにやっているんだけど、結果的にがんが減り、みんながハッピーになっていると。

ホリ 大腸がんの他にも早期発見で治るがんは、胃がんや子宮頸がん、乳がんなどたくさんある。

だから、検診を受けると保険料が安くなるみたいに金銭的なインセンティブをつけるアプローチは効果的なんだよ。今後、国が保険会社や健康保険組合と組むのはひとつのソリューションだと思う。

ひろ 日本って、何で予防医療に予算をかけないんですかね?

ホリ それは保険組合同士の連携がきちんと取れてないからだと思う。日本には多くの保険組合があるけど、厚生労働省はそのすべてをきちんと所轄してるわけではないからね。

ひろ でも、国民ががんになると安くない治療費や通院費がかかるわけで、それを予防できるなら社会保障費の総額は下がりますよね。…っていうことを役人や政治家は考えないんですか?

ホリ それは健康保険の仕組み自体に問題があるからじゃないかな。アメリカは個人が民間の保険会社に保険料を支払って、そこから医療費が出されるけど、日本は医療費のほとんどを国が払っているよね。

ひろ そうですね。

ホリ 例えば、顧客が1000万人いる民間の健康保険会社があったとして、その社長が利益を上げようと思ったら、アメリカみたいにいろんな手を使ってでも検診を受けさせるよね。

そういうふうに儲けを目的にしている民間企業なら市場原理が働くんだけど、日本は国や地方自治体など市場原理に関係ない人たちが健康保険を運営しているから、そこまで真剣に考えない。

ひろ 日本って、例えば、突然がんの治療費を2倍にしても許されたりしますよね。だって患者は一部しか負担していないわけだし、もちろん医師も損をするわけではない。

治療費が上がったぶんは、結局、国民の税金で賄われるわけですが、あまり「払っている感覚」を持ってませんよね。

もちろん、医療費を減らそうと頑張ってる役人はいるとは思いますけど「減らしたら特別ボーナスが出る」とかないので、どれだけ真剣になれるのか。

ホリ まさに、そこが構造的な欠陥なんだよ。だから、それを変える仕組みを作りたいと思って、俺は今、予防医療の啓蒙キャンペーンをやってるんだ。

※…この続きは5/9発売の「週刊プレイボーイ」21号でお楽しみください。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス