記事提供:CIRCL

「オルソケラトロジーレンズ」という言葉をご存じだろうか?

オルソケラトロジーとは、「オルソ(矯正)」「ケラト(角膜)」「ロジー(〜学)」を組み合わせた言葉であり、特殊なコンタクトレンズを寝ている間に装着することで、視力を回復させる方法である。

通常のコンタクトレンズとは異なり、装着して寝ることで、寝ている間に角膜の形状を変形矯正ができ、起きてから良好な視力を得られるという視力矯正方法だ。

「オルソケラトロジーレンズ」は誰でもできるの?

現在のところ、コンタクトレンズ全般は高度管理医療機器というものに分類される。病院で出るような薬と違ってオルソケラトロジーレンズには処方箋が要らない。

そのため、処方上のトラブルや合併症が散見されるようになり、正しい処方と使用方法を遵守するよう、日本コンタクトレンズ学会がガイドラインを策定している。

このガイドラインでは、眼科専門医の中で講習会を受けた医師のみがこの「オルソケラトロジーレンズ」を処方できるということになっている。

また、適応に関しても、年齢(20歳以上)、近視・乱視で条件を満たすもの、目の病気を患っていない事、禁忌例、処方前検査や経過観察点などが規定されている。

視力矯正治療の現状、実際どうなってるの?

現在、視力矯正治療の方法としては、メガネ、コンタクトレンズ、レーシックがメジャーな方法であるが、それに続く方法として、オルソケラトロジーはアメリカをはじめ各国で行われている

日中にメガネやコンタクトレンズを装着することが困難であり、レーシックなどの手術を望まない方が対象になるようだ。

「オルソケラトロジーレンズ」メリットとデメリットは?

このレンズを使用するメリットとしては、日常生活を裸眼で送ることができるため、スポーツをする人などは、メガネやコンタクトレンズよりも使いやすい点が挙げられる。また、視力の維持(悪化の予防)効果も期待できる。

ただし、就寝時に装着を繰り返すことで角膜の形を維持するものなので、装着を中止してしまえば元に戻って視力は低下してしまう

そのため、永続的に夜使用することが前提となる。また、眼の病気が原因で適応外となることも多いという。

このように、メリットとデメリットがあることを認識しておきたい。

「オルソケラトロジーレンズ」やっぱり気になる費用

処方前検査には保険が適応となるが、それ以外は保険非適応となる。

処方前検査、使用3カ月間のケア、ケア用品、レンズ代などすべてを含めた初期費用で15~20万円くらいであることが多いようで、それ以外に、3カ月ごとの定期健診やレンズの交換時(2~3年が寿命と言われている)に5万円程度かかる。

総合的に考えて、レーシックよりは安く、コンタクトレンズとほぼ同等かやや高めのお値段と言えそうだ。

オルソケラトロジーのようにレンズで角膜の形を強制してしまおうという治療はかなり画期的ではあるが、実は歴史は古く、50年以上前から研究されている。

今後開発が進めばさらに使いやすく、一般的なものになっていくのではないか。

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