記事提供:しらべぇ

4月に起きた熊本地震。震度1以上の余震が1150回を超えたのみならず、その影響は九州の他県にも及び始めている。九州全体の宿泊施設で56万泊以上がキャンセルされたという報道もあり、経済的なダメージは計り知れない。

しらべぇ編集部は、「おんせん県」をうたう大分県でもっとも大きな温泉の街、別府で震災の影響を取材した。

■閑古鳥が鳴く別府の繁華街

大分県別府市の夜を支える「北浜」の飲み屋街も開店休業の状態。北浜でクラブを経営する、別府観光協会の佐藤こずえ理事は、「風評被害でキャンセルが相次ぎ、街はガラガラ」と語る。

佐藤:「ふだんのGWはかき入れ時なのでとても大変。でも、こんなときこそ、別府を盛り上げないといけないと思って、『別府は元気に営業中です!』という運動を始めました。

『別府は被害がほとんどなく、ホテルの営業はみんなやっております!』と全国に伝えたいです」

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■観光振興キャンペーンは3日で決断

「別府は元気に営業中です!」キャンペーンについて、同じく観光協会理事で旅館『別府 両築別邸』の緒方肇代表は、別府と湯布院の状況の違いについても語る。

緒方:「うちは湯布院と別府の両方で旅館を営業をしていますが、湯布院は被害を受けている所が少なくありません。被害の程度は軽いのだが、家と違って旅館は少し歪んだだけでも修理しないといけない。

一方、別府はホテル・旅館は殆ど被害を受けていない。別府のほうがコンクリートの建物が多いというのもあると思う。もちろん余震はあるけど、『別府は営業していますよ!』と早く告知をしたかった。

今回のキャンペーンは立ち上げて3日で内容が決まり、別府市の許可も得て行なったもの。別府市の迅速な対応にも感謝しています」

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■別府市の担当者が語る「ここ10年で最悪の状況」

震災後3日で観光対策をまとめた別府市の担当者にも話を聞いた。

担当者:「震度6弱の地震が起きた直後にはキャンセルが相次ぎ、予約を99%失ったホテルもあったほど。GWになって少し持ち直してきたものの、まだここ10年で最悪の状況です。

別府市は若い市長が就任して、役所全体が活性化していたタイミングで今回の災害が起きたため、最初に考えたことは『今すぐにできることは何か?』でした。

そこで、正しい情報を素早く拡散できるSNSを利用しようと考えて『#welovebeppu』を始めました。反応は予想以上。

緊急事態だからこそ、すぐ動ける柔軟な対応をするべきだと思います。また、今回の情報発信はお金をかけていませんが、これはSNSだからできたことです」

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「#welovepeppu」を入れたツイートは著名人も含めて拡散している。こうした動きが一日も早い観光産業の復興に資することを期待したい。

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