先進国の私たちが日常口にしているバナナやコーヒー、紅茶にチョコレートなど、あらゆるものが世界から輸入される時代になりました。もちろんプチプラとよばれる衣料品もその一つ。

でも、途上国で大量に生産され輸出される日用品や食料品が、実は驚くべき低賃金と過酷な労働条件の下に生み出されていることをご存知でしょうか。前回もこちらで途上国の人達の現状を記事にさせて頂きました。

今回は、「フェアトレード」に焦点を絞ってみたいと思います。みなさんはフェアトレードは何かということをご存知でしょうか。欧米の中でも筆者の住むイギリスは、特にチャリティなどの慈善活動が盛んで、このフェアトレードの支援にも力を入れています。

そして日本でも1993年以降、フェアトレード・ラベルが上陸。認知度をあげるために行って来た活動が2000年になってようやくコーヒーショップやスーパーなどで、フェアトレード認証商品が取り扱われることになりました。

フェアトレードとは直訳すると「公平な貿易」。つまり、開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」をいいます。

出典 http://www.fairtrade-jp.org

グローバル経済化が進む現代において、少しでも消費者に安い商品を手にしてもらい効率よく企業側が利益を得るために、その製品のほとんどは途上国の人達の手のより生産されています。

経済的にも社会的にも弱い立場にある途上国の人々は、過酷な労働条件で大量生産を強いられるも雀の涙ほどの賃金にしかならず、「アンフェア(不公平)」な企業と生産の仕組みが出来上がっているという現状。

そんなアンフェアなグローバル組織を見直すという視点からこの「フェアトレード」は生まれました。フェアトレード認証商品を購入することで先進国にいる私たちも生産者のことを考える一歩になり、実際に途上国の人達の暮らしに少しだけ灯りが見えるようになるのです。

フェアトレード認証マーク

ひとが手を挙げている図柄です。 これは、途上国で日々、前向きに取り組む生産者の人たちの決意と、フェアトレードを求める世界中の消費者の熱望とが繋がり、前進していくポジティブな姿を表しています。未来への可能性を青空で、そして成長や広がりを緑で表現しています。

出典 http://www.fairtrade-jp.org

途上国の児童労働を排除していく支援

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現在、途上国と呼ばれるあらゆる国で子供たちが労働せざるを得ない環境が出来上がってしまっています。親がなけなしの賃金しか手に入れられない労働条件では子供を学校へ通わせることはできません。必然的に子供は学校へ行くことよりも労働に従事しなければいけない状況になっているのです。

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フェアトレードの基準には、全ての労働者に正当な賃金が支払われることと始め、労働環境の改善や自然環境への配慮、そして子供の権利の保護や児童労働の排除、更には地域社会の福祉改善と貢献が含まれています。

どんな商品がフェアトレードに?

コーヒー、紅茶、コットン(衣服)、石鹸やオイル、シャンプーや台所用洗剤に花まで多種多様の商品がフェアトレードの対象になっています。そしてこれらの商品のほとんどは、イギリスではOxfamというチャリティ団体の各店舗やスーパーマーケットに並べられています。

ベン&ジェリーのアイスクリームもフェアトレード

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by hile

スイスチョコだってフェアトレード

Swiss ChocoRoc Vollmilch
by www.schoko-riegel.com

my lush tins
by lindz graham

日本でも人気の「LUSH」や「THE BODY SHOP」もフェアトレードに参加。消費者がこちらの商品を購入することで途上国の人達の暮らしの助けになっているのです。

国際フェアトレード認証マーク以外にこんなマークも

Licensed by gettyimages ®

このマークは製品ではなく「団体」に対するフェアトレードマーク。製品に対する認証マークがなくてもこのマークがあるということはWorld Fair Trade Organization(世界フェアトレード機構)の基準を満たしているということ。

実はオーガニック商品と同じでフェアトレード商品に対しても基準となる法律がありません。そのため販売側が決めた基準がどんなものであっても懲罰や規制を受けることはないのです。

低価格ではないけれど、途上国の人々の暮らしを助けている

プチプラの服、プチプラの日用品など、日本では「プチプラ製品」が重宝される時代。日本だけでなくきっと他の先進国も似たようなもの。フェアトレード製品は大量生産が難しいために価格そのものは決して安くはなりません。

でも、その商品を手にした時にたった一つの商品を途上国の人が丁寧に作り上げていることそして彼らの今日の分の生活費が賄えること、子供たちが学校に行けるようになることなどを考えれば決して高くはない価格なのです。

フェアトレードを始めよう!

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例えば、今まで買っていたいくつかの商品の一つでもいいのです。チョコレートをフェアトレードのものに変えてみるとか、そういう小さなことが途上国の大きな助けになります。

フェアトレードとはどういう仕組みかということをまず知って、少しでも参加してみてください。先進国の企業が途上国の生産者の人達の暮らしを奪ってしまわないために、私たちができることをしていくことが大切ではないでしょうか。

出典 YouTube

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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