適齢期を過ぎて独身はおかしいという面倒な風潮

最近、妙齢の未婚女性をテーマにしたドラマが放送開始になりましたね。かれこれもう20年程、そういったドラマが定期的に取り上げられているような気がします。その度に該当する女性達はつい見てしまうのではないでしょうか?

バブル期から増えている晩婚化。少子化の原因の一つのようにも言われたり、結婚していないことで何処か人として欠落しているかのような表現をする人もいるもので、非常に面倒臭いと感じるのが日本です。

そう、筆者は今でこそ既婚者になっていますが、立派な晩婚。30代半ばまではあれこれ勝手なことを言われ、非常にうんざりしたものです。なので、言われる側の気持ちは非常に理解出来るのです。

これが独身のままだったなら「負け惜しみ」や古い表現だと「負け犬の遠吠え」などと言われるところでしょうが、結婚している今だからこそ言いやすいことがあります。日本て面倒くさい国です。

未婚女性にむけられがちな勝手な妄想

筆者は経営者というのはおこがましいですが、一応個人事業主をしておりました。“30過ぎたら人に雇われない仕事をしてみたい”そんな思いとリストラというタイミングもあって独立したのですが、意外にも成功してしまい、仕事が面白くてたまらない日々が始まります。

収入は何倍にもなり、良い物件にも引越して人が面白い程集まって来ました。自分にお金をかけて時には友達と旅行に行き、男友達もそれなりに多かったので自由にご飯に行ったり時には仲良しの仲間で自宅に集まったりと、楽しくて結婚なんてまったく頭から消えていたんです。

ところが、一定の人達の間ではまったく違う見方をされます。
「誰かに(結婚の)お世話を頼んでいるんでしょ?」
「〇〇さんと同級生なの?じゃあ独身じゃないよね?」
「独身だから働かなきゃねえ」
などなど、仕事や自分自身の中身とはまったく関係のない所にばかり興味を持つ人達も多かったんですね。

仕事の打ち合わせで訪ねた会社にまでそんなフィルターを通して見ている人がいるのは非常に疲れました。本人はどんなに充実していて未婚であることに何の負い目や不自然さや不便も感じていないというのに、『独身の妙齢』というカテゴリーしか存在せず、『適齢期で結婚することが善』という偏った思考には相当悩まされました。

仕事が好きで充実している女性は未婚でいるべき

少子化という社会問題も伴い、晩婚の女性は(男性もですが)肩身の狭い思いをしていることも多いものです。筆者も言われ続けてきたのでこれも非常に分かります。あたかも子供を生まないと社会貢献していないというか、社会に参加していないという風潮が一部にあります。

しかし、これは健康上の問題で望めない人もいる中、非常に偏見でデリカシーに欠ける見解ですし、安易な発言で傷ついている女性は多いものです。

筆者の姉妹、友人、知人には子供が生めない人もいれば生んで立派に育てあげている人もいます。中には子供も育てながら仕事もそれなりに成功している人もいます。子供を生み育てることが出来た人も素晴らしいと感じます。しかし、未婚で仕事を持つ女性はそれとは別の形で社会に参加しているんですよね。

特に何らかの才能に恵まれた方やそれなりの地位にある方は仕事に専念することは何ら悪いことではなく、本人が希望していれば無理に結婚を強いるのは如何なものでしょうか?これは筆者の個人的な意見ですが、むしろ結婚が妨げになる方が好ましくないと感じています。

仕事好きな筆者が結婚してみて辛かったこと

筆者はひょんなことで出会った今の夫と結婚することになりましたが、仕事人間が結婚してみて感じたことを書いてみたいと思います。

まず、やはりどうしても仕事が犠牲になることは出て来ます。仕事に理解のある人だったので結婚しましたが、それでもやはり女性に求められることは多々出て来ます。家事はかなりやってくれる人ですが、それでも一人の時のようにはいきません。

それから相手の家族も大きな存在になります。特に『嫁』として見られてしまうと期待が大きい部分もあり、結婚当初は孫の期待が相当なもので精神的にかなりきつい状態を経験しています。

相手の両親が期待しているものが夫が求めていない部分であったということもあり、結果的には守られていますが、独身の頃との大きなギャップや負担にはかなり長い間苦戦しました。

そして最も葛藤してきたこと。
それは夫との格差でした。収入が逆転していたので、生活費は勿論、夫の個人的な支払いをしても余裕のある暮らしが私の収入で賄えてしまいます。夫の給与はそのまま手つかずで預金することも少なくありませんでした。

始めは気にしていなかったのですが、自分が未熟だったのもあり、収入の低い相手を何処か下に見てしまうことも時にはありました。夫も負い目に感じたり妻を当てにする時もあったりと、格差によって溝が出来る部分があったのは予想外のことでしたね。

筆者は貴金属が大好きなので、頑張った時や大きな仕事が決まると自分にご褒美で指輪を買うことがありました。勿論自分の収入です。しかし、余裕のある暮らしが夫の収入によるものと思っている人も多く、夫のお金で浪費する呑気な妻という扱いをする人がいたのもかなり腹立たしい経験です。

それから世代間の価値観の違いを埋めるのも相当長い年月を要しました。就職氷河期世代の夫にバブル経験者の妻。まるで別世界の二人だったんです。

仕事中心だった筆者が結婚して良かったこと

一番は何があっても一緒にいてくれる伴侶がいるということです。結婚したからこそ経験することになった苦労もたくさんありますが、仕事で外に出ている時いつも感じるのは
“早く家族の待つ家に帰ろう”
ということ。これは喧嘩した後でも不思議と変わりません。

友人とたまに会って、開放されたと感じるものの、楽しい時間が過ぎればやっぱり家族に会いたくなり、お土産を買って帰ります。待っていてくれる家族がいるのは、やはり心の支えになっていますし、ホッとします。

他にもいろいろあります。どんな時も自分の誕生日を祝ってくれる相手がいること。自分には無かった価値観を経験することが出来たのも結婚して良かったと感じることです。

正直、今も仕事が中心です。仕事に時間をかけたい時に家事にも時間を取られるとうんざりする時もあります。それでも、出かけるとやはり家族の元に早く帰りたいと思う。これだけで結婚する意味はあったかな、と感じますね。

無理はせずに自分に与えられた人生を楽しむ

仕事に夢中だったのに、ふと結婚したくなったらするのも有りです。でも、結婚しない選択肢も有りです。自分が望んでも望まなくても人生って与えられてしまうことがあります。

筆者は結婚によってくだらないことを言う人は確かにいなくなり、その点は非常に楽です。しかし、自分が楽しい人生を送るのが一番ですよね。勝手な価値観を押し付けてくる人はいますが、自分に合った人生を生きれば良いと感じます。

妙齢で仕事は楽しいけど結婚を考え始めた方や、周囲の目が面倒な方、老後を考えて結婚しておこうか悩んでいる方、いろんな妙齢の女性が結婚に関する悩みの参考にして頂ければ幸いです。

この記事を書いたユーザー

石井ロージー このユーザーの他の記事を見る

音楽業界を経て、フリーのデザイナー兼ライターを生業にしております。ポジティブに解決したトラブルや実体験ネタを中心に書いています。8歳下の夫と愛犬の気ままな3人暮らし。音楽好きのゴシック好きの和服好き。オカルトも大好きでございます。好きな作家は芥川龍之介、詩人は中原中也☆

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