5万人~20万人に1人という確率で発生するといわれている結合双生児。一卵性双生児に発症する割合がほとんどで受精卵が完全に分離しなかった時に起こるとされています。アラフォー世代のみなさんは、ベトナムのベトちゃんとドクちゃんが記憶にある方も多いのではないでしょうか。

彼らの場合は、ベトナム戦争下で米軍に散布された枯葉剤による影響とも言われていますが熱帯地方における風土病という説もあります。一般的には結合双生児が生まれる原因は恐らく遺伝子的な問題だとされています。

タイの結合双生児、ピン&パン

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頭、胴体が二つずつ、腕も二本ずつで計4本。でも足が1本ずつというタイ在住のピン&パン(7歳)は腰から下が繋がった結合双生児として生まれてきました。普通、双子は心が繋がっていると言われますが、ピンとパンの場合は文字通り体が結合してはいるものの、性格は全くといっていいほど正反対なんだそう。

バンコクから北へ250kmほど離れた場所にあるNakhon Sawanという村にピンとパンは住んでいます。特別学級で勉強をしている二人。学校の先生は「彼女たちには可能性や能力があるので、頑張って勉強してちゃんとした仕事につけるようになってほしい」と話しています。

度々、医師が分離手術の可能性を話しているのですが、ピンとパン本人は「離れたくない」と分離手術を拒んでいるそう。普段2人の世話をしている祖父母さえも「あの子たちが生まれた時こそショックを受けたものの、今はあの二人を引き離したいとは思っていない」とコメント。

生まれた時から二人で一人の日々を過ごしてきたピンとパンは、これが自分たちの自然なあるべき姿だと認識しているのでしょう。時にいたずらっ子な態度を見せ、時に頑固に、そして生意気になる二人ですが「障がいを持つ子供」として毎日の生活に不自由さを感じているかというと、そうでもないようなのです。

何故なら彼女たちはいつも幸せそうだから

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何をするのもどこへ行くのも一緒。そんなピンとパンは、お互いを必要とし何より今のままで十分幸せだと感じている様子。それでも周りの声は賛否両論。「まだ7歳なんだから将来そのままでいたら、どれだけ人生に影響があるかを理解できるわけがない」「二人が幸せなんだったら無理に分離手術をしなくてもいいじゃないか」という声が。

祖父母は言います。「あの子たちが将来大学に行って、医療関係の仕事に就くことができれば、障がいを持つ人の助けになるのでは」分離手術を望まなくても可愛い孫が成長し、成功してくれることを切に願っているのでしょう。

5年後の彼女たちはどう生きているのか…

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ピンとパンの姿を見てネットでは「今は良くても5年後、彼女たちが結合したままでもいいと思うかは疑問」という声もあります。5年後の彼女たちがどういう選択をするかは誰にもわからないこと。

でも今一つだけわかっているのは、彼女たちは二人で一人。頭や胴体は離れていても、心が強い絆で結ばれているように体の半分もまた繋がっているのです。離れたくないという気持ちはきっと今の生活が二人にとって一番幸せで楽しいからでしょう。

障がい児という肩書を持ち、社会からは蔑視の目で見られて時に辛い思いをすることもあることでしょう。それでも誰しも生まれてきたことに意味があるなら、こうして今も命を落とすことなく二人が元気で生きていることが一番大切なのではないでしょうか。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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