先日、DMAT(災害派遣医療チーム)について、記事を書かせていただきましたが、
実はDPATというチームもあり、被災地で活動しています。

ニュースなどで聞いた方もおられるでしょうが、DMAT以上に馴染みがないと思われます。

今日はDPATについて、書かせて頂きます。


DPATとは



Disaster Psychiatric Assistance Team →DPAT で、
災害派遣精神チームです。

4月18日の時点で、熊本県地震の被災地に14隊のDPATチームが活動中です。

 

東日本大震災を契機に発足

DMATが阪神淡路大震災を契機に発足したのに対し、DPATは東日本大震災を契機に発足しました。


2016年2月時点でまだ22の自治体にしかDPATチームはありません。


どんなことをしているの?

今回の熊本地震では、先遣隊が15日に2チーム、熊本に入りました。

沖縄DPATは、15日朝10時に那覇空港を出発し、福岡空港から車で移動し、午後4時ごろに県庁に到着し、支援に当たっているとのことです。
精神科医や看護師、精神保健福祉士、臨床心理士の合計4名からなるチームです。

また、ライフラインが寸断して建物にもヒビ割れがあるため、患者さんに転院して頂かなければならなくなった益城病院で、転院する患者さんに付き添ったり、スタッフの相談にのったのが、東日本大震災を経験している宮城DPATでした。
夕方までに無事に転院を完了しました。

熊本赤十字病院でも、佐賀DPATが転院の支援のため走り回りました。




被災した精神科病院の支援

【被災した精神科の支援】

被災した病院はその機能がダウンします。
被災した精神科病院の機能を補完するのもDPATの業務です。
精神科外来の診療や入院患者さんの診療の支援を行います。


【避難所や在宅の精神障がい者への対応】

DMATだけではなく、DPATも在住する避難所が増えたのではないでしょうか?


【薬が入手困難な精神科やメンタルクリニックに通院中の人への対応】

通院中のクリニックが倒壊して薬が手に入らない、といった患者さんに投薬したり、近くのクリニックを探したりします。


【災害ストレスによる心身の不調を訴える人への対応】

眠れない、ふさぎこんでしまう、イライラする、など体も心もしんどくなっていると思います。
このような心の不調に専門的な対処を行います

【地域の支援者をサポート】

避難所の職員の心もサポートする必要があります。
人手不足の中、ほとんど不眠不休で作業をされていることでしょう。


このように、病院の精神神経科や避難所の救護所、地域の巡回などで被災者のこころのサポートを行い、被災した病院が元の状態に回復するのを待ちます。



まだまだ馴染みがないけれど

おそらく、やらなければならないことや問題点は山積みでしょう。

DMAT(災害派遣医療チーム)は現在300以上ありますが、DPATはその5分の1ほどしかチームがありません。

それでも全国各地から駆けつけて活動中です。
およそ1週間交代で、次のチームに後継されます。

落ち着いたころに心の不調を訴える人も増えるため、DMATよりも長期の支援となります。



1日も早く被災地が元の姿に戻りますように!
それまで、DPAT隊員さん、よろしくね!!

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患者からの目線と元医療従事者としての目線とで、医療や健康に関する記事をメインに書いています。
4度の手術に膠原病でバツイチで・・・と波乱万丈の人生ですが、”人生に喜びや笑いを添付したら結果は出るはず!”という「喜笑添結」で毎日を過ごしています。

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