人口630万人の国、トーゴ共和国

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西アフリカに位置するトーゴ共和国、通称トーゴは世界最貧国の一つと言われ他の西アフリカ諸国同様、児童売買が深刻な問題となっています。

途上国の子供たちの権利を訴え、少しでも多くの子供たちが学業に専念できるようにサポートしていくための活動をしている国際NGO団体の「プラン」は、トーゴの子供たちが「騙された現代のシンデレラ」であると表現しています。

人身売買にあう少女たち

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トーゴでは、毎年何千人という子供が人身売買の犠牲となっています。男の子は農業や商売のために女の子は主に家の使用人として売買されるのです。この女の子は、使用人としてだけではなく石油を盗んで売るように女主人から命令され、見つかれば射殺されるという危険な仕事をさせられていました。

子供たちにとって、何より辛いのが身内によって売られること。兄弟や姉、両親や親戚などごく身近な者に半ば騙される形で人身売買の斡旋業者に連れていかれたり、直接隣の国のナイジェリアの雇い主の家に連れて行かれたりします。

時間がきても家に帰ることのできない「シンデレラ」たち

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おとぎ話の「シンデレラ」は義理の姉妹や母親に苛められながら家事をさせられます。この少女たちも同じ。雇い主の言うことを聞かなければムチで叩かれたり酷い目に遭わされるのです。朝早くから夜遅くまでこき使われ、当然学校にも行けません。9歳から売られた少女たちは幼くして希望を捨てて生きる術を見つけなければいけないのです。

商品のように身内に売買される子供たち

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そして1年という契約期間がきても、十分稼いでないとそのまま勝手に契約が延長されたりと、お話のシンデレラのように美しくなって家に帰れることはできないのです。たとえ家に帰れる時が来ても、自分を売った両親の元へ戻ることに言い知れぬ恐怖を感じる子供たちがほとんどといった状況だそう。

「オガス」と呼ばれる人身売買人が存在

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オガスと呼ばれる人身売買の仲介人は、自らも子供の時に売られた経験のある人がほとんどなのだそう。皮肉にも今度は自分が子供を売る仲介をしているという悲しい状況。子供たちを騙して雇い主の元へ連れて行くことを仕事にしているオガスには子供の頃の辛い思いは残っていないのでしょうか。

「外出もさせてもらえない」

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アフリカは貧しい国というイメージがありますが、苛められ、虐待され、外出さえさせずただひたすら朝から晩まで9歳や10歳の子供をこき使う人もまたアフリカには存在するのです。貧しい国ながらもはっきりとした貧富の差もあるのでしょう。

子供たちは学校にも行きたくても行けず、逃げ出すこともできないのです。毎日地獄の苦しみの中生きている子供たちにとって唯一頼りにすべき家族さえ自分を裏切った張本人なのです。

ある少女は母親にナイジェリアに連れて行かれ、お金を受け取ってそのまま少女を放って帰ったそうです。それがどれだけ少女の心を傷つけるか。「まさか母に捨てられるとは思っていなかった」と語る少女の自虐的な笑顔が私たちの胸に刺さります。

ある少女は祖母に助けてもらった

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「使用人としての奉公」というと、日本ではつい江戸時代を思い浮かべてしまうのではないでしょうか。でも、現代に起こっている「命」の売買は、使用人として働かされる子供たちの人生の糧になるどころか、酷い扱いをされる虐待そのもの。

契約期間を過ぎても戻ってこない子供たちもいるために、プランは警察に通報したりと1人でも多くの子供たちを苦境から救い出すべく活動をしているのです。

火傷をさせられて、あまりにも惨めで痛くて泣きっぱなしだった少女はあくる日に主人に「使いものにならない」と思われたのかナイジェリアとトーゴの国境でいきなり車から降ろされたそうです。もらったのはバス代だけ。

子供の人権どころか、人の命に対してもまるでリスペクトしていない雇い主たち。姉に売られた妹は母親の元に帰ることができホッとしたと言い、弟に売られた姉は、家に戻っても弟に会えば逃げるしかない、と話しています。

彼女たちの苦悩は消えない

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1年でも数年でも、少女たちが経験した悲劇はトラウマとして残り少女たちを苦しめます。それでもまた学校に行けること、ムチで打たれずに市場で仕事ができること、将来の夢に向かって何かにチャレンジできることといった希望が少しずつ少女たちに戻ってくる時、初めて辛い過去を振り向かない決心がつくのではないでしょうか。

一人のオガスは人身売買仲介の仕事から足を洗った…

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13歳の時に身売りされたというこちらの女性は、あることをきっかけにきっぱりと仲介人を止めたと言います。止めて気持ちがすっとした、とも語る女性。今、彼女はプランと一緒に人身売買問題に取り組んでいます。

おとぎ話はいつもハッピーエンド。現実にはそんなにうまくはいかないのはわかっていても、やっぱり子供たちには笑顔で生活できる環境で育ってほしい。大人の身勝手な私利私欲のために犠牲になっているアフリカ諸国の子供たちはまだまだ数えきれないほど存在します。

こうした国際人権問題は、国の歴史や風習と共に深く浸透していて取り除くことは恐らく困難でしょう。人身売買の子供たちの減少が明らかになるまで何年も何年もかかってしまうかもしれません。

でも、プランのように誰かがどこかで立ち上がることが大切。おとぎ話のシンデレラにはなれなくても、「普通の生活ができる」子供たちが増えて欲しいと願ってやみません。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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