記事提供:カラパイア

飲み物を入れる容器としてペットボトルが登場してから久しいが、今ではほとんどの飲料がペットボトル入りとなっている。ペットボトルは一応はリサイクルできるのだが、それをするには我々が思っている以上にコストがかかり、資源も消費する。

もしリサイクルしようとすると、新たに作るより約4倍の石油を消費してしまうとも言われている。

我々が手間暇かけて分別しても実際は再利用されない場合が多いというペットボトル問題だが、アイスランドの学生が、こんなアイディアを提案した。

今年3月に開催されたレイキャヴィクでのデザインフェステイバルで、アイスランド美術アカデミーで製品デザインを学ぶ学生アリ・ヨーンソンが、紅藻類と水から生物分解性のボトルを出品した。

これなら何度も再利用できるし、そのままボトルを食べることもできる。

毎日、プラスチックごみが大量に捨てられている事実を知ったヨーンソンは、代わりになる再生性のある物質を急いで開発する必要性を感じていた。

「プラスチックの50%が一度使っただけで捨てられてしまうという記事を読んだ。だから、とんでもなく大量のプラスチックを作り出しては日々捨てているこの状態を、なんとか急いで変えなくてはならないと思った。

一回使っただけで捨ててしまうのに、自然に分解するのに何百年もかかるような物質を、どうして我々は使い続けているのだろう?」ヨーンソンは語る。

そこで彼は、さまざまな物質の強度や脆弱性を調べて、水のボトルとして使うのにもっともふさわしいものはどれかを見極めた。最終的に、藻類からできている寒天パウダーに行き当たった。

実験で割り出した正しい割合で、寒天パウダーを水に溶かしてゼリー状にする。それをゆっくりと温め、凍らせてあったボトルの形の型に流し込む。

それからその型を氷水に浸けて、型の中身がボトルの形になるまで回転させる。それを冷蔵庫に数分入れてから、できあがった寒天ボトルを型から取り出す。

中に水がいっぱい入っている限り、ボトルの形は崩れないが、空になると分解し始めてしまうのが難点。底が薄すぎたり、穴があいてしまったりと失敗もあるが、もう一度温め直して型に注ぎ込むことができる。

このボトルは100%天然素材でできているので、中の水は安心して飲むことができる。但し、ボトルそのものの寒天味が少しつくかもしれない。この味が嫌いでなければ、中身を飲み終わった後でボトルを食べることができる。

さらに、ほかの種類の藻類や海藻でも実験が進められている。海藻は最近では建築の外装材やランプシェードなどにも使われていて、藻類もラグを織る糸や、織物に色をつける染料の原料としても利用されている。

藻類は発電所のエネルギー源としても使われている。

出典:dezeen
出典:lostateminor

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