子どもたちの運動能力低下が深刻です。文部科学省が昭和39年から実施している「体力・運動能力テスト」によると、子どもの体力・運動能力は昭和60年頃から低下傾向にあり、最近は改善が見られるものの、ピークにはほど遠い水準なのだとか。

この主な原因に、運動不足が挙げられます。家庭用ゲーム機の普及や、塾などの習い事の増加によって、外遊びの時間は急激に減少しました。日ごろから運動をしていないと、運動が苦手になって、ますます運動をしなくなる。こうした負のスパイラルが、子どもたちを“運動嫌い”にさせてしまっている要因でもあるでしょう。

子どもの頃の運動不足は、その後の健康に大きな影響を与えます。“運動嫌い”の子どもたちは、大人になってから「ロコモティブシンドローム(ロコモ症候群/運動器症候群)」になるリスクが高くなる懸念も専門家から指摘されているのです。

運動の楽しさを知ってほしい。子ども向け運動教室が大阪で開催

そんな中、鯉のぼりが風に揺れる5月5日の「こどもの日」に、子どもたちに運動の楽しさを知ってもらおうと、ある運動教室が大阪で開催されました。

「おいしさと健康」を理念に掲げるグリコのスポーツ支援事業の一環である「『できない』から『できた』を体験!グリコ ワクワクサポートプロジェクト 池谷直樹のキッズ運動教室」です。

出典筆者撮影

会場は、もりのみやキューズモールBASE屋上。晴天の下、元体操選手でタレントの池谷直樹さんをはじめ、インストラクターが、跳び箱や縄跳び、鉄棒、かけっこを指導しました。

開会式で池谷さんは「『できた』を体感して、運動が苦手な子も少しでも自信を持てる日にしよう」と、集まった子どもたちを前に力強く宣言。そして、デモンストレーションとして巨大跳び箱「モンスターボックス」に挑戦しました。

出典筆者撮影

出典筆者撮影

14段に続いて、17段も見事に成功。2メートル以上ある跳び箱を跳んでみせた池谷さんに、子どもたちは歓声を上げていました。

跳び箱もバク転も、練習すれば必ずできる!

「跳び箱もバク転も、練習すれば必ずできるようになります」。池谷さんはこのように述べました。

出典筆者撮影

「ただ、できるようになるまでの期間は、子どもによって異なります。1週間でできるようになる子もいれば、1年かかる子もいる。でも、『できた』というゴール地点は同じです。そのゴール地点まで諦めなければ、子どもたちは跳び箱もバク転も必ずできるようになりますよ」

また、そのためには親のサポートが不可欠とも。「できるだけ運動する機会を作ってあげてください。そして、できるまで長い目で見てあげてほしいと思います。『できない』が続くと、どうしても練習することがイヤになって“運動嫌い”になりがち。できることからやらせてあげて、運動の楽しさや『できた』喜びを体感してもらうことが大切です」

運動する機会を与え、他の子と比べずに温かく見守る

運動教室の最中、逆上がりができない子どもの身体を支え、くるっと回る感覚を覚えさせたあと、「足を高く上げて、おへそから足に視線を移す」とアドバイスを送った池谷さん。

出典筆者撮影

子どもたちには「できなくてもいい」と何度も声をかけていました。ほんの少しの「できた」を通じて、運動本来の楽しさを伝えたかったのでしょう。

出典筆者撮影

かけっこの舞台となった「天空のトラック」に目をやると、子どもたちが一生懸命に走っていました。

空高く舞い上がる鯉のぼりのように、子どもを健やかに大きく育てるために必要なこと。それは、運動する機会を与え、決して他の子と比べずに、できるまで我が子を温かく見守る親の心構えであることを、池谷さんの言葉から学びました。

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