発達障害児の親にとって、子どもの通院がとても負担で頭が痛いという方も多いのではないでしょうか。診察時のパニックはもちろん、多動の子は待合室で待たせることも大仕事。私は病院に行くたびにヘトヘトでした。

記事提供:LITALICO 発達ナビ

病院が大の苦手な息子

1. 予測できないことが苦手

これは病院が苦手な理由の中でも最たるものかもしれません。何をされるか分からない、どういう感覚がくるのか分からない、この恐怖でパニックになってしまいます。

2. 目に見えない部分を想像することが苦手

息子の場合、採血や注射などは意外に大丈夫なのです。それは、自分の目で何をされているのか確認ができるから。

一方で治療が目に見えない場合は恐怖を感じてしまいます。目に見えないところを想像する力が弱いため、一気にパニックになってしまうのです。

3. 待ち時間の長さ

予約していける病院であればまだマシですが、ただでさえ新しい環境が苦手で先の治療のことで不安でいっぱいの息子にとって、待合室で長い時間待たされるのは苦行以外の何物でもありません。

最初は素直に病院に来たけれど、待ち時間中にパニックになって「帰る!!!かーえーるーー!!」と叫んでしまったことも一度や二度ではありません。

4. 感覚過敏の問題

発達障害児の多くが感覚過敏や聴覚過敏を持っています。

息子の場合は「不安になったり緊張したりすると過敏度が増す」という特質を持っており、病院の診察では不安の高まりから必ず感覚過敏が強く出ます。

聴診器を当てられただけで「くすぐったい!!!」と言って大暴れし、歯のクリーニングでも「くすぐったい!くすぐったい!!」と大騒ぎになります。

息子が苦手な診療科ベスト3

そして、そんな息子が特に苦手な診療科とそれぞれの理由は以下です。

1位: 眼科

眼圧を測ったり視力を測ったりするために頭を機械で固定されるのがダメです。あの機械による検査でまずパニックになり、次に部屋を暗くして目を見られることに対する恐怖心が酷いです。眼科への恐怖心はまだ克服できていないです。

2位: 歯科

まずリクライニングシートが倒れる時に恐怖でおののきます。ここで緊張と不安が高まってしまい、ちょっとした歯のクリーニングも感覚過敏が発動します。さらに最後に塗布してもらうフッ素コートの味が苦手です。これは味覚過敏が影響していると思います。

3位: 耳鼻咽喉科

鼻や耳といった「見えない部分」への治療がとても苦手です。ですが、耳鼻咽喉科への苦手意識は、発達障害に理解のある先生に巡り会ったお蔭でだいぶなくなってきたように思います。

わが家での病院対策

病院に連れていくのは大変、かといって病院に連れていかないわけにはいきません。

人間ですから病気にもなりますし、連れていかなければもっと大変になることもあります。ですから、私は以下の点を重要視しています。

1. 前準備(予告)はしっかりと

「とりあえず連れていけばなんとかなるだろう」と思うと、残念ながら「なんとかならない」場合が多いです。大切なのは予告だと考えます。なぜ病院に行かなければならないのか、お医者さんに行ってどういう治療をしてもらう必要があるのか、その治療をすることでどのようなメリットがあるのか、子どもにきちんと説明すること。

そして、治療の流れを絵カードなどを使ってしっかり説明すること。前もって練習が必要なことは、予行練習をしておくことが大切です。

2. 理解のある病院を探す

子どもへの予告以上に時間をかけたいのは病院探しです。前準備をしていっても病院側に理解がない場合はうまくいきません。発達障害に関して理解のあるお医者さんやきちんと勉強していらっしゃるお医者さんを探すことが大事です。

診察前に電話をかけて「うちの息子は発達障害があります。こういう特性があります。診察して頂いて大丈夫でしょうか」と相談をしてみて、そのときの病院側の反応をしっかりチェックしておくことをおすすめします。

3. 「気を逸らす」ことが有効な場合もある

発達障害に理解のあるお医者さんは、一つ一つ治療内容を丁寧に息子に説明してくださいます。それで大丈夫な場合もあるのですが、息子の場合はパニックになってしまうと人の言っていることが全く耳に入らなくなってしまいます。そこに畳み掛けるように治療内容を説明されると、ますますパニックになってしまったりします。

こういうときは「丁寧に説明する」よりも「気を逸らす」ことが有効に働くこともあります。うちの場合、一番良いのはYouTubeの動画を見せることです。それを見ていて集中してしまうと、治療されていることを忘れてしまうことがあります。

子どもの状態に合わせた工夫をしながら

以上三点が私が病院受診時に徹底していることです。以前は病院に行くたびに疲労で寝込んでいましたが、最近は少しずつ楽になってきました。病院通いに悩んでいる皆さんの参考になれば嬉しいです。

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