現在、世界中で3億5千万人の人がうつ病と闘っています。アイルランド、ダブリン在住のダグ・レディンさん(27歳)は、うつ病を患っている人やそうでない人全てに対して強烈なメッセージをFacebookに公開。

わずか4分ほどのメッセージを見終わった後には、恐らくほとんどの人が彼の勇気ある訴えに心打たれることでしょう。

10年間抱えて来た心の内を告白

出典 https://www.youtube.com

ダグさんは、これまで友人や同僚など周りの人達に「楽天的で、勤勉で、自分に自信を持っている人」というイメージを持たれてきたと言います。「でも、自分の中にはもう一人の自分がいるんだ。」ダグさんは10年間うつ病と闘い続けているのです。

周りの人が思ってくれる自分のイメージと、本当の自分のギャップに苦しみながらも、その「いい」イメージを壊してしまうと周りの人は自分から去ってしまうのではないかという不安が常にあったと言います。だからこれまでSNSを通して知り合った人たちにも本当の自分を伝えられないでいた、と。

「でも、そうすべきじゃなかったんだ」

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受け入れてもらえないかもしれない自分を恐れて、胸の内に抱え込んで10年間生きるということは決して簡単なことではなかったとダグさんは訴えます。今回、勇気を出して長年抱えていた気持ちを出しきって、同じくうつに苦しんでいる人たちへの励みとなり、また周りに理解してもらいたいという気持ちでfacebookに動画を投稿したのです。

「誰にも話せず苦しんでいる人が多い」

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ダグさんは、自分自身がそうであったように周りに言えずに心の中で抱え込む人は多いと言います。でもそれは決して正しいことではなく、口にすることで初めて周りも理解できるのだと話しています。

「話せば全てOKということじゃなく、話すことで精神的に少しでも助けになるんだってことを言いたいんだ。」誰でも、胸の内を話すことでスッキリすることはあるでしょう。でもうつと闘っている人たちにとっては「誰かに話すこと」はとてつもなく大きな課題になるのです。

16歳から治療を続けて来たダグさん

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ダグさんはこの10年間、症状が酷い時には何度も医者に会い、カウンセリングを受けたりしていろいろ治療にトライして来ました。でもつい心を閉じ込めてしまう自分。そんな自分のことを知らずに、よく接してくれる友人に常に「罪の意識」を感じていたそう。

「自分で自分を暗闇に追い込んでいたんだ」

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家族や友人のサポートがあるとわかっていながらも、ついオープンになることができすに暗闇へと自分を誘ってしまっていたとダグさんは言います。「自分がいるべき場所ではない場所にいたことで、親へも大切な友人へもありのままの自分を語ることがなかったんだ。」

うつと闘いながらもう一人の自分を演じる辛さ

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これまで10年間、ダグさんにとっては本当に辛い日々だったことでしょう。言うに言えないうつ病との闘いによって、周りがイメージする自分を演出してきたダグさん。もし「本当の自分はこんなんじゃない。」と話せば、受け入れてもらえず仕事だってクビになるかもしれないという不安があったために、そのチャンスを10年間も見送って来たのです。

「10年間、自分が大嫌いだった」

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今、ようやくサポートしてくれる家族や友人たちに気持ちを打ち明けることができる心理状態になっていると話すダグさん。時折涙ぐみながらも、その辛い胸の内を語る姿に思わず見ていて胸が詰まります。

うつ病を理解することはそれを患っていない人からすれば本当に難しいもの。本人でしか語れない辛さや闇があることでしょう。でもダグさんは10年の時を経て、ようやく自分を語れる人生のプラットフォームに立つことができたのです。

「うつ病を患うということは、骨折したり風邪引いたりするのとは全く違うんだ。病院に行って、治療をして治るという簡単なことじゃなく、もっと奥深い病なんだ。」と訴えるダグさんに多くの人が共感し、彼の大きな勇気を称賛する声がネット上でも溢れています。

「でも、僕たちは一人じゃないんだ」

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ダグさんのように長い間うつと闘っている人に「勇気を出してダグさんのように話してみて」ということは第3者からすれば簡単なことですが、本人にとってはものすごく大きな勇気が必要になるのです。

ダグさんと同じ闇を抱えている人には彼と気持ちをシェアするだけで十分な進歩だと思います。誰しも時間がかかるもの。ゆっくり、焦らず、自分を見つめることができれば、きっと気持ちが軽くなることでしょう。

不安や恐怖と日々闘う人に最も必要なのは周りのサポート。ダグさんの告白でまた一歩、「うつ」への理解が深まる社会になればいいなと思います。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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