膵臓がんに侵されて余命いくばくもない愛する夫のために妻がしたこと。それは予想もしない愛の示し方でした。

30年の友情を経て結ばれた二人

英リバプール在住のジョアンさんとクレイグさんは14歳の頃からの幼馴染み同士。実は当時からずっとジョアンさんのことを好きだったクレイグさんでしたが、シャイな性格のために愛を打ち明けることができず今日まで来ました。

クレイグさんのそんな気持ちに気付かず、友人として接して来たジョアンさんは過去に結婚経験も。でもクレイグさんにとってジョアンさんはいつでも理想の女性だったのです。30年の時を経て、1年半前に付き合うようになった二人。ロマンチックに船の上で愛を告白したクレイグさん。

ところが、二人の幸せは長くは続かなかったのです。ほどなくしてクレイグさんが末期の膵臓がんと発覚。ジョアンさんは悲しみに暮れながらもクレイグさんをサポートすることを決意。そして二人はこのほど結婚することになったのです。

クレイグさんは今、残り少ない人生を静かに過ごすだけです。ジョアンさんはクレイグさんとのウエディングのためにチャリティ基金サイトを設置。これまで多くの人が協力してくれて募金が集まりました。

そして、ジョアンさんはクレイグさんとの絆をより深めるために自身の髪を剃ることを決心したのです。そのビッグイベントはウエディング中に行われました。

髪を剃ることで夫への愛と忠誠心を誓ったジョアンさん

あと、どのぐらい夫が生きられるかはわからない。でも自分の心は一生夫の傍にある…クレイグさんへの愛を示すためにジョアンさんは髪を剃り、クレイグさんと同じ頭で記念写真を撮りました。

「彼女は最高に美しい」

知り合って30年。初めて丸坊主頭のジョアンさんを見たクレイグさん。自分への愛情表現に感動し「最高に美しい花嫁さんだ」とコメント。寄付金で集められたお金も、ホスピスやがんをサポートするチャリティ団体へ更に寄付されることに。

イギリスでは様々なチャリティ活動が行われています。ジョアンさんのように髪を剃ることも実は立派な慈善活動。剃った髪の毛で誰かのためにカツラを作ることができるからです。

誰かのために自分ができることを少しでもしていくことで、その「少し」は大きく誰かを救うことに繋がっていくのです。ジョアンさんとクレイグさんへの寄付金も、そんな思いで集められた人たちの思いやり。

そしてその寄付金は、またどこかで優しさを必要としている人たちへと寄付される…様々な犯罪事件が起こる悲しい世の中ではありますが、そんな人と人の輪で社会は成り立っていると信じたい人はきっと存在するはず。

時にチャリティ活動を偽善だと批判する人もいます。足元を見て悪用する人もいます。
でも、あなたの知らない誰かに救われた時、その「名前のない優しさ」にきっとあなたも感謝するに違いありません。

きっとクレイグさんは、ジョアンさんの献身的な思いやりの精神に30年前から気付いていたのでしょう。クレイグさんが余生を愛する人と幸せに静かに過ごせることを心から願う筆者です。

この記事を書いたユーザー

Mayo このユーザーの他の記事を見る

公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

得意ジャンル
  • 話題
  • 社会問題
  • 動物
  • 海外旅行
  • 育児
  • テレビ
  • カルチャー
  • 美容、健康
  • ファッション
  • 感動
  • コラム
  • おもしろ

権利侵害申告はこちら

Spotlightのライターなら1記事最大3000円もらえる!日本最大級メディアでライターデビューのチャンス