記事提供:カラパイア

昨今の筋トレブームでジム通いを始めた男性も多いはずだ。結果にコミットするタイプのダイエット法も体を鍛えるメニューが用意されているが、筋肉トレーニングと髪の量は悲しいことに反比例する傾向にあるという。

専門家によれば、ジムでウェイトリフティングをすることが生え際の後退を後押ししているそうだ。しかも、それはプロテイン飲料を摂取することでさらに加速するという。

ウェイトリフティング+プロテイン=薄毛まったなし

ウェイトリフティングとプロテイン飲料を組み合わせると、体内のテストステロンとジヒドロテストステロン(DHT)というハゲの主要な原因と考えられている男性ホルモンが増加する。

DHTはテストステロンが変換されたもので、自然に産生される物質であるが、男性の毛乳頭細胞の受容体に結合し、髪の成長に不可欠な栄養分の吸収を阻害してしまう。

すると徐々に毛包が縮小し、いずれは死んでしまう。これがジム通いに熱心な男性が、自らの薄毛を早めているメカニズムだ。

英、ロンドンでクリニックを持つ髪の移植・修復手術の世界的権威、ソミー・クレマダ=ジオガ氏によれば、プロテイン飲料にはクレアチンやDHEAといった成長ホルモンが含まれており、

筋肉密度を増加させるだけでなく、血中のテストステロン濃度まで上昇させてしまうという。なおウェイトリフティングの代わりに有酸素運動を行い、プロテイン飲料を止めれば、その悪影響を回避できるそうだ。

しかし、こうした事実を知る人はそれほど多くなく、ジム通いの男性は頭髪がかなり薄くなるまで、薄毛が進行していることに気がつくこともない。

現在の薄毛治療法はそれほど多くない

残念ながら今のところ薄毛を治療する方法はそれほど多く存在しない。臨床試験によってその効果が実証されているのは、ミノキシジルとフィナステリドだけだ。

9割以上の薄毛治療にミノキシジルが使用されているが、これは元々高血圧治療薬として開発されたものである。早期に使用すれば、薄毛の進行を遅らせる効果がある。ただし、その効果は新しい毛の成長を助けるよりも、抜け毛を抑えるというものだ。

一方のフィナステリドは経口錠剤で、5α‐レダクターゼを阻害し、DHTの産生を減少させる。こちらも薄毛治療のために開発されたものではなく、DHTが原因とされる前立腺肥大の治療薬として登場した。

しかし薄毛の進行を止めるだけでなく、毛髪の成長を助け、それまでよりもしっかりとした髪の毛が蘇る。副作用として慢性的な性的不能などが発症することもあるが、製造元であるメルク社によれば、それは全体の2%だけだそうだ。

こうした薬剤による治療のほか、毛髪の移植も普及し始めている。これは髪の毛が十分に残っている部分の頭髪を、薄毛が進行してしまった部分へ移植するというものだ。

移植手術は40年以上前から実施されているが、現在では大きく改良が加えられている。その速度から今や“ランチタイム”毛髪移植と呼ばれているそうだ。

また腕から採取した血液を遠心分離器にかけて栄養豊富な血小板を単離し、これを頭皮に注射して毛髪の成長を促進するという方法もある。

ということで筋肉トレーニングから薄毛治療の話へとスライドしてしまったが、筋肉と髪の毛の両方をがっつり手に入れるということは難しそうなので、

自分にとっての優先順位を決め、やっぱり髪が大事というおともだちの場合には、プロテイン飲料を飲まずに、有酸素運動にシフトしよう。そうしよう。

出典:express.
出典:dailymail

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