被災地で避難生活を余儀なくされている女性たちにとって「ブラジャー不足」が大きな問題になっていることをご存知でしょうか。

きついブラジャーを装着し続けていることは、健康上望ましいことではありません。また、深刻な状況下で不安を抱えている方々にとっては、ブラジャーの圧迫によって、わずかな“安らぎ”すらも遠のいてしまうことに繋がるのではと考えられます。

「ブラジャー不足」は2011年の東日本大震災の被災地においても問題となっていました。支援物資の中でも後回しにされ極端に不足している原因なども解説されています。

東日本大震災の被災地で、避難生活が長引く女性たちに「ブラジャー不足」が深刻な問題となっていたことがわかった。

必要なサイズが個々人で違うため支援物資には含まれないことが多いことや、避難所の男性責任者には要望しにくいことなどが背景にあるようだ。

出典2011年5月7日 読売新聞

体力が低下している緊急時、同じ下着では感染症の恐れがあった

仮に支援物資にあったとしても早い者勝ちや、サイズが合わないなどの問題があり、ずっと同じブラジャーを装着しなければいけなくなります。ですが、下着が不衛生なことは特に災害時には大きな問題でもあります。全国保健師長会・東北ブロック理事の梅内洋子さんは「体力が低下すると皮膚病や強いかゆみが出る 疥癬 ( かいせん ) などの感染症にかかりやすくなる。下着は清潔なものを着けてほしい」と話されていました。

体温調整ができないほか、性暴力に遭う危険性がある

岩手県山田町で避難所となった山田高校で4月半ば、避難生活を送る約400人のため救援物資の無料バザーが開かれた。山積みの衣類や日用品に多くの人が押し寄せたなかに、ブラジャーを探す30代の女性がいた。

「ブラジャーはないんですか?」。自宅が津波で流されたこの女性は、物資のなかにないとわかると肩を落とした。「人目があるところでは、女性はブラジャーがないと薄着にもなれないので困る」と切実な悩みを訴えた。同じ悩みを抱える女性は多いにもかかわらず、「恥ずかしくて男性の責任者には支援物資に入れてとはお願いしにくい」(18歳の女性)という事情もある。

出典2011年5月7日 読売新聞

避難所だけではなく、どこであっても特に女性は、人目があるところで着るものを選ばなければいけなくなります。着替えもできず、体温調整がしたくても薄着になれないといった問題もあります。

さらに、あまりにおぞましく腹立たしいことですが、緊急時には女性や子どもを狙った「災害時レイプ」や「性暴力」が事実として存在。そういった性犯罪から身を守るためにも、身体をきちんと覆うブラジャー等を装着する必要があります。

たった“4つ”の材料でOK。“簡易ブラジャー”の作り方を覚えて

普段のブラジャーがなくても、簡易的に同様の機能をもったブラジャーがあるだけでも状況は好転するのではないでしょうか。少ない材料で簡単に作ることができ、装着方法も分かりやすいのが特徴です。早速、材料と作り方をご紹介します。

簡易ブラジャーは、たった4つの材料で作ることができます。

さらし布(真新しいものよりは、一度水洗いをしたものがおすすめ。使い古した日本手ぬぐいも使えます。)
綾テープ
(できれば綿)

馴染みの無い名称「綾テープ」だけど…

出典 http://item.rakuten.co.jp

画像を見れば、あぁ!となりますよね。コットン素材100%の、幅広の綿テープです。簡易ブラジャー作りには、幅が15ミリ以上あったほうが望ましいそう。作り方は…

①さらし布を“日本手ぬぐいの長さ”にカット

出典 http://ameblo.jp

さらし布を日本手ぬぐいの長さ(約90センチ)に2枚切り取ります。端は切りっぱなしで大丈夫です。洗濯するうちに少しほつれますが、ミリ程度です。

出典 http://ameblo.jp

②さらしの端を、20cmほど折り上げる

出典 http://ameblo.jp

さらしの端を20センチほど折り上げます。ここが胸の部分になります。もう少し多めに折りあげても大丈夫だと思います。

出典 http://ameblo.jp

③織り上げた部分を縫っていく

出典 http://ameblo.jp

さらし布をさっき折りあげたところで縫います。今回はわかりやすいように赤い糸で縫っていますが、色はお好みで。大事なことは端を縫いすぎない事。必ず切り端より1センチは内側を縫ってください。あとで布が柔らかくなってくると糸が抜ける原因になります。そして、縫い目は粗いほうがいいと思います。

出典 http://ameblo.jp

④綾テープを150cm程度に切って…

出典 http://ameblo.jp

⑤下部分を、綾テープが入る幅で縫っていく

出典 http://ameblo.jp

⑥必ず“布を2枚繋げた状態”で、綾テープを下部にいれて完成!

出典 http://ameblo.jp

着用するときは…

出典 http://ameblo.jp

着ける時は、綾テープを胸のアンダーのところで結び、布を絞ります。上は簡単なビキニのように首の後ろで結びます

出典 http://ameblo.jp

後ろは上下、このように留めます

出典 http://ameblo.jp

写真の方はアンダーが70で、テープはぎりぎりだったそうです。胸の大きさや胸囲にあわせて、綾テープは150センチから170センチぐらいあってもいいかもしれません。対応サイズはAからH(Iぐらいまで)までは対応できるといいます。

肝心なのはこれが「簡易ブラ」である事です。ですから、自分の胸に合ったブラが手に入れば、このブラは分解できる事が望ましいです。分解して、さらし布はまた違う用途にお使いいただく。ですからわざと端の処理をしていません。

分解しやすいように、縫い目も粗いほうが好ましいと思います。ミシンを使ってくださる方は糸が抜きやすいように調節していただければと思います。

出典 http://ameblo.jp

同じく、さらし布、紐になるもの2本、針と糸があれば簡易ショーツも作ることができます。女性だけでなく、サイズに合わせて赤ちゃんやお年寄り、男性も使用することができるのでぜひ一読いただければと思います。

助かった命を守り、生活していくため

Licensed by gettyimages ®

普段、何気なく着用しているブラジャーや下着類だからこそ、いざという時にどれほど必要性があるかということは意識していなかったかもしれません。被災していない地域の方々でも、知っておくことで現在困っている方に、情報や簡易ブラジャーを作り届けられることに繋がるのではないでしょうか。

最後に、この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りいたします。負傷者や救助を待つ方々が一刻も早く、適切な処置を受けられることを願っております。現在もまだなお、余震が続き危険な状態が余儀なくされています。避難されている方々のご無事をお祈り申し上げるとともに、ネットが見られない環境にいる方やお年寄りなどの方にも、必要に応じて情報を共有していただけると幸いです。

熊本県、そして被害を受けている近隣の地域の方だけではなく、ひとりひとりが災害を他人事にせず、すぐに行動を取れなくても、心を寄せることから始めていければと切に感じます。

この記事を書いたユーザー

くろりん このユーザーの他の記事を見る

有名人の意外な素顔・夫婦愛を中心に書いています。まだ世の中で隠れている素敵な出来事に、スポットライトを当てることが出来たら嬉しいです。

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス