このたびの地震に被災された皆さまに、心よりお見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方々とご遺族の皆さまに対し、深くお悔やみを申し上げます。

今も熊本・大分を中心に九州で地震が頻発しています。「もうおさまってほしい」。これは、被災地のみならず、テレビや新聞、ネットで地震の被害を見聞きしている全国各地の人々の願いであると思います。僕も、そのひとりです。被災し、大切な家族や家を失い、先の見えない不安や悲しみを抱えながら避難所生活を送られている方々のお気持ちを、僕の悪い頭で可能なかぎり想像してみれば、「もうやめて」と思わずにはいられません。

自然という、人間が太刀打ちしようがないものに対して、「どうか神様」と願う気持ちにもなります。被災地を思い、近所の神社などに出向いて、お祈りを捧げられている方もいらっしゃるかもしれません。それなのに、「どうか神様」と言って、炎上してしまった人がいます。

次々に炎上する芸能人たち

ブログで被災地にエールを送った藤原紀香さんは、最後に「火の国の神様、どうかどうか もうやめてください」と書いたことで炎上。「地震は天罰と言いたいのか」と反発を招いたそうです。

今回のことで、炎上というか、叩かれている芸能人は、藤原さんだけではありません。

熊本の自宅が全壊した井上晴美さんは、ブログを通じて現場リポートを続けられていましたが、「愚痴りたいのはお前だけではない」と中傷されたそうです。傷ついた井上さんはブログの更新をストップしました。

また、500万円もの大金を寄付したことをブログで明らかにした紗栄子さんにも批判の嵐。他にも、西内まりやさんや、ダレノガレ明美さんのTwitterにも「災害をアピールに使うな」「指で操作するだけじゃなくてなんか行動すればいいのに」などという批判の声が届いたとか……。

発信することのリスクが大きくなり過ぎると、誰も何も言わなくなる

僕は、小学生のときに阪神・淡路大震災を経験し、1か月半ほど避難所で生活をしました。そのとき、あるスポーツ新聞に踊った見出しを今でも覚えています。

「芸能人、集結せよ」

これは、俳優の杉良太郎さんが、芸能人に復興支援を呼びかけたことを伝える記事でした。なんだかテンションが上がったというか、嬉しい気持ちになりました。僕が単なるテレビっ子だっただけで、他の人が読んでも何とも思わなかったかもしれませんが、「僕が嬉しい気持ちになった」という事実に変わりはありません。たとえ偽善であっても、アピールであっても、芸能人からの応援や支援に感謝する人も少なくないように思うのです。

こういう大災害が起きたとき、影響力のある人、例えば芸能人が発信をする際には、被災された方々に配慮すべきです。それは言うまでもありません。でも、あまりにも行き過ぎるというか、発信することのリスクや懸念が大きくなり過ぎると、誰も何も言わなくなるんじゃないかなぁと思うわけです。

今、最も恐れるべきは「無関心」です。

芸能人が発信することで、「よし!自分も!」と支援に乗り出す人もいるでしょうし、人々が目を向けるきっかけにはなります。

復興の道のりは長い。芸能人の皆さま、継続的な発信をお願いします

また、現在、支援のマナーに関しても声高に叫ばれています。これまでの経験を踏まえたもので、合理的かつ効果的に支援するためには必要なことでしょう。支援することが無駄になってしまったり、逆に迷惑をかけてしまったりしてはいけませんから。

でも、これも、あまり厳しくなり過ぎると、行動の抑止につながってしまう気がするのです。芸能人の発信と同じで、せっかく行動したのにもかかわらず、ちょっとズレてしまったことで「馬鹿か」「マナー知らずか」「不謹慎か」と罵られるのであれば、恐くて何もできなくなってしまいます。

こういうときこそ冷静にならないといけないものですが、こういうときには気持ちが先走ってしまうのも人間だと思うのです。揚げ足を取らず、多少のことは目をつぶっても、行動の量を増やすことの方が大切なのではないでしょうか。

いちいち批判することにエネルギーを注ぐ人たちのことなんか、無視してしまえばいい、というのが僕の考えです。それぞれ、できることをできるかたちでやればいい。その内容に合否を下す審査員なんて、本来は世の中に存在しないのですから。

復興の道のりは長く、ブームにすべきではありません。ですので、芸能人の皆さまには継続的な発信をお願いしたいと思います。

被災された地域の一日も早い復興をお祈りしています。

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