今アラフォーの人達は、1995年に起こった「阪神大震災」を覚えていることでしょう。ちょうど実家にいた筆者は、大きな揺れを感じ今までにない揺れを経験しました。知り合いの家族が被災し、多くの命が失われました。

日本では毎日、小さな地震は起こっています。でも、大きな地震の揺れを直接感じた人にとって、その振動は二度と忘れることはないでしょう。被災は免れても地震がトラウマになってほんの少しの揺れを感じる度に敏感に反応してしまうという人も少なくはないようです。

このほど起こっている熊本地震も、海外でも速報で取り上げられました。震度の強い地震が何度も起こっているということで、地元の人は不安を抱えきれないことだと思います。災害ばかりは私たちの手ではどうすることもできないとだとはいえ、起こってしまった時に、私たちが迅速に何ができるかが重要になってきます。

時間が経つごとに被害が拡大し、それをメディアで知る人たちは「何かできることがないか」と思う人もいるでしょう。実際に被災地には多くのボランティアたちが集まります。そこで、前回の阪神大震災時の教訓を生かして作られた素晴らしいアイテムを、是非今回の熊本地震にも役立ててほしいのでこちらでご紹介したいと思います。

神戸の経験を生かした「できますゼッケン」

出典 http://issueplusdesign.jp

「デザイン都市・神戸」推進会議が、博報堂社内プロジェクトの「hakuhodo+design」とともに推進する、ソーシャルデザインプロジェクト「issue+design」として開発されたのがこちらの「できますゼッケン」。

大規模な災害ほど大勢のボランティアの方々が救助に当たるということで、助かる一方でやはり様々なトラブルも生じるのが現状。そこで、避難所生活を余儀なくされる被災者の方たちに、少しでもストレスを軽減するべく生まれたのがこの「できますゼッケン」なのです。

このゼッケンは、ボランティアの人たちが「自分に何ができるか」を簡潔にアピールできるもの。できることなら何でもゼッケンに書いて被災者の人たちを救う手助けができます。

4つのカテゴリに色分けされたゼッケン

出典 http://issueplusdesign.jp

「医療・介護」「ことば」「専門技能」「生活支援」と4つのカテゴリに色分けされたこのゼッケンで、自分の役割をしっかり自覚し活動に当たることができます。見た目でもはっきりとわかるので被災者の方たちからしても「誰に何をお願いすればいいかわからない」という不安も取り除けるのです。

互いに見知らぬ他人同士が助け合わなければいけないという被災地では、やはり被災者の方たちの不安やストレスは半端なものではありません。できるだけトラブルを失くすためにも、この「できますゼッケン」でコミュニケーションを計ることもでき円滑な救助活動ができるのではないでしょうか。

阪神大震災で失ったものはあまりにも多く、今でも心の傷が癒えない人もたくさんいます。でも、その震災を教訓にして生まれたアイデアはきっと今後の地震の救済活動に役立ってくれるはず。

神戸市のホームページによると、このできますゼッケンは、今イタリアのミラノで開催されている世界最規模のデザイン祭典「ミラノサローネ2015」にも出展中だそう。日本の役立つソーシャルデザインが世界中に知られるいいきっかけとなっています。

神戸市 企画調整局デザイン都市推進部 プレスリリース

今回の熊本地震で被災した方々のことを遠くイギリスから思っています。被災者の方々のことももちろん、美しい日本の文化財が災害で損傷するのはとっても残念なこと。地震が多い日本と言われるだけあって常に油断ができない状態ですが、今回の震災で少しでも救済活動が円滑に行われることを祈っています。

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公式プラチナライター。イギリス在住22年目。いつも読んで下さる皆さんに感謝。Twitterアカウントは@mayonesque18です。よろしくお願いします。

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