長年住み慣れた家から離れると、なんだか心にぽっかり穴が開いてしまったような気持になることがありますよね。それがホームシック。そしてその気持ちはどうやら人間だけに起こるのではないようです。

このほど、イギリスのある場所で牧羊犬として飼われることになった犬が、前の飼い主恋しさに農場を脱走。約390kmもの距離を12日間かけて自力で帰ったというのだから驚きです。

4歳のシープドッグ、ペロ

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イギリスの美しい湖水地方で有名なカンブリア州、コッカーマウスにある農場の飼い主であるアラン・ジェイムズさん(54歳)に飼われていたペロ。ところがこのほど牧羊犬として更なるトレーニングを受けさせるために、アランさんはペロを約390km離れた場所、ウェールズのPenrhyncoch(ペンリンコック)という小さな村に連れて行きました。

240マイル(約390km離れた)場所へペロは引っ越した

390kmの距離がどんなものかというと、東京ー愛知間、大阪ー広島間といったところです。新幹線ではすぐですが、歩くとなると相当な距離だということがわかりますよね。

ペロは新しい農場主の元で、立派な牧羊犬として勤めに当たるはずでした。ところが、4月の8日にアランさんの元へ電話が。「羊を追っている最中にペロがどこかに行ってしまった」というのです。近くを探しても見つからないと聞いてアランさんも心配に。

そしてペロは12日後に、奇跡的にアランさんの元へ帰って来たのです。玄関先にペロがいる事実に目を疑ったというアランさん。アランさん夫妻はペロのために良かれと思い、別の農場での「研修」を受けさせたそう。

でも、ペロにしてみれば住み慣れた土地を離れることアランさん夫妻が飼っている他の牧羊犬仲間とも離れること、そして何よりアランさん夫妻と離れることがたまらなく苦痛だったのでしょう。3月末にウェールズに引っ越したものの、1週間足らずで戻ってきたペロ。

「もう二度と遠くへやったりしないよ。」

出典 http://www.walesonline.co.uk

職場をとんずら…というと聞こえが悪いですが、ペロは激しいホームシックに陥ったのでしょう。でもアランさんの元へ無事に帰って来ることができたのは本当に奇跡。「こんなに私たちの所がいいと思ってくれていたなんて。もうどこにもやらないよ。」アランさんも、12日間かけてはるばる390kmもの旅をして戻ってきたペロに感動。

アランさんのところで今はとっても幸せそうなペロ

ペロは、12日間の長旅をした割にはお腹を空かせている様子もなく元気だったそう。「きっと途中で食べ物をもらったりしていたんだろうね。」ペロが経験したアドベンチャーがアランさん夫妻を通してイギリス各メディアに拡散。

犬は人間の忠実な良きパートナーというけれど、ペロは本当にこのアランさんが大好きなんでしょうね。これからは、カンブリアの住み慣れた美しい農場で、伸び伸びと元気に牧羊犬として過ごしてほしいですね。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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