記事提供:東京都議会議員 おときた駿 公式サイト

こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。

保育士さんって、本当に凄いんですねっ!!

…すいません、結論を急ぎすぎました。

本日は日頃から政策提言をいただいている社会起業家の駒崎弘樹さん@フローレンスが経営する、

おうち保育園

にて丸一日、ボランティアとして下働きをさせていただきました。視察や見学ではなく、朝から晩までぶっ通しての勤務です。(妙な議員がきて、さぞご迷惑だったことでしょう…)

きっかけは、「保育士不足」を巡る一連の論争です。

「退職後の教員などを保育士にすれば良いのでは」

「もっと地域の高齢者の存在を使って…」

などの言説が飛び交い、保育士の待遇改善という本丸になかなかたどり着かない議論が行われる中で、

1日で良いから、保育園で終日ボランティアをしてみてください。保育現場のことがわかれば、そんな机上の空論は出てこないはずですよ(要約)」

とズバッと一刀両断していた駒崎さんの言葉が、ずっと心のどこかで引っかかっていまして…。

大上段で政策提言を行うだけでは、説得力は得られない。子育て世代として、子育て支援に力を入れる政治家として、これは近いうちに絶対に体験しなければ!!

そんな想いを胸に議会閉会後のタイミングで当の駒崎さんにダメ元で打診をしてみたところ、快諾をいただいて、ご自身が運営する小規模保育園で受け入れて下さることになったのですね。

せっかくなので、私が体験した1日の流れをご紹介。(写真撮影はすべて、許可を得て行っております)

8時半頃から園児たちが集まり始め、賑やかな朝が始まります。このおうち保育園には、0歳~2歳までの園児が12人登録されています。今日は3人欠席で、9名の園児たちと1日を過ごすことに。

「男の先生の方が好きなコも多いんですよー」

とのことで、初対面の子どもたちも早速、人見知りせずに飛びついてきてくれて一安心。

全員が揃うまで一遊びすると、朝の会の時間。名前を呼んで、朝の絵本朗読が終わると、10時前後には公園に出発です。

みんなで手をつないで、元気に近所の公園へ。大人なら徒歩3分の道のりですが、侮るなかれ。道草をくったり、グズったり…そう安々とは前に進ませてくれません(汗)。

途中、地域の人にあいさつをしたり、横断歩道を渡って社会性を身につけたりと、園庭がないというのも悪いことばかりじゃないんですよねえ。

広々とした公園で、元気いっぱいに走り回る子どもたち。他の園児たちや近所の子どもたちも周囲にいるため、帽子の色は目印としてめっちゃ重要になります。

9人の子どもたちを数人の保育士さんたちで、常に人数を把握しながら遊ばせるというのは、名人芸の領域だな…と感心することしきりです。

お昼前に保育園に帰ってきたら、食事の時間。各テーブルに1名~2名の保育士さんがついて、食事をサポート。

この日はみんな大好きなカレーライスだったので、それほど苦労もせずに黙々とスプーンを動かしてくれましたが、そうでない日は大騒ぎになって大変だそうです。

食事中に力尽きて寝てしまうひーちゃん(2歳)。それでもモグモグしている姿が可愛すぎる…!

ランチが終わると、待望のお昼寝タイムです。なかなか寝ない子どもたちと格闘しながら、全員が寝静まると、ようやく保育士さんたちにもつかの間の休息が…。

訪れません。キリッ。

5~10分毎に呼吸をしているか確認をしてチェックシートに◯をつけ、うつ伏せになっている子は寝返りを打たせ、起きそうになった子に「トントン」し…、

その合間を縫って、交代で昼食休憩を取ります。ここで前半戦はようやく終了。

※個人個人は、労働法で定められた休憩時間をきちんと取得しております。念のため。

15時前くらいから、子どもたちも徐々に午睡から目覚めてくるのですが、ここでついに「世界一即戦力な男(嘘)」ことオトキタにも、オムツ替えのミッションが!

匂いの元を発見し、マットに寝かせてたっぷり「具」の入った紙おむつを回収。片手で両足を持ちながらおしりを拭き拭きして、手早く丸めて片付けながら、新しい紙おむつとズボンを履かせて完了!

…うーむ、我が子の前に、まったく見ず知らずの他人の子でオムツ替えを人生初体験するとは思いませんでした(笑)。

のべ10人以上のオムツ替えを経験させていただき、幸いなことに暴れだすような子どもはいなかったものの、じっとりと全身に汗をかく重労働でした。

みんなでおやつを食べた後は、午睡でパワー全開になった子どもたちとボール遊びやお遊戯など。(天気が良ければお出かけだったけど、この日は悪天候で室内遊びに)

所詮は0~2歳時とあなどるなかれ、その無限の体力には大人の方がヘトヘトだぞ!カンベンシテクダサイ。

ちなみに私は子どもたちを相手にする役割をやらせていただきましたが、子どもが滞在するエリアを区切ってテキパキと掃除・片付けを済ませていく保育士さんたちの手際は、まさにプロフェッショナルそのもの。

さすがにおにーさん、「高い高い」のしすぎで腰が限界だよ…、と感じ始めた17時前後から、お母さんたちが徐々にお迎えに来る時間。

一人、また一人と笑顔で(ときに「まだ遊びたい!」と泣きながら)去っていく園児たちを見ながら、18時過ぎにはおうち保育園は閉園へと向かっていくのでした。

結論:保育士、めっちゃ重労働。そしてプロ中のプロ。

いや、当たり前の結論で申し訳ないんですけど、本当にこれ。頭ではわかっていたことでも、やっぱり経験すると色々なことがリアリティを持って理解できます。

特に国が定めた人員配置などでは、1歳~2歳は園児6名に対して保育士1名となっていますが、これはかなりの無理ゲーだと思います。ここの規制を緩和されてもね…。

今日わたしがお邪魔したおうち保育園では、概ね子ども3名前後に対して1名のスタッフがいるような体制でした。それ以下の人数では、完全に子どもを「管理するだけ」になる恐れがあります。

そして、文字通り片時も気を抜かずに子どもたちと接する態度は、まさに「命を預かる」職種にふさわしいものです。

にもかかわらず、同じく命を関わる専門職である看護師などの待遇が比較的恵まれているのに比べて、保育士は初任給で十万台後半、手取りで十万台前半という給与の安さ。

有識者が何度も指摘していることですが、職責・重要性・専門性に比べてあまりにも低すぎると言えます。

保育業界のマーケット(市場原理)を機能させるか、これまでの通りの方針を貫くなら、抜本的に行政が給与改善を行うか。

いずれかの道を選択するにしても、国・政府が早急に対応しなければならない最重要課題であることが改めて認識された次第です。

というわけで、拙い私の保育士1日体験レポートでした!

「子どもと遊ぶだけで給料をもらえるなんて良いねー」

「お昼寝の時間には、一緒に寝られるんでしょう?羨ましいなあ」

そんな誤解が、年配の方々を中心にまだまだ残る世の中。少しでもその大変さが伝わる一助になれば幸いです。

「また議員がそんなことをして、所詮パフォーマンスだろう」

という批判はあるかもしれません。たとえそう思われたとしても、今日ここで見たこと。得たものは、今後の私の政策提言に必ず活かしていきたいと思います。

突拍子もないお願いを聞き入れてくれた駒崎さんたちフローレンスの皆さま、そしておうち保育園なかの新橋の園長・スタッフの皆さま、本当にありがとうございました!

この子どもたちと家族の笑顔を守るために、全力で政治の世界に声を届けていきます。

ううっ、早くも筋肉痛の予感!

それでは、また明日。

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