記事提供:長谷川豊 公式ブログ

色々な側面で注目を集めていた京都と北海道の補選が終わった。まずは当選した側も落選した側も、関係者の頑張りと訴えに全面的に敬意を表したい。

何度も書いてきていることだが「選挙に出て訴える」ということは本当に簡単に出来ることじゃあない。

落選した人を蔑んではいけない。世間の皆さんが思っているよりも選挙を戦うことは本当に大変な作業だ。まずは日本のために…と出馬した全ての皆さんにお疲れさまでした、と伝えたい。

さて、改めてコメントしたいのだが、京都3区に関しては…まぁ…そうですよね…という感じなので、皆さんも想像通りの結果だったろうし、これと言ってコメントすることもない気がするが…まぁ泉健太さんだし…。

もともと強い上に、自民党があの男を候補に立てた地域。

「自民党のお蔭で京都3区の有権者が傷つけられた!」

と訴えてらっしゃったが、まさにその通り。ハッキリ言って、伏見や長岡京の有権者の皆さんがバカにされまくった以上、自民党や自民に近いと考えられるおおさか維新などが戦えるわけもなし。当然の結果。

しかも、おおさか維新が立てた候補は落下傘で京都と何の関係もない候補。私自身、中学時代や大学(立命館)を京都で過ごしているのでよく分かるのだが、京都の人間は、そもそも、日本の中心は本気で京都と思っている。

と、言うかなんで天皇陛下はいまだに帰ってこないんだ?と真剣に考えている。

だって「遷都」してないじゃん。

と、いうのがその根拠。しかも、それはそれで正しかったりする。

そう。天皇陛下は京都に住んでいないが、未だに日本の中心は京都という説には一定の説得力があったりする。京都の文化は特殊だ。つい先日も祇園に取材に行ったばかりだが、そこでも

「神戸はね、3日住めば打ち解けられますねん。でも京都は違う。京都は3世代住んで、やっと認められる場所ですわ」

とおっしゃる。しかも、けっこうそれが当たってる地域(苦笑)。ま、こんなこと言いながら、私もそんな京都大好きなのだが…そんな場所で「おおさか」維新の「落下傘候補」が来ても相手にされないのは当然。

むしろ、よく頑張りました。2万票取ったんだから大健闘。個人的にはもっと負けると思っていた。

さて、そしてトピックと言えば、実は北海道5区。

勝ったのが自民・公明推薦の和田氏。

あの町村さんの義理の息子さん。町村さんがああなったので行われた補欠選挙である以上、普通に考えれば楽勝だったはず。しかし結果は接戦までもつれ込んだ。と、言うのも…あの池田真紀さんという対抗馬、なかなかの候補者だった。

選挙が終わったので正直に言うが、私は和田氏が負けると思っていた。ハッキリ言って悪いが、正直に言うとそう予想していた。

和田氏が悪いんじゃない。対抗馬であったこの池田さんというシングルマザー、かなりのタマなのだ。皆さんはユーチューブなどに流れている彼女の演説を見ただろうか?

これが、本当に素晴らしい。もうね、驚くレベル。

選挙に出る「新人候補者」として、必要な要素はほとんどすべて持っていると言っていい。

私も山ほど選挙演説を取材して生きているが、声・間合い・内容など、彼女の演説は理想的な要素を詰め込んだ形と言える。これから選挙に出たい、と思ってる人、一度見てみてほしい。私が何を言ってるかよく分かるから。

逆にそれで負けるんだから、民進党はかなり反省した方がいいと思う。

細かく分析すると、産経新聞に出ていた調査から世論の流れが分かるだろう。こちらだ。

内閣支持率49.4%↑民進党支持率は急落7.3%↓「現行憲法で平和と安全守れない」52.1%

こちらを見ると非常に特徴的なことが分かるのだが、民進党の支持率がこの短い期間に急落していることが分かるだろう。以下、記事の引用。

「民進党の支持率は、結党直前の前回調査(3月19、20両日実施)を5.5ポイント下回る7.3%となり、「ご祝儀相場」すらない窮状を印象づけた。

民進党の母体となった民主党、維新の党について個別に聞いた前々回調査(2月20、21両日実施)では民主党が9.7%、維新の党は1.4%となっており、

合流によって党勢が拡大するどころか、かえって支持離れを招いている傾向が浮き彫りとなった。

夏の参院選の比例代表で投票する政党でも、民進党は14.1%(前回21.1%)に落ち込んだ』

出典 http://www.sankei.com

【引用終わり】

簡単だ。シンプルな話だ。この中間に何があった?この短い期間に、ここまでの変化って普通はしない。何があった?要は…

山尾志桜里氏で下げたのだ。簡単な話だ。

ハッキリ言おう。山尾志桜里氏の問題があったとき、即時、政調会長から降ろしていれば、池田真紀氏は勝っていた可能性も十分にあるのではないか。

和田氏は135,842票(52.38%)。
池田氏は123,517票(47.62%)。

その差はわずか4.76%だった。

しかし、次から次へと浮かび上がるだらしない醜聞。選挙の直前に発売となった21日号にもこのような記事が出ている。

山尾志桜里代議士 噂の秘書の錬金術 一枚2万のプリカを1万5千円で売っていた?!(週刊新潮)

「しっかり調べてきた」

と言って、どう見ても新潮さんの後追い記事を待ったと思われる2週間近くたってから行った会見では、

「当時の秘書が全部悪いことをやりました」
「でも、その秘書とは連絡が取れていません」
「ちなみに証拠はありません」

という、元検察官という肩書が壮大なボケにしか思えない会見を強行し、大ヒンシュクを買った。で、ガソリンスタンドでレシートを盗んでいたんだろう(証拠なし)という話を新潮さんの記者が現場で取材。以下、記事引用。

「“現場”となったスタンドの関係者によると

『捨てられた領収書を持ち帰る人が多いので、ちょくちょく回収しています。1枚2万円のレシートが溜まったままということがあるか?いや、ないですよ』

当時を知る事務所関係者が後を受けて、

『私の知り合いはその男性秘書から、1枚2万円を1万5000円に割引いたプリカを購入していました。“これ、重宝するんだよね”とも話していたんで、何度も手に入れていた様子。

あるとき私自身が山尾との面談を希望したら、秘書が“パー券をぜひ”って言うんで買うと、そのカネを懐に入れていました。会場に入る前、彼に電話して出迎えてもらえば誰何(すいか)されずに入場できるんです』

と、秘書の“錬金術”を披露する」

出典 http://www.dailyshincho.jp

【引用終わり】

そもそも、収支報告書の現物を見れば一目瞭然。ちょっとだけお見せするが

こんな収支報告書、本人が気づいてないわけないだろ。気づいてなければ逆に恐ろしいわ。どれだけ「ガソリン」に使ってんだって話。

結局、こんな報道がされて、毅然とした態度が取れない「野党第1党」など、必要ないのだ。

野党第1党とは、ある意味、政権政党よりも厳しい規範が求められるのは当然のこと。昔の民主党は、その気概もあったし緊張感も張り詰めるようにあった。

え?そんなことで辞めちゃうの?

という理由で、前原さんや小沢さんは「政権交代のために」という大目標のために、自らを律し続けた。あの頃の緊張感など、今は皆無に等しい。

今回の補選の結果は、実はとても分かりやすく分析できる。

そう。京都は泉健太さんが勝っただけ。彼はもともと相当に強いので政党は関係なしに勝った。

しかし「新人対新人」で戦った北海道5区で民進党が負けた。名前を変えただけの政党に国民が期待していない証拠が示されたのだろう。

産経の調査では、自民党の支持率がまたかなり上がったらしい。当然か。夏の参院選まであと3か月ほどだろう。果たしてどうなるか。

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